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死ぬまでに「完結」を見届けたい… 連載再開が渇望される休載作品

マグミクス / 2024年6月7日 17時25分

死ぬまでに「完結」を見届けたい… 連載再開が渇望される休載作品

■続きが読める日は来るのか?

「休載」という言葉は、マンガ好きをとても不安にさせる言葉です。「仕方ないこと」と頭では分かっていながらも、作品の続きを読めない悲しさで複雑な心境になる人が多いことでしょう。

 特筆すべき作品としては『HUNTER×HUNTER』(著:富樫義博)が挙げられます。現在は「週刊少年ジャンプ」での連載ではなくなってしまいました。しかし、作品は描き続けられており、時折、富樫先生のX(旧:Twitter)アカウントで進捗やイラストが投稿されており、多くのファンが新刊を待ち望んでいます。では、『HUNTER×HUNTER』以外には、どんな作品が挙げられるでしょうか?

 まずは、令和にアニメ化が実現されたものの、いまだに連載再開の目途が立っていない『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』(著:萩原一至)です。この作品は、「週刊少年ジャンプ」にて1988年より連載がスタートされた、ダークファンタジー作品です。主人公である「ダーク・シュナイダー」が、世界のために魔物たちと戦う展開が注目を集め、累計発行部数3000万部を超える、話題作となりました。

 連載中はさまざまな理由で休載され、2010年以降、連載がストップしています。10年以上にわたる休載によって連載再開は絶望的かと思われていましたが、2022年、2023年にアニメ化が実現し、ファンの間に激震が走りました。この大きなメディア展開で本誌に何か動きがあるかと思いきや、以降も音沙汰なしの状態が続いています。

 作者である萩原先生は、自身のXにてダンジョン探索系のRPGの制作に携わっていることを報告するなど、制作活動を継続していることが確認されており、より一層期待が高まっているようです。

 そして長期連載や休載を語るうえで避けられない問題となるのが、漫画家の年齢や体調面でしょう。2000年から少女まんが誌「Cookie」で連載されている『NANA』(著:矢沢あい)は、作者の体調不良によって休載しつつも、ファンから「なんとか完結させてほしいマンガ」としてネット上で名前がよくあがる作品です。

『NANA』は同じ名前で上京してきたという共通点を持つふたりの「ナナ」がつむぐ人間ドラマを描いた作品で、2009年から作者の療養を理由に休載に入りました。

 最新刊21巻では、ナナの恋人である「レン」が事故死するという非常に気になるところで終わっており、いまもなお多くのファンがふたりの行く末を案じています。

 また2003年から「月刊アフターヌーン」にて連載が始まった『ヒストリエ』も、作者である岩明均先生の体調不良によって休載されました。

『ヒストリエ』は古代ギリシア世界を舞台に、「アレクサンドロス大王」に仕えた書記官「エウメネス」の生涯を描いた作品で、「歴史モノ」に岩明先生ならではのダークな描写が加えられたシリーズです。2022年に単行本12巻の作業で休載することを発表したきりとなっています。

 岩明先生は2024年7月で64歳を迎えることから、年齢的な面でも未完結で終わってしまうと不安に駆られる人も見受けられます。

「打ち切り」という形で物語を強制的に終わらせることも可能であるなかで、「休載」という形をとってくれる作品たちは読者にとって「まだ続きが見られる」と希望を持たせてくれます。わずかな希望に期待し、物語が完結することを祈るばかりです。

(マグミクス編集部)

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