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「動く推しが楽しみ」「変態だらけの歴史モノ」 原作も要注目な2024夏アニメ

マグミクス / 2024年6月12日 12時25分

「動く推しが楽しみ」「変態だらけの歴史モノ」 原作も要注目な2024夏アニメ

■アニオリ要素もあるのか楽しみ!

 6月に入り、2024年の春アニメもクライマックスを迎える時期になりました。同時に、2024年の夏アニメも事前情報が続々と出揃い、「何を観ようか悩ましい」「寝不足確定」とうれしい悲鳴も聞こえてきます。

 早くも覇権揃いとも言われている、2024年の夏アニメに注目します。

●『魔導具師ダリヤはうつむかない』

 2018年より小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載され、シリーズ累計320万部を突破したライトノベル『魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日から自由な職人ライフ~』(著:甘岸久弥 イラスト:景)を原作とするアニメは、2024年夏に放送される作品のなかでも大きな注目を集めています。

 魔法が存在する世界に転生した「ダリヤ・ロセッティ」が、 「魔導具師」として才能を開花させていく本作は、元婚約者や貴族社会に翻弄されながらも前を向くダリヤの生き方が描かれ、励まされる読者も少なくありません。また、ダリヤのパートナーで良き親友となる騎士「ヴォルフ」との、くっつきそうでくっつかないじれったい関係も魅力のひとつです。

 さらに、魔導具をきっかけに交流を深めるダリヤとヴォルフは、食事の場で意見交換をするシーンが多く、「飯テロ」要素もあることから「真夜中に観たらお腹空きそう」と、アニメで描かれる食事シーンに期待の声もあがっています。

●『異世界失格』

 小学館の「やわらかスピリッツ」で連載中のマンガ(原作:野田 宏 作画:若松卓宏)が原作のアニメ『異世界失格』も、2024年に放送される夏アニメで早くも期待の声が多い作品です。

 死にたがりのとある文豪「センセー」(CV:神谷浩史)は、愛人の「さっちゃん」(CV:上田麗奈)と激流に身を投げるはずが、猛スピードで突っ込んできたトラックによって異世界に転移してしまいます。センセーは案内人から勇者としての使命を与えられるも、転移者が持つはずの「あるもの」を持たなかったために異世界でも「失格者」の烙印を押されました。そして、彼は「さっちゃん」を見付け出そうと旅立ちます。

 異世界を旅する作品の多くは、「元の世界に戻りたい」「自分の才能を活かして無双したい」といった目的から生き生きとした主人公の活躍が描かれます。しかし、今作でのセンセーは死に場所を常に探し、愛用の眠剤を携えながら常に後ろ向きという異色の主人公です。最終的な目的も、さっちゃんを見つけて今度こそ「心中をする」というネガティブなもので、「これまでの異世界ものと違いすぎるから楽しみ」といった意見も出ていました。

 そんなセンセーを演じる神谷浩史さんは、アニメ公式サイトで「僕個人としては初めての異世界なのですが、既に『失格』の烙印を押されてしまいました…」とコメントしており、意外にも初めての異世界ものでどのような演技を見せるのかも、注目したい作品です。

■2024年夏はジャンプ作品のアニメもアツい!

『2.5次元の誘惑(リリサ)』第1弾キービジュアル(C)橋本 悠/集英社・リリサ製作委員会

●『2.5次元の誘惑(リリサ)』

 2024年夏は、「少年ジャンプ+」にて配信中のマンガ『2.5次元の誘惑』(作:橋本悠)のアニメ化も話題です。

『2.5次元の誘惑』は2次元のキャラクター「リリエル」を愛する平凡な男子高校生「奥村正宗」(CV:榎木淳弥)が、同じくリリエルを愛し「リリエルになりたい」という新入生「天乃リリサ」(CV:前田佳織里)と出会い、リリサの頼みでコスプレの撮影に協力するなかでさまざまな出会いを通してお互いに成長していくストーリーとなっています。

 ふたりがコスプレを通じて出会うキャラクターも個性豊かで、「かわいいキャラが多いからアニメで動くのが観られるの楽しみ」「推しキャラの勇姿を早く観たい」など、SNSでは喜びの声も多く聞かれます。

「コスプレ」がテーマでありながらも、ライバルと切磋琢磨しながら自分の「好き」を貫く奥村とリリサの姿を描いた今作には「スポ根」要素もあり、夏にふさわしい熱い作品です。

●『逃げ上手の若君』

『魔人探偵脳噛ネウロ』『暗殺教室』で知られる、松井優征先生が現在「週刊少年ジャンプ」で連載しているマンガを原作とするアニメ『逃げ上手の若君』も、2024年夏に放送開始します。

「戦って死ぬこと」こそが武士の誉れとされていた鎌倉時代に、「逃げて生き延びること」で再起を志す「北条時行」(CV:結川あさき)の生涯を描いた今作は、これまであまり知られてこなかった「南北朝時代」を題材にしていることも、連載開始当初から話題を呼んでいました。

 ジャンプでも珍しい「歴史」がテーマで、勉強になる要素もありつつ、時折登場するギャグや、敵味方問わずクセが強過ぎるキャラには、「いつもの松井先生のノリで最高」「堅苦しくなくて面白いし、知識つく」「かっこいい『変態』武士だらけで楽しい」と好評です。

 近年も湯浅政明監督のアニメ映画『犬王』や、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』など、鎌倉や南北朝時代近辺を描いた作品が注目されており、「あらためてこの辺りの時代を調べたけど面白い」「これを機にみんな日本史に興味を持ってほしい」といった声も少なくありません。アニメの放送前に、関連する時代の作品に触れるのもいいでしょう。

『逃げ上手の若君』は、放送開始前の6月23日に、作品ゆかりの地である鶴岡八幡宮でキャストも登壇する、プレミア上映会の開催も予定されています。

(田中泉)

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