「アトラスフェス」35年の歩み伝わる圧巻展示！ 『メタファー:リファンタジオ』試遊台も【レポート】

■35年目にして初めての単独イベント

「アトラス」は自社ブランド35周年を記念し、2024年6月8日と9日にベルサール秋葉原で「アトラスフェス」を開催します。開場時間は10時から18時まで。メディア向け内覧会からイベントの魅力を紹介します。

●世界的ゲームブランドとなったアトラス

会場入口にはファンお馴染みのATLUSの巨大ロゴが鎮座！

　株式会社アトラスが初めて自社ブランドタイトル『パズルボーイ』を発売したのは1989年のことです。その後、1992年に現在でも高い人気を誇る『新・女神転生』の第1作目をリリースし、やがて『ペルソナ』など複数の大人気シリーズで知られる有名ブランドへと成長しました。

　なかでも2016年に発売された『ペルソナ5』は、派生作品を含めると全世界累計1000万本を超える大ヒット作として世界中に多くのファンがいることで知られています。

●大人気シリーズのキャラクターたちがお出迎え！

「アトラスフェス」の会場であるベルサール秋葉原の1階は半開放されています。そのため建物の外からでも『ペルソナ3』から『ペルソナ5』までの歴代主人公が操るペルソナをはじめとする合計5体の大スケール立像を目にすることが出来ます。プレイヤーであれば、近くに寄ってじっくり見てみたくなると思えるほどのクオリティです。

『ペルソナ5』のイメージを代表する「アルセーヌ」の巨大立像が凄い！

　そして会場の入口には特大のアトラスロゴが鎮座し、その横で同社を代表するマスコット「ジャックフロスト」のバルーン人形がお出迎えしてくれます。会場の1階は「新・女神転生」と「ペルソナ」が中心の展示となっています。

「真・女神転生」や「ペルソナ」だけでなくプリクラでも活動中のジャックフロスト。

●ご利益ありそう！世界最大のお守り

　会場に足を踏み入れると、高さ2.6ｍ、幅1.9mの「平和祈願 巨大おまもり」が鎮座しているのが目に留まります。これは内覧会当日にギネスで世界最大のお守りと正式に認定されたものです。

世界一大きなお守りはもはやパワースポット!?

　また新作ゲーム『真・女神転生V Vengeance』の試遊台やプリクラ『ペルソナ3』のサイコロバトルも楽しめます。

サイコロをふたつ転がして「テウルギア」が発動する組み合わせを出そう！

　会場1階のイベントステージでは1日5回のイベントが予定されているので、時間を合わせて訪問するのも良いでしょう。

■アトラスブランドの歴史が大集合！

悪魔やペルソナと比べてメカっぽさが目立つ「シーカー」

　ベルサール秋葉原の地下1階に降りていくと新タイトル『メタファー：リファンタジオ』の「シーカー」の等身大立像が目に飛び込んできます。背景と合わせて有無を言わさぬ迫力に圧倒されます。

●これまでのシリーズとは全く異なるデザイン

　立体像の裏には『メタファー:リファンタジオ』のアートワークが画廊のように展示されています。荒廃した東京や現代日本を舞台にしている『真・女神転生』や『ペルソナ』とは全く異質なデザインや世界観に驚かされます。

ファンタジー感に満ちた『メタファー:リファンタジオ』の舞台

　同作ではルネサンス期の画家「ヒエロニムス・ボス」の絵画を元にしたデザインが採用されているとのこと。『メタファー：リファンタジオ』の世界では、この異様な怪物が「ニンゲン」と呼ばれているようです。いったいどういうことでしょうか。

ヒエロニムス・ボスの「快楽の園」を思わせる異形

●もちろん試遊台もあり！

　地下では『メタファー:リファンタジオ』の試遊台が数多く用意されています。プレイすれば謎に満ちた「シーカー」や「ニンゲン」の秘密が分かるかもしれません。

試遊台の数は多いので多くのファンが遊べる

●アトラスブランドの歴史が大集合

　アトラスが1989年から2024年までにリリースした歴代タイトルのパッケージがずらりと展示されているコーナーも必見です。展示ボックスには入手困難なレアアイテムが収められており「アトラスフェス」でしか一堂に会することのないラインナップだといえるでしょう。またアトラスのゲームが表紙を飾った「ファミ通」や「電撃PlayStationの雑誌表紙も壁一面に展示されています。

壁一面に陳列されたパッケージは壮観。眺めているだけで時間が溶けていく？

●アトラスらしい！？内覧会前の神事がヤバイ！

　内覧会のオープニングイベントでは、神田明神から2名の神職をお呼びしてアトラスフェスの成功と平和祈願の神事が行われました。

　祭壇の神籬（ひもろぎ）に神田明神の神様を降ろして祈願した後、昇天していただくという本格的な神事だったため、特別ゲストとして出席したお笑いタレントの野田クリスタルさん（マヂカルラブリー）は「本気すぎる空気で始まった」と驚き「イベントの大成功を確信した」と述べました。

野田クリスタル氏はアトラスファンで『ペルソナ5』では新島真が好きとのこと

　ちなみに神田明神の御祭神は「大己貴命（おおなむちのみこと）」のだいこく様、「少彦名命（すくなひこなのみこと）」のえびす様、「平将門命（たいらのまさかどのみこと）」の三柱で、ともにアトラスのゲームに登場しています。

　そのなかでも特に将門公に関しては同社と関わりが深いことで知られており、1997年に『デビルサマナー ソウルハッカーズ』をリリースした時に「マサカドさま」を登場させたにも関わらず、お参りをしなかったことで怪奇現象がおきたと噂されているほどです。神や悪魔をモチーフにした作品を制作し続けているアトラスだからこそ、本式の神事を行ったのでしょう。

「アトラスフェス」は入場無料。6月8日（土）から9日（日）まで、ベルサール秋葉原にて開催されています。アトラスの世界を体験できる貴重な機会です。是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

（レトロ＠長谷部 耕平）