1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. アニメ・コミック

『鬼滅の刃』天才剣士は無一郎でも善逸でもない? 伊之助の驚くべきポテンシャル

マグミクス / 2024年6月22日 20時25分

『鬼滅の刃』天才剣士は無一郎でも善逸でもない? 伊之助の驚くべきポテンシャル

■伊之助は賑やかしのイロモノキャラ?

『鬼滅の刃』では個性的な剣士が数多く登場し、そのなかでも異彩を放つのが「嘴平伊之助」です。イノシシの被り物をした姿やエキセントリックな態度から野生児のひと言で済まされがちな伊之助ではあるものの、実はとんでもない才能の持ち主でした。

●ひと足早く悲鳴嶼の修行を受けていた伊之助

 アニメ版「柱稽古編」の5話ラストで、伊之助は炭治郎たちよりも先に「岩柱」である「悲鳴嶼行瞑」の修行を受けていたことが判明しました。

 ここまでの「柱稽古」の内容を振り返りつつこれを鑑みると、伊之助は体が柔らかいため「恋柱」である「甘露寺蜜璃」の柔軟訓練を難なくクリアし、「音柱」である「宇随天元」の基礎体力向上訓練や「風柱」である「不死川実弥」の無限打ち込み稽古を、気合で突破したであろうことは容易に想像できます。しかしワイルドな戦闘スタイルの伊之助が、「霞柱」である「時透無一郎」の高速移動稽古や「蛇柱」である「伊黒小芭内」の太刀筋矯正稽古をクリアできていたのは意外です。

 本能のまま戦っているように見えた伊之助ながら、実は剣士としての基本的な技術が一定水準以上にあることがうかがえます。

●剣術を習ったことがない!

 伊之助は幼少期に親に捨てられ、たったひとりで生き延びてきました。ほかの生き物との力比べを楽しみに暮らしていたとのことで、教育らしいものを受けた様子もありません。そして何より剣術を習ったこともないのです。

 通常、鬼殺隊に入隊するには、育手の訓練を受けたのち最終選別に挑戦します。ところが伊之助は鬼殺隊の剣士と力比べをして刀を奪い、最終選別や鬼のことを聞き出して飛び入り参加したようなのです。おそらく刀を持ったのも、このときからではないでしょうか。イレギュラーの塊のような人物です。

 鬼殺隊にとって呼吸法はとても重要な技術です。水や炎、風や雷に代表される呼吸法には複数の流派があり、自分の特性に合った呼吸法を習得した剣士は超人的な戦闘力を発揮します。そのような呼吸法はすべて「はじまりの呼吸」である「日の呼吸」から派生したものですが、唯一の例外があります。

 それは伊之助が我流で生み出した「獣の呼吸」です。師匠をもたない伊之助がどうやって呼吸法の存在を知ったのかは定かではありませんが、きっと日輪刀を奪ったときに聞いたのでしょう。

■自分で「呼吸」を生み出した?

画像はTVアニメ『鬼滅の刃』 第7巻(アニプレックス) (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 呼吸法は簡単に習得できるものではありません。炭治郎は水の呼吸のマスターで、元「水柱」である「鱗滝左近次」のもとで1年ほど修行を積んだ後、最終選別へ挑戦することを許されました。炭治郎ほどの努力家でも、確立された呼吸法を使えるようになるのに長期間の訓練が必要なのです。「我妻善逸」も雷の呼吸を使えるようになるまで、嫌々ながらも相当な訓練を積んでいました。わずか2か月で柱になったという無一郎も、炭治郎のように指導を受けています。

 ところが伊之助は師匠を持たず、独力で呼吸法を生み出したのです。

 しかも最終選別などの情報を聞き出したときに呼吸法の存在も知ったとしたら、かなり短い期間で獣の呼吸を生み出した可能性が高いといえます。荒山育ちで感覚が鋭いとはいえ、それだけで呼吸法を生み出せるとは思えません。明らかに伊之助には天賦の才能が備わっています。

●伊之助の才能の正体

 伊之助の才能の正体は、高度な学習能力や直感力にあると思われます。剣術や呼吸法を独自に生み出したことに加えて、炭治郎たちと関わり始めてから短時間のうちに人間らしい情緒を身に着け、難しい単語が含まれる言葉を操り始めました。イノシシ人間めいた伊之助が急速に人間らしくなっていく様子から彼の「地頭の良さ」が分かります。

 また悲鳴嶼に会って、手合わせしないうちから鬼滅隊最強と直感したのも見事です。野生動物は相手の強さを見抜くのでしょう。

 文字を読めない、礼儀作法を知らないなど、伊之助はともすると、あまり賢くないイメージを持たれているかもしれません。しかしそれは、特殊な生い立ちによるものです。もしかしたら鬼殺隊で最も知的ポテンシャルが高いのは伊之助かもしれません。

●才能は遺伝する?

 これまで述べてきたように、伊之助にはとんでもない才能が宿っています。そしてその才能は子孫にも遺伝したようです。マンガ『鬼滅の刃』の最終巻には、伊之助と「アオイ」の曾孫である植物学者の「嘴平青葉」が登場します。青葉は伊之助譲りの甘いマスクで、そのルックスもあってか「年に2、3日、日中だけ花を咲かせる」青い彼岸花の研究が有名になり、ニュースに取り上げられていました。

 おそらく伊之助の学習能力や直感力が青葉にも受け継がれており、その才能が平和な時代に戦いではなく研究に向けられたのだと思われます。

 メキメキ強くなっていく炭治郎や、最年少かつ短期間で柱になった無一郎の影に隠れてしまっていますが、実は伊之助こそ隠れた天才剣士ではないでしょうか。

(レトロ@長谷部 耕平)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください