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「ギャグ系だと思ってたのに」「続きが気になりすぎ」 評価爆上がりの春アニメ

マグミクス / 2024年6月13日 12時10分

「ギャグ系だと思ってたのに」「続きが気になりすぎ」 評価爆上がりの春アニメ

■1話切りなんてとんでもない

 アニメは毎シーズンごとに驚くほど多くの作品が放送されるようになり、ファンにとって嬉しい反面、すべてをチェックするのは難しくなってきました。そのため、第1話だけ見てその後の視聴可否を判断する人もいるでしょう。しかし作品によっては、物語の中盤辺りからイッキに面白くなるケースも少なくありません。2024年春アニメのなかでもネット上の評価が、うなぎ登りになった作品もありました。

●『戦隊大失格』

 アニメ『戦隊大失格』は「週刊少年マガジン」で連載中の、春場ねぎ先生による同題マンガが原作です。「竜神戦隊ドラゴンキーパー(通称:大戦隊)」と、地上侵攻を企むも大戦隊に敗れてしまう悪の怪人軍団との戦いを描いています。主人公「戦闘員D(CV:小林裕介)」は怪人軍団に所属し、毎週日曜日に大戦隊とのバトルを行う「日曜決戦」を13年にわたって演じていました。

 しかし、怪人軍団は際には最初の侵攻開始後たった1年で、大戦隊に幹部を壊滅させられ、戦闘員が毎週必死に怪人を考えて対応するという茶番劇を行っていました。そんな大戦隊との八百長バトルを続けていても、本来目的の世界征服を果たせるわけはないと立ち上がった戦闘員Dが、大戦隊を倒すために立ち向かっていくというストーリーです。

 怪人とヒーローの戦いが、必ず怪人側が敗れると協定で結ばれているという特殊な設定のため、放送開始後、SNSであまりはまらず1話切りをしたという声も少なくありませんでした。

 しかし、第3話では物語が急展開を迎えます。戦闘員Dがヒーローである「レッドキーパー(CV:中村悠一)」の神具を奪ったことで、大戦隊に狙われるのです。そして、戦闘員Dは「ブルーキーパー(CV:井上剛)」によって爆破されてしまい、死亡したかのように思われました。しかし、第4話では、大戦隊に所属する「ピンクキーパー」こと「桜間世々良(CV:M・A・O)」の弟「桜間日々輝(CV:梶田大嗣)」が、戦闘員Dを匿っていたことが判明します。

 そんな騙し騙される展開が増えはじめ、第5話からは大戦隊との戦いを終わらせるために戦闘員Dと日々輝が大戦隊に潜入しました。SNS上では、数々の衝撃展開に「1週間が待ち遠しい」「ピンクキーパーの正体って…マジ…?」「桜間日々輝の過去が悲しい。ってことはブルーキーパーは少なくとも2代目?あなどっていると深い作品」といった声もあがっています。

『戦隊大失格』はTBS系全国28局ネットで、毎週日曜に放送中です。

●『HIGHSPEED Etoile』

 オリジナルTVアニメ『HIGHSPEED Etoile(ハイスピード エトワール)』は、近未来の日本を舞台にしたカーレースが題材の作品です。AIによるコントロールサポートなどの最新技術を取り入れ、次世代レース「NEX Race」で活躍するドライバーたちの戦いを描いています。

 同作の序盤では淡々とレースが進んでしまい、レースの熱さや迫力、スピード感などがあまり伝わってきませんでした。また、キャラの描写や登場人物の掛け合いが少なく、「結局主人公は誰?」「キャラの印象が無さ過ぎる」と、SNS上でも戸惑いの声が出ています。

 しかし、第5話と第9話は今までのレースシーンとは、カット割りや構図が変更されています。モータースポーツ特有の微妙な速度調整や、早く走行するためのテクニックのひとつである「ライン取り」が綿密に描かれました。これにより、迫力のあるレース展開になり、別作品かと錯覚するほどの見ごたえとなります。

 この5話と9話では、絵コンテを漫画家であり、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』など数々の作品の絵コンテも手掛けてきた麻宮騎亜さんが担当しており、「麻宮騎亜さん絵コンテ回。コンテの切り方だけでこんだけ見え方が違うんだとなる」「作品の最初の勝負所を5話に持って来てたんだなって判る内容。コンテが麻宮騎亜さんなの納得」と話題になっています。

 また、第9話では上海ナイトレースの予選で調子が良かった主人公「輪堂凛(CV:和泉風花)」が、本戦のスタート時点で車体が動かずリタイアする衝撃展開が起こります。主人公不在のレースとはなりましたが、6話以降でキャラクターの描写が増えていたこともあり、「主人公不在だけど、楽しめるレースだった」という声も出ていました。

 SNS上では「常に勝てるわけじゃないリアルさが良い」「麻宮さんが参加したことでクオリティ爆上がりした」と、評価が変わってきています。

『HIGHSPEED Etoile』は、TBSやMBSなど27局にて毎週金曜に放送中です。

■お下品ギャグで切ったらダメ!

宮野劇場満載のTVアニメ『忘却バッテリー』キービジュアル (C)みかわ絵子/集英社・KADOKAWA

●『忘却バッテリー』

 マンガアプリ「少年ジャンプ+」で累計閲覧数2億超えを誇る、みかわ絵子先生による大人気マンガ『忘却バッテリー』は、高校野球に「記憶喪失」を掛け合わせた、コメディ要素強めの野球物語です。

 かつて中学野球でその名をとどろかせていた、剛腕投手の「清峰葉流火(CV:増田俊樹)」と、「智将」と評された名捕手の「要圭(CV:宮野真守)」が主人公です。「怪物バッテリー」と言われていたコンビですが、圭が事故で記憶喪失になったため、野球部のない都立小手指高校へ進学します。

 記憶喪失で野球のことを忘れ、もともと持っていたアホな性格が復活してしまった圭は、とにかくハイテンションで騒がしく、ダジャレも言いまくるキャラです。そのため、第1話から野球アニメというより、ギャグアニメに感じたという声も少なくありませんでした。

 特に、アニメ化発表後の原作マンガの番外編でも「寒くてスベっている」とネタにされていたように、圭が序盤で披露する「パイ毛」のギャグに抵抗を感じて1話でやめたという声も出ており、一部では「パイ毛切り」なるワードも生まれています。強豪校の「私立帝徳高校」との練習試合が描かれた4話でも、再び圭の全力の「パイ毛」ギャグが飛び出しました。

 しかし、渋々練習に付き合っていた圭は、帝徳戦で葉流火の剛速球が捕れなくなり、その後第5話で自ら野球の練習をするようになるという変化が見え始めます。また、第6話では派手な容姿のチームメイト「藤堂葵(CV:阿座上洋平)」が、自身のトラウマと野球をやめた理由を語るシリアスな物語が描かれました。

 人間ドラマや、野球に本気でぶつかるシーンが増えてきたことで、SNS上では「ギャグとシリアスのバランスが良くなった」という意見も多くなり、中盤から特に盛り上がりをみせています。

『忘却バッテリー』は、テレビ東京系列ほかにて毎週火曜に放送中です。

※『HIGHSPEED Etoile』のEは、アクセント符号のアキュート・アクセントを付した文字。

(LUIS FIELD)

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