「解釈違い」「雰囲気一変」 期待の続編が賛否を呼んでしまったアニメ
マグミクス / 2024年6月16日 17時10分
![「解釈違い」「雰囲気一変」 期待の続編が賛否を呼んでしまったアニメ](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_238054_0-small.jpg)
■旅の続きが描かれると思いきや、主人公が交代
評判がよく人気が出たアニメ作品ほど、続編に対する視聴者の期待は高まることでしょう。しかし、なかには、せっかく続編が放送されたにもかかわらず、賛否が分かれた作品もあります。
●『けものフレンズ』
2017年に放送された『けものフレンズ』は、主人公の「かばんちゃん」が動物を擬人化したアニマルガール(通称:フレンズ)とともに、架空の動物園「ジャパリパーク」を旅する物語です。
1期『けものフレンズ』ではフレンズとかばんちゃんのゆるくて温かい触れ合いや、正体不明の生命体「セルリアン」や、過去をほのめかす痕跡など謎を秘めた世界観も話題になりました。しかし、続編として2019年に放送された2期『けものフレンズ2』では、キャラの言動に自分本位な部分が見え、やや雰囲気が変わったことで視聴者の反応は賛否が分かれます。
特に、前作のかばんちゃんに代わって登場した主人公「キュルル」の、年相応の子供らしい振る舞いに、否定的な意見も見られました。たとえば「ビースト」(フレンズの成り損ない)に襲われた際に、「イエイヌ」というフレンズがキュルルを泥だらけで守ったものの、キュルルからお礼の言葉はありませんでした。この回では、SNS上で「手当てをせず、お家にお帰りとか扱いが残酷すぎる」などと悲しむ声も出ています。
また、前作『けものフレンズ』のアニメーション制作を手掛けた「ヤオヨロズ」と監督のたつき氏は、真相は不明ながらも2期の企画が動き出した2017年にプロジェクトから降板していました。これにはやるせない思いを抱えていたファンも多かったようで、たつき監督の解任に反対する署名運動が起きる事態に発展しています。
●『みなみけ』
「みなみけ」シリーズは同題マンガ(著:桜場コハル)が原作のアニメとして、現在(2024年6月時点)まで全4期が制作され、仲良し3姉妹の日常が描かれています。最初に放送された2007年の1期では原作寄りのストーリーが展開され、好評を呼びました。しかし、製作会社やスタッフを変えて2009年に放送された2期『みなみけ~おかわり~』(以下、おかわり)は、前作と打って変わってアニメ独自の要素が強く出ています。
『おかわり』では、作中の天気が悪くモブキャラの顔が塗りつぶされるなど、うす暗い場面が多いうえに、登場人物たちの衝突も増えるといったシリアスな展開も増え、悪い反響が集まりました。特に2期からオリジナルキャラクターとして登場した「冬木真澄」のウジウジとした性格に、不満を募らせるファンが多かったようです。
ネット上では今でも、「雰囲気が怖くて2話くらいで見るのやめた」「1期より明らかに陰鬱な雰囲気漂ってる」といった声があがり、「おかわりなんてなかった」と評するファンもいるほどです。そうした不評を受けてか、3期『みなみけ おかえり』以降は原作寄りで、ほのぼのとした雰囲気の作品に戻っています。
■原作通りに作ったのに「読んでない」?
原作者が自ら制作に参加した第2期シリーズ「GUNSLINGER GIRL ― IL TEATRINO ― Blu-ray BOX」(メディアファクトリー) (C)相田裕/メディアワークス・マーベラスエンターテイメント
●『GUNSLINGER GIRL』
『GUNSLINGER GIRL(ガンスリンガー・ガール)』も、2期で雰囲気が変わったことにより、視聴者の賛否が分かれてしまった作品です。
同作は架空の歴史を持つイタリアを舞台に、肉体の機械化と薬による洗脳を受けた「義体」の少女たちを使う対テロ機関「社会福祉公社」と、テロ集団「五共和国派」の戦いを描いた同題マンガ(著:相田裕)を原作にしています。
マッドハウスが制作を手掛けて2003年に放送されたアニメ1期では、「義体」となった少女たちの悲劇性が前面に押し出されたシリアスな物語で、演出や音楽などのクオリティの高さも好評でした。
ところが、2008年の2期『GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO-』では、制作会社が「アートランド」に変わり、さらに声優やスタッフまでほぼ入れ替え、原作者の相田先生が自ら全面監修と脚本を手掛けることになります。
雰囲気は前作からガラッと変わってポップな明るさが目立つようになり、前作で変化が少なかった女の子たちの表情も良く動いています。しかし、作画のクオリティや演出面では前作ほど評価を得ず、比較して「原作者は原作読め」といった批判まで飛び出すほどでした。
もちろん原作者が原作について理解していないわけはなく、むしろ原作が改変されていたのは1期であり、2期の方がキャラクターの性格や物語の構成も原作に近い形で作られています。
そのため、「確かに1期とは毛色が違うものの、これはこれで楽しめた」「私はこっち(2期)の方が断然好き。曲もいい」「アクションは流石に1期に軍杯が上がるもののトータルでは2期の方が良かった」と、2期を評価する声もあります。
(LUIS FIELD)
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