【漫画】長男「お弁当いらない」初めて自分で食べてみたところ…愛の「ハラスメント」が止まらなくなる？【作者インタビュー】

■家族4人分のお弁当を作る母、初めて自分で食べてみる

　自分で作ったお弁当を食べてみたことを描いたマンガ「自分が作ったお弁当、食べてみたら〇〇が止まらなくなった」が、Instagramで4900以上のいいねを集めて話題となっています。

　いつものように早起きして、家族のお弁当を作った母。しかし、息子が「今日はお弁当いらない」といったため、自分のお昼にそのお弁当を食べることにしました。すると、我ながらなかなかのおいしさで、自己肯定感も爆上がり。それ以来、母は家族にお弁当の感想や褒め言葉を求める「弁当ハラスメント」を……。読者からは、「新しい流行語、誕生ですね！」「お弁当作るのって、大変だから尊敬します」「私もチャーさんちの子になりたい」などの声があがっています。

　このマンガを描いたのは、Instagramでマンガを発表している、イラストレーターのチャーさんです。チャーさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーーお弁当は、どのようなものをよく作りますか？

　家族4人分を作らないといけないので、味付けが簡単で、かつ早く作れる料理が多いです。砂糖、醤油、酒、みりんの比率が「1:1:1:1」の照り焼きは、最高に簡単なのでよく作ります。自信作はオリーブオイルで焼いただけのアスパラや蓮根ですね。焼いて塩をかけただけなのに、お弁当の1品として優秀なのでお気に入りです。

ーー長男くんのお気に入りのお弁当メニューは何ですか？

　揚げ物です。唐揚げや春巻き、コロッケなど、夕飯に揚げ物をするときは多めに揚げておき、次の日のお弁当に入れます。冷凍食品の揚げ物も好きですね。私の手作りと冷食の区別はついていないみたいで、悲しいのですが（笑）。

ーー「長男くんに『今日、お弁当いらない』といわれても、怒らないチャーさんがすごい」という読者の意見がありましたが、チャーさんは実際どのように感じていましたか？

　長男はもともと友達付き合いがさっぱりしている子なので、「新しい学校で友達と外で食べる約束をするなんて、青春だな」「仲のいい友達ができて良かったな」という気持ちでしたね。もしこれが長男ではなく、夫だった場合は、白飯に梅干しだけのお弁当が1週間続いていたかと思いますが（笑）。

ーーその後、家族はチャーさんのお弁当に対して、何かいってくれるようになりましたか？

　しばらくは「おいしかった」といってくれましたが、現在は「ちょっと少なかったかも」など、量のことしかいいません（笑）。しかし、いつも綺麗に完食してくれるので、「おいしいんだろうなあ」と思います。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか？

　自分のモチベーションを上げるために、作ったお弁当を毎日写真に撮ってSNSにアップしています。読者の皆さんからは、「愛の詰まったお弁当だから、『弁当ハラスメント』は許される」といっていただけました。読者の皆さん、温かい人たちばかりでうれしいです。

ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか？

　約6年前の2018年からです。育児の面白かったことや大変なことなどを日記感覚で手描きし、それを携帯で写真に撮ってブログに投稿し始めました。初めは家族で楽しんでいたのですが、続けていくうちに読者がつき、「笑った」「吹き出した」などと反響をいただけるようになりました。それがうれしくて、今日まで続ける動力となっています。いまでは描くツールもiPadとタッチペンになり、SNSはブログだけでなく、Instagramも利用するようになりました。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

　お弁当には愛情が詰まっています。冷凍食品でもスーパーで購入したお惣菜でも。チンして詰めて、ふたをしたら愛情たっぷりのお弁当です。この作品を読んで、家族のお弁当を作っている人にはぜひ1度、自分のお弁当を食べ、自分で自分を褒めてほしいなと思って描きました。

ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。

　育児や仕事で疲れているお母さん、お父さんたちが、私の作品を見て少しでも「クスッ」と笑い、気持ちが「パッ」と明るくなるような作品を描いていきたいです。日々の生活の面白いことを見落とさないよう目を光らせつつ、育児と絵を描くことを楽しみながら、これからも頑張りたいと思います。

（マグミクス編集部）