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「つらすぎる」 『鬼滅』モブ隊士たちのアニオリの頑張りに原作ファンが心痛めるワケ

マグミクス / 2024年6月23日 21時25分

「つらすぎる」 『鬼滅』モブ隊士たちのアニオリの頑張りに原作ファンが心痛めるワケ

■アニオリで鮮明になったモブ隊士たちの思いと苦悩

※この記事では、『鬼滅の刃 柱稽古編』6話以降のネタバレを含みます。原作マンガを未読の方はご注意ください。

 好評放送中のTVアニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』の「第7話」と最終回の「第8話」について、放送枠拡大となることが発表され、「柱稽古編」のラストシーンがどのようになるのかと、ファンの間では寂しさと同時に期待も膨らんでいます。

「柱稽古編」は、原作マンガでは1巻分強程度の分量で、アニメでは当初の予想をはるかに超える量と質の「アニメオリジナル」場面の挿入が話題となってきました。アニオリでは、元「音柱」である「宇髄天元」や「霞柱」である「時透無一郎」など柱たちだけではなく、「名もなき一般隊士たち(モブ隊士)」にもスポットライトが当てられ、彼らのひたむきさや苦悩などが浮き彫りになることで、「鬼殺隊」全体がより魅力的に描かれているのです。

 また、モブ隊士たちの役で大塚剛央さん、西山宏太朗さん、寺島拓篤さんなど豪華声優陣が参加していることも注目されています。

 モブ隊士たちは、弱く未熟で、柱たちの稽古でも叱られてばかりですが、それでも腐らずに努力する姿が、視聴者の胸を熱くしてきました。しかし、そのようなモブ隊員たちの描写が増え、彼らへの思い入れが増すことについて、原作マンガを読破したファンの間からは、「つらすぎる」「胸が苦しくなる」などの声があがっているようです。

 これまでモブ隊員が登場した場面といえば、「那田蜘蛛山編」での戦いのシーンが思い出されるでしょう。ただ、そこでは「累の姉」の糸で操り人形のように操られて殺し合いをし、炭治郎たちにも斬りかかってきた先輩隊士たちや、子供の姿をした「下弦の伍」である「累」を侮って切り刻まれた隊士(通称「サイコロステーキ先輩」)によって、「弱い」「判断が甘い」「小ずるい」など、良くないイメージも残ってしまいました。

 しかし、「柱稽古編」でのモブ隊士たちは、そのようなイメージを一新させたのです。「元音柱」である「宇髄天元」のもとでの稽古で「竈門炭治郎」が一緒になったモブ隊士たちは、炭治郎と天元の打ち合いを見て、自分たちとの次元の違いに愕然とします。

 それでも心を奮い立たせて天元に打ちこんでいき、「柱や竈門なら、上弦や鬼舞辻無惨に勝てるかもって希望が持てました」「だから俺たちも、いつかは少しでもその支えになれるようがんばります」「稽古して強くなります」と、さらに稽古に励むのでした。

 その後、時透無一郎や「蛇柱」である「伊黒小芭内」のもとでの稽古でも、モブ隊士たちは、自分たちの弱さや未熟さに打ちのめされながらも、あきらめて投げ出すようなことはありません。

 また、「岩柱」である「悲鳴嶼行冥」の稽古については、原作マンガでは、「悲鳴嶼さんの訓練は過酷だったけど何ひとつ矯正じゃなくて、やめたいと思ったらいつやめて山を下りてもいいらしい」という言葉をバックに、無言で去っていくモブ隊士たちが描かれており、彼らの挫折を感じさせる1コマになっていました。

 しかし、TVアニメではそのシーンに、炭治郎とのやり取りが加えられていたのです。「とてもついていけない」「おまえたちの後方支援に回らせてもらうよ」と、力なく言ったモブ隊士たちに、炭治郎は「俺からも頼みます」と深々と頭を下げました。そして、一丸となって「鬼舞辻無惨」に立ち向かおうと言うと、モブ隊士たちの顔は晴れ、「後ろはまかせておけ」「了解だ」「頼まれた!」と、笑顔で去っていきます。

 このようなモブ隊士たちの姿や笑顔を見ると、やはり彼らもまた、鬼のいない世界を作るために命をかけている人たちなのだと気づかされますし、視聴者の思い入れが強くなるのは当然と言えるでしょう。しかし、原作マンガファンはこの先の彼らを待ち受ける残酷な運命を知っているため、それがつらいのです。

 原作21巻にて、無限城のなかで無惨の「繭」を見つけたモブ隊士たちは、「柱が来るまでに少しでも何か役に…」と、待機命令を破って繭を落とそうとします。しかし、実はもうすでに繭から出ていた無惨にあっという間に狩られて、彼の回復のための「食糧」にされてしまうのです。

 さらに、無惨を無限城の外に出すことに成功しても戦いはますます苛酷を極め、柱たちが複数人でかかっても、無惨の異常な再生能力の高さのせいで苦戦を強いられます。そんななか、モブ隊士たちは「肉の壁」となって、身を挺して柱たちを無惨の攻撃から守りました。

 このような残酷な展開を知っているからこそ、原作マンガファンからは、「つらすぎる」という声があがっているのです。「柱稽古編」で炭治郎がともに稽古したモブ隊士たちは、最終決戦でどのように描かれるのか、アニオリでの感動が深かっただけに、心を痛める方も多いのでしょう。

(山田晃子)

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