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『ワンピ』の「武神」五老星に読者の疑問も続出? 「これまで戦わなかった」謎

マグミクス / 2024年6月25日 19時25分

『ワンピ』の「武神」五老星に読者の疑問も続出? 「これまで戦わなかった」謎

■四皇クラスの実力者?

※この記事では『ONE PIECE』単行本に未収録の、最新展開の内容に触れています。

 人気マンガ『ONE PIECE』で長年、謎に包まれていた「五老星」は、怪物となって「エッグヘッド」で大暴れしています。その戦闘力は「四皇」になった「ルフィ」ですら手を焼くほどで、いまだ攻略の糸口すら見えません。

 彼ら五老星について、ネット上では「なぜ今まで戦わなかったのか」「五老星がこんな強いなら四皇なんかすぐ始末できるのでは」などの意見も出ています。実際のところ、彼らはなぜこれまで戦わなかったのでしょうか。

●明らかに一般的な天竜人とは異なる風貌

 これまでの五老星といえば、常に5人一緒に登場して世界の情勢に懸念を示したり、海軍に命令を下したりする、「政治家」としての出番がほとんどでした。ただ、それぞれが大きな傷跡を持ち、刀を持っている人物(後に個人名が「イーザンバロン・V・ナス寿郎星」と判明)までおり、昔から歴戦の戦士のような風貌をしています。

 とはいえ、まさか四皇に匹敵する戦闘力を維持しているとは驚きです。単行本107巻で初めて「◯◯武神」というそれぞれの役職が明らかにされ、その後、名前にふさわしい強さを見せつけています。

 ひと睨みで相手に衝撃を与え、傷を負ってもすぐに回復し、触れたものに毒を与える、「パシフィスタ」を簡単に斬り捨てるなどの戦闘力は、これまで登場した悪魔の実の能力者とは明らかに異質です。彼らが、「カイドウ」や「ビッグマム」のような海軍が手を出せないほどの強力な海賊を制圧していれば、世界政府の統治はもっと簡単だったと思われます。

●強ければ悩む理由がないのでは?

 五老星の出番は会議が多く、空きが出た「王下七武海」の後任やカイドウたち四皇の動向などに気を配っている様子が描かれてきました。しかし彼らの圧倒的な戦闘力を目の当たりにすると、無駄に悩んでいるように見えてしまいます。海軍では手に負えないと判断したのなら、自ら手を下して問題を解決してしまえばよかったのではないでしょうか。

 海軍は「オハラ」で世界の歴史に迫ろうとする「ニコ・ロビン」を取り逃がしたり、特別な「ゴムゴムの実」を「シャンクス」率いる「赤髪海賊団」に奪われたり、「バスターコール」まで発動させながら何度もルフィたちに逃げられたりと、失態を繰り返しています。現場にひとりでも五老星がいれば、失敗を防げたのではないでしょうか。

 しかし、これまで五老星が抱いていた懸念は本音のようで、自ら動かなかったのを単なる怠惰のひと言で片付けることはできません。「ゴッドバレー事件」が起きた38年前には、「ジェイガルシア・サターン聖」が地上に降りてきているので、力があるにも関わらずこれまで動かなかったのには、何か理由がありそうです。

■動きたくても動けない?

「ギア5」で「ニカ」の姿になって戦っても五老星に苦戦するルフィ。「ワンピース KING OF ARTIST THE MONKEY.D.LUFFY GEAR5」(バンプレスト) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

 怪物化した五老星の戦闘力は異常です。無敵と思えたカイドウですら、「流桜(『ワノ国』での『覇気』の別名)」の使い手には傷を負い、戦い続ければ消耗しました。しかし、今のところ五老星は傷を負っても回復し、疲れも見せず、「ギア5」のルフィが全力で殴ってもルフィ側が痛がるほどの頑丈さも見せています。

 彼らは「牛鬼」「サンドワーム」など変身した怪物の名前は明らかになったものの、「悪魔の実」の名前は明かされておらず、能力者ではない可能性すらあります。しかも五老星には特殊な能力があり、エッグヘッドに赴いたサターン聖は「電伝虫」を使わず、マリージョアにいる五老星とテレパシーのような能力で通話していました。さらに、サターン聖は「呼ぶぞ」といって、残り4人をマリージョアまで魔法陣のようなもので召喚しています。

 ここまで強く、ワープ能力らしきものまであるにもかかわらず、今まで動かなかった理由は何でしょうか。もしかすると、彼らの実力には何らかの制限やデメリットが隠されているのかもしれません。たとえば、5人の命がつながっており、RPGの特殊ギミックを持ったボスのように同時に傷を負わさないと倒せない、誰かひとりが先に現地までいかないとワープはさせられない、といったルールがある可能性もありそうです。常に5人一緒に描かれてきたのは、その伏線だったのでしょうか。

●鍵を握るのはイム様?

 ここで気になるのが、五老星のさらに上の存在で、世界政府の頂点にいる謎の人物「イム様」です。もしかすると、五老星は全員まとめてイム様に能力を「授けられ」た、あるいはその存在自体がイム様に「依存している」のかもしれません。

 五老星が初めてその力を見せたのは、イム様と「コブラ王」の謁見にサボが乱入してきたときのことです。怪物化した五老星のなかにコブラたちを貫いた「矢印」のような影を使う者はいなかったので、悪魔の尻尾も思わせるあの矢印はイム様の能力だったと考えられます。

 五老星が悪魔の「使い魔」のような存在だとしたら、その能力を発揮するのにイム様の許可が必要だったり、イム様が攻撃されない限り無敵だったりしても納得できます。

●イム様は世界会議の年だけ活動する?

 無敵の存在である五老星が今まで自由に動かなかったのは、イム様の活動する期間が限られているからかもしれません。コブラ王が命を落とすことになった世界会議(レヴェリー)は4年に1度、開かれており、イム様はこの会議が行われている裏で作中、初めて姿を見せました。

 この仮説の根拠は、38年前のゴッドバレー事件の描写です。世界会議が開かれていないこの年、サターン聖は単身ゴッドバレーに姿を見せ、幼少期の「バーソロミュー・くま」や「エンポリオ・イワンコフ」と接触しています。

 ゴッドバレーでは「ロックス海賊団」と海軍、「ロジャー海賊団」が三つ巴の決戦を繰り広げましたが、その場に居合わせたサターン聖は戦闘に参加していないようです。もしも五老星として変身して戦えば、ガープや白ひげ、カイドウなど、多くの実力者の記憶に残ったでしょう。

 ここで生き残った海賊たちは世界の秘密を知る海賊王や後の四皇へと成長し、世界政府の秩序を脅かす存在になりました。サターン聖はゴッドバレーで、将来の禍根を絶っておきたかったはずです。

 それにも関わらず、エッグヘッド事件のようにサターン聖がほかの五老星と合流して戦わなかったのは、何らかの理由でイム様が休眠中で、怪物化できなかったからではないでしょうか。

 そう考えると、五老星がイム様不在の期間を考慮して、秩序維持に気を配る理由にも説明がつきます。いつかイム様とルフィが対面したときこそ、五老星の真実が明らかになるのかもしれません。

(レトロ@長谷部 耕平)

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