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「ガンダム」リアルに振ったシリーズで登場する「黄金のMS」はなんなのか?

マグミクス / 2024年6月26日 6時25分

「ガンダム」リアルに振ったシリーズで登場する「黄金のMS」はなんなのか?

■派手に見えてもステルス性能がある黄金のMS

 戦争を描く「ガンダム」シリーズにおいて、各陣営の主力をなすのは、人型兵器である「MS(モビルスーツ)」といえるでしょう。兵器である以上、基本的に目立たないカラーリングがほとんどであるところを、なかには目がまぶしくなるようなド派手で金色に輝くMSがいました。

 その一番手というか、元祖「金色のMS」といえば、『機動戦士Zガンダム』で登場した「MSN-00100/MSN-100 百式」です。パイロットは「クワトロ・バジーナ」こと、それまでは赤いMSばかりに乗っていた「シャア・アズナブル」でした。

 百式はクワトロ用のMSとしてデザインされたものの、最初はこれといった設定は決まっていなかったそうです。しかし企画会議の際に富野由悠季監督が肩に「百」の文字を書き加え、「これからは赤い彗星でなく黄金のシャアでいこう!」と発言したといい、こうして百式は金色となったそうです。

 その後、詳細な設定が考えられ、当初は超強化プラスチック装甲という設定もありました。現在では、資源衛星で偶然発見された特殊材料を調合した「耐ビームコーティング」という設定が一般的でしょうか。

 百式はビーム兵装が標準的だった「グリプス戦役」時に開発されたMSだったため、敵の攻撃は受けずに避けるという方向で考えられました。ビームの直撃を食らえば、撃墜されるのは必至だからです。そのため、盾を装備せずに軽量化と機動力の強化だけを主眼に開発されました。

 耐ビームコーティングはそのための保険だったのでしょう。シャアという優秀なパイロットがいたからこそ、成り立ったピーキーな性能のMSだったというわけです。

 この百式に続いて宇宙世紀で登場した黄金のMSが、『機動戦士ガンダムNT』に登場した「RX-0 ユニコーンガンダム3号機 フェネクス」になります。このMSが黄金なのも耐ビームコーティングによるものです。ところがこの機体は、そのカラーリングに負けないほどのトンデモ能力を秘めていました。

 そのひとつが、パイロットのいない状態でも動くことです。さらにいえば無補給で動き回ることができてしまいます。しかも、その速さは光の速さに匹敵するとまでいわれていました。ちなみに小説版では、金色の装甲はステルス性が高いといわれています。

 さらにこのフェネクスは、「時間を巻き戻して人工物を分解する」という反則的な力を秘めていました。もはやMSとは思えない超常的な力を持っているわけです。しかし、宇宙世紀とは別の異世界では、これに匹敵するようなトンデモ能力を持った黄金のMSがほかにもいました。

■黄金のボディがあらゆるビームを反射する?

金と銀の親衛隊機。「1/144 モビルスモー ゴールドメッキタイプ&シルバーメッキタイプ」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ

 意外な実力を秘めた黄金のMSが、『∀ガンダム』の時代である「正暦」にいます。「MRC-F20 スモー」です。「ディアナ親衛隊」に配備された、一般用は銀色で、親衛隊隊長の「ハリー・オード」が搭乗する機体は金色であり、後者は通称「ゴールドスモー」と呼ばれていました。

 その鈍重に見えるデザインとは裏腹に運動性能が高く、高機動戦闘を得意とするMSです。資料設定が定まっておらず、「∀ガンダム」を元に開発された説、「ムーンレィス」が独自開発した説、現在の科学力では再現不可能なもので月の「マウンテンサイクル」から出土した説、などがありました。

 スモー最大の特徴は「Iフィールドビーム駆動」を搭載していることです。このIフィールドは宇宙世紀の技術とは別物で、これによりスモーの装甲はダメージを受ければ受けるほど強固なものとなり、一度受けた攻撃は二度と通用しなくなるという性質がありました。

 この防御システムに勝るとも劣らない黄金のMSが、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場した「ORB-01 アカツキ」です。ほかの黄金のMSと違う点は、アカツキの黄金の装甲それ自体が大きな特徴である点でした。

 このビーム反射装甲「ヤタノカガミ」は、ほかの黄金のMSが耐ビームコーティングでしかないのとは違い、ビームを相手にそのまま跳ね返す鏡面装甲になっています。このビーム反射率には上限がないのか、劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』では最終兵器「レクイエム」でさえ耐えしのいで反射していました。

 もっとも、あくまでも黄金に輝く鏡面装甲部分だけに効果があるため、関節部を狙った「ビームブーメラン」で腕部を切り落とされたこともあります。ちなみに装甲部分のコストだけで量産型の「MBF-M1 M1アストレイ」20機分以上といわれていました。

 これらに比べると見劣りするかもしれませんが、『機動戦士ガンダム00』に登場した「GNMS-XCVII アルヴァアロン」は、もっとも黄金部分が多いMSかもしれません。なにしろ自身がコアユニットとして「アルヴァトーレ」と合体、MA(モビルアーマー)となるからです。しかしながらそれ以上の特徴はなく、ほかの黄金のMSと比べると見掛け倒し感が半端ありません。

 このほかにも、『機動武闘伝Gガンダム』に登場するMF(モビルファイター)のなかには黄金に輝くことができる(ハイパーモード)機体がありますが、どれも機体性能ではなく乗り込んだガンダムファイターの「明鏡止水」状態によるものですから、ここでは割愛します。

 また今回はアニメ作品だけに絞りましたが、ガンダムのマンガ作品まで目を向ければまだまだ異色の黄金のMSがいました。『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』に登場した「EZM-S01 ミダス」です。この機体にはMSを強制停止させる能力がありました。これによって動かない相手を一方的に蹂躙するわけです。

 こう並べてみて思うのですが、黄金というものは強者にのみ許される色なのかもしれません。普通のMSにはないゴージャスな性能の機体ばかりです。

(加々美利治)

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