お下劣だけどカッコいい？ 過激でドキドキするマンガ実写版で主演してた俳優たち

■まだ20代だった頃の全力演技に爆笑

　現在、映画やドラマなどで主役を演じる人気俳優のなかには、過去に「え……っ？　これを映像化するの？」と驚く、マンガ原作の実写作品に出演していた人もいます。最近の彼らしか知らない人は、そうした原作の強烈な役を再現するための、振り切った演技に驚かされるかもしれません。

●『やるっきゃ騎士』の中村倫也

「カメレオン俳優」ともいわれ、あちらこちらの作品にひっぱりだこの中村倫也さんは、ドラマ『この恋あたためますか』でのコンビニ社長役や、映画『水曜日が消えた』での多重人格役など、これまでさまざまなタイプのキャラクターを演じています。

　その中村さんは、まだ20代だった2015年に映画『やるっきゃ騎士』（原作：みやすのんき）で、無類のエロ好きな高校生である「誠豪介（まことごうすけ）」を演じました。男女交際を禁じるだけでなく「女尊男卑」を掲げ、妄想も禁止された「聖愛学園」を舞台にしたコメディ作品です。

　作中で中村さんは、女子生徒のスカートをめくってかっこよくポーズを決めたり、妄想で胸を揉む「エアパイ揉み」でにやけた表情をみせたりと、振り切った演技を見せていました。今の中村さんを知っていると余計、驚く場面が連続する同作に関し、ネット上では「倫也さん全力で振り切っててすごい。側転見れたのがうれしい、スカートめくる技つきだったけど」「スカートめくりがかっこよく見えたのは中村さんだからこそ」「これが中村倫也の下積み時代でなく、まあまあ売れてからの出演というのも重要」と、衝撃を受けたレビューが多く出ています。

●『みんな！エスパーだよ！』の染谷将太

　9歳から子役として活動し、さまざまな作品に出演している染谷将太さんは、『みんな！エスパーだよ！』（原作：若杉公徳）の2013年に放送されたTVドラマ、および2015年の映画で、主役の高校生「鴨川嘉郎」を演じています。

　本作は嘉郎がある日、身につけた、人の心の声が聞こえるテレパシー能力を使って、仲間と世界を救おうとするストーリーです。見どころのひとつが、出演する女性陣のパンチラや下着姿といったセクシーシーンでした。染谷さんはパンチラを見ただけで股間を膨らませてしまったり、テレパシー能力で憧れのクラスメイトの声を盗み聞きしたりなど、若杉先生の作品らしい、うぶな主人公を熱演しています。

　映画の公開記念舞台あいさつが行われた際に、悔しいエピソードを聞かれた染谷さんは、ドラマ、映画の両方で披露した女装姿を比べられ「（2年前と比べて）男の体つきになってきた、残念と（周囲から）言われてなんか悔しかった」と、演技へのこだわりを感じるコメントも残していました。

●『東京大学物語』の田中圭

　20年以上のキャリアを誇り、2024年7月10日で40歳を迎える田中圭さんは、2006年に主演した映画『東京大学物語』（原作：江川達也）で、濃密なラブシーンを演じています。映画版は原作者の江口先生自らが監督を務めたことも話題となりました。

　本作で田中さんが演じたのは、学年トップの成績を誇る高校生の主人公「村上直樹」です。直樹は、本作ヒロインの女子高生「水野遥」（演：三津谷葉子）と交際することになり、ふたり揃って東京大学に合格することを目指して勉学に励みます。一緒に図書館で勉強する場面では、遥の胸元に目を奪われて勉強が手につかなくなる純朴な直樹の姿も演じました。

　その直樹は、受験の前日には全く違った姿を見せています。受験に失敗したと落ち込む遥のクラスメイト「鈴木英里」（演：範田紗々）を励ましていたところ、彼女から抱いて欲しいと迫られ、直樹は我慢できずに彼女と行為に至ってしまうのでした。

　ドラマ『ダブルファンタジー』や『おっさんずラブ』、映画『美人が婚活してみたら』など、いろいろな作品でベッドシーンを演じている田中さんに関して、今も『東京大学物語』での演技が印象に残っているファンも多いようです。ネット上では、「数々の圭さんのラブシーンを見てきたけれど、『東京大学物語』が一番色気ある」「もう止められません！　という感じで少しずつ主導権を握っていく直樹の演技が愛おしかった」という声も出ています。

（LUIS FIELD）