【漫画】父が食べ盛りの娘を褒めると…母の「女」スイッチが入る！ ラスト1コマの表情が「ゾワッ」【作者インタビュー】

■娘にドヤ顔する母に「ゾワッ」

　成長期の娘は、ご飯をおかわりし、たくさん食べて「モリモリかわいくなる」と無邪気に笑います。父親が娘のほほ笑ましい姿を褒めると、大きな音が話をさえぎります。すると、折れた箸を握りしめた母が娘に対抗してきて……？

　Ptさん（@hakkinnpt001）による創作マンガ『大人げない母』がX（旧：Twitter）上で公開されました。いいね数は5.7万を超えており、読者からは「母と娘ではなく、女と女か……」「お父さん愛されていてうらやましいぜ！」「家族と団らんの時間でもアイシャドウを入れてナチュラルメイクをキメている……母、魔性の女だ」などの声があがっています。

　Ptさんは漫画家として活動しており、X（旧：Twitter）にくすっと笑えるような1ページ完結の創作マンガをメインに投稿しています。2024年7月31日（水）には、SNSで話題沸騰したメンヘラ美女のラブコメマンガの最新作『みことちゃんは嫌われたくない！』第2巻（KADOKAWA）が発売予定です。

　作者のPtさんにお話を聞きました。

ーー今作『大人げない母』が生まれたきっかけや、描いた理由を教えて下さい。

　生まれたきっかけとして、人間の根っこにはいくつになっても変わらない核のような部分があるというのを描きたかったのだと思います。この母親のキャラはかなりクレイジーな性格をしていますが、描くとき、両親として子供を育てる責任はしっかりもっている点は欠かさないようにしています。

　そのため、物語のなかではインパクトのあるセリフを放っていても基本、見守りキャラです。しかし、今回、そんな母も相手が娘であっても絶対譲りたくない部分を刺激され、子供っぽい感情がうっかり出てしまう、そんな話に仕上げたつもりです。

ーー今作を描くうえで工夫した点や、お気に入りのシーンなどはありますか？

　最後のコマの母親の顔ですね。この母親が絶対譲りたくないものは、父親のなかの「一番かわいい」という存在です。そこが揺らぎそうになったため、娘と父親のふざけ半分なやり取りに対して必死にけん制、そこからの大人げなく勝ち誇ったようなこのドヤ顔です。いつも親としての顔をみている娘にとってはきっと新鮮だったはずです。

メンヘラ化した幼なじみに振り回されるブラックコメディ『みことちゃんは嫌われたくない！』第2巻　著：Pt（KADOKAWA）

ーーとてもクセの強い母ですが、モデルにした人物などはいますか？　またキャラクター制作でこだわった点などはありますか？

　モデルはいろんなものが混ざり合ってできているため、これと断定することは難しいです。この語彙の強いことを淡々といってくる感じのモデルは、おそらく私の身内のとある人物を知らず知らずのうちに参考にしていると思います。

　制作でこだわった点は、キツイことや誤解されそうな発言をしても、本人としては心配や愛情から来るものが婉曲（わんきょく）して伝わっていることが多く、本当は家族のことはみんなしっかり愛しているキャラということを意識しています。

（マグミクス編集部）