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『らんま1/2』の最終回を覚えてる? 意外と知らない乱馬の「その後」

マグミクス / 2024年6月26日 17時10分

『らんま1/2』の最終回を覚えてる? 意外と知らない乱馬の「その後」

■原作とアニメ、それぞれに異なる結末が描かれた

 1987年から1996年まで「週刊少年サンデー」で連載された人気マンガ『らんま1/2』は、若い娘が溺れた悲劇的伝説で知られる「娘溺泉(ニャン・ニーチュアン)」に落ちたことで、水をかぶると女の子になる変身体質になってしまった早乙女乱馬と天道あかねの関係性を軸に、多くの個性豊かなキャラクターが登場する日常系ドタバタラブコメマンガです。

 果たして乱馬とあかねは結ばれたのでしょうか。

●原作マンガの最終回

 原作マンガ最終回では、「呪泉郷(じゅせんきょう/チョウチュアンシアン)」の水を独占しようとする鳳凰の鳥人「サフラン」との死闘に決着がつき、「早乙女乱馬」と「あかね」の結婚式が描かれました。

 サフランとの死闘の末、あかねが死んだと誤解した乱馬は、その体を抱きしめて涙を流します。そして心の中で「好きだって言わせてくれよ!」と叫びながら語りかけました。しかし、このときのあかねは、ただ動けないだけで意識は戻っており、乱馬の本音を知るのです。

 その後、場面は呪泉郷から日本の天道道場に移ります。乱馬の父である「玄馬」とあかねの父である「早雲」に殴り倒されて失神した乱馬は目覚めると白いタキシードを着せられていました。しかも、あかねと祝言をあげると突然告げられて乱馬は混乱します。乱馬はあかねに文句をつけようとしますが、ウエディングドレス姿に目を奪われて気勢を削がれてしまいます。

 乱馬がなぜ祝言をあげる気になったのかと質問すると、あかねはこう答えました。

「だって…」「乱馬…あたしのこと好きなんでしょ?」

 その後、披露宴の鏡割り用に呪泉郷から届いた「男溺泉(ナン・ニーチュアン)」の樽(たる)を巡って「玄馬」「良牙」「乱馬」「ムース」が争い始め、最終的に祝い酒と勘違いした「八宝菜」に飲みつくされてしまいます。しかも「なびき」が勝手に招待状をばら撒いたため「シャンプー」や「右京」「久能兄妹」らが乱入してきて式はメチャクチャになり、最終的にお流れになってしまいました。

 その後「そーゆーわけでここから先は、延長戦」というテキストと共に、乱馬とあかねが「行ってきまーす」と登校する後ろ姿で完結します。

 乱馬とあかねが事実上のカップルになり、にぎやかな日常が続いていく予感に満ちたエンディングだといえるでしょう。

■アニメ版の最終回は母親のエピソード

『うる星やつら』の再アニメ化につづいて、本作もアニメ化が決定! 画像はTVアニメ『らんま1/2』キービジュアル (C)高橋留美子/小学館

 一方で1989年から1992年にかけて放送されたTVアニメ版『らんま1/2』の最終回は、原作とは異なります。当時は「週刊少年サンデー」での連載が続いていたこともあって、結末が不明だったせいでしょう。アニメ版の最終回は単行本22巻に収録されている乱馬と母「のどか」のエピソードでした。

 ことの発端は父、玄馬にあります。玄馬は「乱馬が男の中の男に育たなければ、父子そろって切腹する」と誓って念書をしたため、幼い乱馬を連れて修行の旅に出かけました。「のどか」も武道家の妻として「乱馬が男らしく育っていなかった場合、自分が父子の介錯を務め、返す刀で喉をかき切って後を追う覚悟」を心に決めます。

 しかし呪泉郷に落ちたことで「玄馬」は水をかぶるとパンダに、男らしくあるはずの「乱馬」は水をかぶると女の子になる特異体質になってしまいます。これでは「のどか」にあわす顔がありません。

●正体を明かさないまま終了

 念書の約束を恐れてごまかし続ける乱馬ですが、成長した息子に会いたがるのどかの気持ちや、母親と死別して二度と会うことができないあかねやなびきの気持ちを知ったことで考えを改めます。

 乱馬は男の姿でのどかに会おうとしますが、途中で「玄馬」に妨害されたり通り雨に降られたりと機会に恵まれず、結局はのどかに正体を明かすことができないままでした。TVアニメ版『らんま1/2』最終回「いつの日か、きっと…」では「真の男になってから会う」と誓った乱馬があかねと一緒に学校に向かって駆け出していくシーンで終了します。

 TVアニメ版のクライマックスは、あかねとの関係の結論よりも、乱馬と母の関係性や完全な男に戻るという点にフォーカスされているのが特徴です。

 ちなみに原作でも乱馬は完全な男に戻れないまま完結しましたが、変身体質を含めてのどかに正体を明かします。正体が露見したときは、あわや切腹かと思われましたが、「乱子(乱馬の女体化時)」だったときの言動が「男らしかった」ということで和解に至りました。

 原作マンガとTVアニメ版の最終回が異なるのは、作品テーマの解釈に違いがあったからとはいえません。原作が連載中だったことに加えて、いくらでも続きが作れる日常系ドタバタラブコメという形式が関係していると思われます。

 また2024年6月26日に『らんま1/2』のアニメ制作決定が発表されました。詳細は2024年7月17日に発表されるようです。今回のアニメ化では、原作最終回の展開が描かれるかもしれません。続報に期待です。

(レトロ@長谷部 耕平)

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