40年前の春アニメを覚えてる? 『GU-GUガンモ』『ガラスの仮面』が懐かしい
マグミクス / 2024年6月30日 12時25分
■ピンクの鳥から宇宙人まで個性派ぞろいの「懐かしアニメ」たち
40年前の1984年といえば、1万円札に福沢諭吉さん、5000円札に新渡戸稲造さん、1000円札に夏目漱石さんが印刷された新紙幣の発行や『風の谷のナウシカ』公開、マンガ『ドラゴンボール』の連載開始などさまざまな出来事がありました。では、1984年の春アニメは、どのような作品が放送されていたのでしょうか。
●『GU-GUガンモ』
「週刊少年サンデー」(小学館)にて連載されたコメディーマンガ『GU-GUガンモ』(著:細野不二彦)を原作とした本作は、太ったピンク色のニワトリモドキ「ガンモ」と、主人公の男の子「佃半平太(通称:ハンペン)」や、ユニークな登場人物たちとのドタバタ群像劇を描きます。
ある日、ハンペンと姉「佃つくね」が道ばたで巨大な卵を見つけました。そして、その卵から生まれた、人語が話せる鳥は、佃家の母親に「ガンモ」と名づけられ、ペットの座に収まってしまいます。
作中では、ガンモと佃家のゆるやかで愉快な日常が描かれました。しかし、物語終盤で「ガンモの正体」が明かされ、それまでのストーリーとは雰囲気が変わってきます。また、鳥でありながら高所恐怖症で低空しか飛べない、好物のコーヒーを飲むと酔っ払うなど、ガンモのキャラ設定も多くの視聴者をトリコにしたことでしょう。
本作の主題歌「ガンモ・ドキッ!」は、歌手の松原みきさんが「スージー・松原」名義で歌っています。「えらいこっちゃ、なんのこっちゃ」の歌い出しに、懐かしさを感じる人もいるのではないでしょうか。
●『とんがり帽子のメモル』
朝日放送と東映アニメーションが共同制作したアニメ『とんがり帽子のメモル』は、リルル星からやってきた身長10cm前後の小さな少女と、人間の女の子との友情を描いた作品です。
宇宙船の事故によって地球に不時着したリルル星人「メモル」とその仲間たちは、湖の真ん中にある小さな島に村を作り、ひっそりと暮らしていました。そして、メモルと山荘で療養していた女の子「マリエル」のふたりは、ある日ひょんなことから出会い、次第に心を通わせていきます。
水彩画を感じさせるような淡い絵のタッチが特徴的な本作は、病気や家族などを理由に日々つらい思いをしているマリエルが、メモルによって徐々に明るさを取り戻していく姿が印象的です。
特に、メモルがマリエルに会うため、町へと旅する冒険を描いた第23話から第25話を「傑作」とあげているファンは多く、離ればなれになりながらも、お互いのことを思う姿に感動したという声が見受けられました。
●『ガラスの仮面』
『ガラスの仮面』は、美内すずえ先生による同名マンガを原作とした作品です。中華料理店の住み込み店員の娘「北島マヤ」が、演劇の才能を開花させて成長していく姿は、当時のみならず2024年現在も多くの人を魅了します。
本作は原作に忠実にアニメ化され、マヤが舞台「奇跡の人」のヘレン・ケラー役で助演女優賞を受賞したのち、大河ドラマに出演決定するまでが描かれます。登場人物が、演技や衝撃を受けたときに出る「白目」は、本作を語るうえで外せないポイントで、アニメ版にも多く盛り込まれていました。
ちなみに、原作マンガは2018年に掲載誌が休刊して以降、2024年現在も作品が完結しておらず、「連載再開」を待望するファンも少なくありません。美内先生は2024年5月に発売した月刊誌「MOE 6月号」(白泉社)内のインタビューにて「最後まで描き続けたい」と意欲をみせており、本作の今後の動向もされます。
上述した作品のほかにも、1984年は『北斗の拳』や『星銃士ビスマルク』など名作アニメが放送された年でもありました。皆さんは40年前のアニメといえば、どんな作品を思い出しますか。
(LUIS FIELD)
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