古谷徹氏の「アムロ」はどうなる? 「アニメで出さなければいい」とはならない危機的状況
マグミクス / 2024年6月28日 17時25分
■古谷徹氏の「アムロ・レイ」役についての公式発表はない状況
「週刊文春」の「不倫報道」以降、声優の古谷徹氏は『名探偵コナン』の「安室透」役や『ONE PIECE』の「サボ」役などの降板を余儀なくされています。ただ、現時点(2024年6月28日)では、『機動戦士ガンダム』の「アムロ・レイ」役についての公式発表はありません。果たしてどうなってしまうのでしょうか?
2024年5月22日に、古谷徹氏の年下女性との不倫関係や中絶、暴行などを報じる記事が「週刊文春」に掲載されたことを受けて、古谷氏は事務所を通して謝罪のメッセージを掲載し、前述のふたつの役の降板を明らかにしました。公式X(旧:Twitter)もあわせて削除されています。
古谷氏は妻で声優の間嶋里美さんと結婚する際に、「結婚したら声優の仕事を辞めて欲しい」と頼み、間島さんがそれを受け入れた経緯があります。間島さんは『無敵ロボ トライダーG7』の「竹尾ワッ太」役や『ゲームセンターあらし』の「石野あらし」役、『ストップ!ひばりくん!』の「大空ひばり」役など、多くの主役を演じた才能ある役者でした。後に「スーパーロボット大戦」関連で復帰しましたが、間島さんの才能を家庭に押し込めた張本人について「不倫・中絶・暴行」が報じられたことから、こうした経緯を知るファンのなかでは、憤りを感じる人も少なくないでしょう。
とはいえ、これを書くと誤解を受ける可能性もありますが、「声優」というよりも「芸能界」の男女関係は、一般人が住む世界とは全く異なるものです。二十数年前に筆者があるラジオを聴いていた時、パーソナリティを務めていた男性声優が「(女に逢うため)毎日山手線の別の駅で降りるんだよ」と、複数人と同時に付き合っていることを赤裸々にしゃべり始めて驚いたことがあります。
■アニメ作品での「アムロ登場」はなくとも、心配が続くワケ
降板が発表された『名探偵コナン』の「安室透」 画像は「降谷零」として表紙を飾った「anan 2295号」(マガジンハウス)
さらにいえば、昔と今とでは声優に対する世間の注目度がまるで異なるという事情もあります。仮に30年前であれば、声優といえば「裏方」の存在であり、そもそも「声優の不倫」のニュースが報じられたかどうかすら疑わしいでしょう。
かつてに比べるとアニメの社会的価値は上がり、関わる予算の規模も大きくなり、声優は大きな注目を集める存在となりました。しかし、ベテラン声優のなかには昔の「裏方としての声優」の感覚が心のどこかに残っており、スクープを狙う記者たちの格好のターゲットになっているのが現状ではないでしょうか。声優は「自分たちの行動はニュースになってしまう」ことを常に頭に入れて、普段の言動に細心の注意を払わなければならない状況になっているのです。
今回の報道を通じて、最も心配されているのが『機動戦士ガンダム』の「アムロ・レイ」がどうなるのか? という問題です。バンダイナムコフィルムワークスからは「慎重に検討して対応したい」とのコメントも出ており、現時点では降板するかどうかは明らかではありません。
アムロは現在の40代から60代の人びとに極めて高い人気があるキャラクターであり、交代した場合どれほどの影響があるのか、想像がつきません。かつてTVアニメ『機動戦士ガンダムさん』で代永翼氏がアムロ役を担当したことがありますが、あくまでそれはギャグ作品であり、ほかの役も全員(CMを除く)交代していたため、特に問題とはなりませんでした。
うわさレベルでは、芸人の若井おさむ氏が代役を務めるという話も流れていますが、声優とモノマネは演技の種類が異なります。かつて「ルパン三世」役を務めた山田康雄氏が他界した際、モノマネ芸人の栗田貫一氏が引き継いだという前例もありますが、これは奇跡的な事例であり、同じようなことを芸人に要求するのは酷でしょう。
『機動戦士ガンダム』はそもそも過去の作品なので、アムロを出さなければいいという声もありますが、「ゲーム」の問題があります。アムロは「スーパーロボット大戦」シリーズや「ガンダムVS.」シリーズをはじめとする、膨大な数のゲームに登場する重要キャラクターです。特に「SDガンダム GGENERATION」は最新作「エターナル」が始動しており、キービジュアルの一番手前に描かれているのは「RX-78-2 ガンダム」、アムロ・レイの愛機です。『機動戦士ガンダム』をバイブルとしてきたファン層にとって、予断を許さない状況が続くでしょう。
(早川清一朗)
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