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『ドラクエ3』の「おすすめパーティ編成」といえば? プレイヤーを唖然とさせた「落とし穴」も

マグミクス / 2024年7月1日 21時25分

『ドラクエ3』の「おすすめパーティ編成」といえば? プレイヤーを唖然とさせた「落とし穴」も

■『ドラクエ』初の自由な編成で、自分だけの攻略を楽しんだあの頃

 先日、HD-2Dでフルリメイクされる『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の発売日が2024年11月14日に決定し、SNSでも大きな盛り上がりを見せました。その原作となるファミコン版は、ロト三部作のなかで重要な役割を果たしたほか、シリーズで初の自由なパーティ編成を実現するなど、ゲーム性においても大きく進化した作品といえます。

 本作のパーティ編成は、最大4人です。クリアまで勇者は必ずパーティに加わるため、プレイヤーが選べるのは残り3枠。戦略的に模索したり、自分の好みで並べるなど、千差万別の編成で冒険に挑みました。

 当時のプレイヤーたちがどんな編成で挑み、その構成にはどんな強みがあったのか。オーソドックスなものから特定のプレイに合わせたものまで、編成例をいくつか紹介します。この例を通して、当時自分がどんな編成で戦ったか思い出したり、HD-2D版の発売に向けて編成を思案してみましょう。

 なお、今回の編成例はファミコン版を元にしており、勇者の加入を前提とした残り3枠の編成についてお届けします。また、全ての転職を視野に入れると組み合わせが膨大となるため、「賢者」への転職のみを想定した内容となります。

●基本形にして確実な強さ!「戦士・僧侶・魔法使い」

 基本中の基本といえるほどオーソドックスな編成が、「戦士・僧侶・魔法使い」の組み合わせです。戦士が強力な武器攻撃とタフな前衛役を担当し、僧侶は回復や支援をメインにしながら武器や魔法の攻撃もサブ的にこなし、魔法使いは強力な魔法攻撃で集団戦からボス戦まで広く活躍します。

 それぞれが自分の分野に特化し、足りない部分を補い合える編成なので、汎用性が高くどんな敵にも対応できる柔軟性が特徴です。特定の場面にハマるような爆発力がないのが欠点といえば欠点ではあるものの、バランスの良さは随一でしょう。

 また勇者は、武器攻撃、魔法攻撃、回復のどれもこなせるので、状況に応じて勇者が各役割に回ることで、それぞれの分野をふたりで補えるという強みがあります。しかも、冒険を進めて僧侶か魔法使いを賢者に転職すれば、対応力はいっそう増します。万能型といっても過言ではない編成です。

●「いかずちのつえ」戦法も有効な「武闘家・僧侶・魔法使い」

 先ほどの編成例のようなバランスの良さを目指しつつ、戦士を武闘家に入れ替えたパターンです。武闘家は会心の一撃が出やすいため、瞬間的に大ダメージが狙えるのも嬉しい点といえます。

 強力な装備で固めた戦士と比べると攻防ともに一歩譲りますが、素早さが高いので敵が攻撃する前に倒すことも多々あり、それぞれ異なる長所を持ちます。また、「いかずちのつえ」を使えば誰でもベギラマの効果を発動でき、武闘家ならいち早く行動できるので、その利便性がさらに向上します。

 武闘家は装備できる武具が少ないというネックもありますが、武具にかけるお金が少なくて済む、と考えることもできます。武闘家にお金がかからない分、他の仲間に回すことで装備を充実できるのは十分なメリットです。

 なお、武闘家を好むプレイヤーにとって悩ましいのは「おうごんのつめ」の存在でしょう。「おうごんのつめ」は、数値上では武闘家最強の武器なので、初めて入手した時は喜んで武闘家に装備させたはずです。しかし、敵と出会う確率が増えるというデメリットが非常に重く、最終的には預かり所に持っていくプレイヤーが続出しました。武闘家を加えたパーティには、そんな苦い思い出もついてきます。

■全員呪文が使える編成や、先を見据えた大器晩成型も

誰も仲間に加えず、勇者ひとりの冒険も可能だった。画像はファミコン版『ドラクエ3』

●呪文のスペシャリスト「僧侶・魔法使い・賢者」

 呪文の発動にはMPが欠かせず、そのリソース管理には誰もが気を使ったことでしょう。しかし、苦労する分だけあり、攻撃・支援・回復と、その活躍の幅は広く、集団の雑魚戦からボスとの長期戦まで、ほぼ全ての場面で活躍する頼もしさがあります。

 そんな呪文をより多く使える「僧侶・魔法使い・賢者」という組み合わせで、世界を救う冒険に出かけた勇者もいました。もちろん賢者は転職のみなので、道中は別の職業で活躍させ、後に「さとりのしょ」で転職するという流れです。

 この構成の強みは、まずシンプルに総MPの量が豊富なことです。成長次第でいくらか左右はされるものの、勇者も含めて全員が呪文を使える職業なので、道中や長期戦でのMP管理がかなり楽になります。ダメージを頻繁に受けるようなら賢者も回復に回り、逆に集中して魔法でダメージを与えたいなら魔法使いと賢者で魔法を連発するなど、呪文面の頼もしさはダントツです。

 戦士を加えたパーティを比べると前衛不足が否めませんが、僧侶と賢者のどちらかが死亡したり麻痺などを食らっても、もう片方がサポートに回れる安心感はこの編成ならでは。打たれ弱さにさえ気をつければ、呪文が乱れ飛ぶ戦闘を楽しめます。

●将来有望な「戦士・僧侶・遊び人」

 こちらは、将来的な転職を視野に入れた編成といえます。通常、賢者に転職するには「さとりのしょ」を使う必要がありますが、このアイテムは非常に貴重で、普通にプレイしていたら1冊しか手に入りません。

 しかし遊び人だけは、「さとりのしょ」を使わずに賢者へ転職できるという特性を持ちます。レベルを上げるだけで賢者に転職できる条件を満たすので、その将来性を見据えて遊び人を加えるプレイヤーも多くいました。

 ただし遊び人は、プレイヤーのコマンド入力を無視して勝手に遊ぶことも多く、転職でもしない限り戦闘で頼りになる存在とはいえません。そのため、残りの編成は戦士や僧侶といった安定感の高い職業でカバーするのがポピュラーです。

 道中はもどかしく感じる場面もありますが、遊び人が賢者に転職すれば戦力が一気に向上します。また、遊び人の転職で「さとりのしょ」を使わない分、もうひとり賢者に転職させることも可能です。ダブル賢者を計画的に実現できるこの編成は、まさに大器晩成型といえるでしょう。

 一方、この編成に限らず、遊び人のままクリアを目指す猛者も少なくありません。初心者から慣れた人向けの編成まで、プレイヤーが楽しめる遊びの幅が広いのも『ドラクエ3』が持つ魅力のひとつです

●初見で悲劇に見舞われることも……「戦士・商人・僧侶」

 戦士の強さを維持するには、強力な武具が欠かせません。勇者も装備次第で火力や耐久性が変わりますし、僧侶はパーティの生命線なので防御を固めたいところです。こうした望みを叶えるにはお金が重要なので、より稼ぐために商人を加える編成も悪くありません。

 商人をパーティに入れると、アイテムの鑑定やゴールドの増加といったメリットが得られます。また、序盤は装備面に恵まれており、自身にかかるお金は少なめながら防御力は十分。前衛としての能力はもちろん戦士に劣るものの、金回りの良さでパーティ全体の戦力を底上げできるので、縁の下の力持ち的な活躍を見せてくれます。

 中盤以降は物足りなくなりがちなので、そのタイミングで転職をするのも戦略的にアリです。しかし、共に冒険するなかで愛着が沸いたら、商人のままクリアを目指すのもオツでしょう。

 ただし、商人を連れていると、思わぬ落とし穴にハマる可能性があります。実は、とある町おこしを進めるうえで、パーティにいる商人が離脱するイベントが発生するのです。しかもパーティを離れた商人は二度と復帰せず(※ファミコン版の場合)、勇者一行に再度加わることはありません。

 この展開を事前に知っていれば、替わりの商人を一時的に編成し、難を逃れることもできます。しかし、初プレイでそこまで見通すのは困難というもの。「また仲間になるだろう」「後で合流するよね」と思い込んで別れを告げ、そのまま戻らぬという悲劇を味わったプレイヤーもいました。その離別は、忘れられない思い出となったことでしょう。

* * *

 今回は、使われやすいものや忘れられない編成などを中心にお届けしました。しかし、『ドラクエ3』のパーティ編成の奥深さは、これだけではとても語り切れません。4人ではなく人数を減らしたふたりもしくは3人編成、勇者のみのひとり旅、勇者なし(死亡→ずっと棺桶のまま)プレイ、そして転職を見据えた編成など、楽しみ方は多種多彩です。

 また、スーパーファミコン向けにリメイクされた際、新たな職業「盗賊」が追加されました。HD-2D版ではさらに新職業が追加されるのでは、といった期待の声も飛び交っています。今年の秋に訪れるHD-2D版『ドラクエ3』に、どんな編成で挑むか。いまのうちにじっくり考えておきましょう。

ニンテンドースイッチ版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』:
(C)1988, 2019 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

ファミコン版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ・・・』:
(C) 1988 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

(臥待)

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