「TVでは無理そう」でも アニメ映画化期待の傑作マンガ 「そろそろあるのでは」
マグミクス / 2024年7月4日 12時25分
■意外なアニメ化ながら好評な映画が続々登場
近年、意外な原作がアニメ化され、高評価を受けています。TVアニメだけでなく、アニメ映画になった作品でも、『映画大好きポンポさん』『窓ぎわのトットちゃん』『北極百貨店のコンシェルジュさん』『SAND LAND』『トラペジウム』『ルックバック』などのマンガ、小説がこのタイミングでアニメとなったことに驚き、その出来や新規層からの評判に喜んでいる人も多いはずです。
こうした流れがあると、TVアニメ化が難しいと思われている作品も、映画であれば実現できるかも……と期待する向きもあるかもしれません。
●ヒットアニメの関連作品は可能性高め?
ヒット作の関連作が注目されるというのはよくある話で、最近では長期にわたって高い人気を誇る『名探偵コナン』の青山剛昌先生による初期の名作『YAIBA』が新たにアニメ化されることが発表されて、マンガファンを驚かせました。
同様のケースで考えられるのが、最近ヒットしたアニメ映画の関連作です。ロングランヒットした『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の水木しげる先生や、公開されたばかりながら大好評の『ルックバック』の藤本タツキ先生の過去作のアニメ映画化は、現在進行系で検討されていてもおかしくないでしょう。
戦争マンガの傑作であり、水木先生自身の体験をもとにニューブリテン島で玉砕する日本兵たちを描く『総員玉砕せよ!』は、2007年にNHKでスペシャルドラマ『鬼太郎が見た玉砕 ?水木しげるの戦争?』として実写化されていますが、『ゲゲゲの謎』公開以降、ネット上で同作をアニメ映画で観てみたいという意見も出てきています。
水木先生の独特な絵柄のキャラを最新技術でそのまま動かし、地獄の南方戦線を描けば、かなり強烈な反戦映画となりそうです。
母が死ぬまでを映画として撮影した少年と、謎の美少女による全1巻の青春ストーリー『さよなら絵梨』も、『ルックバック』公開前後でアニメ映画化を望む声が増えてきました。
また近年特に映画化を望む声が多い、というわけではありませんが、『AKIRA』で知られ、今も厚く支持され続ける大友克洋先生の初期の名作『童夢』も、アニメで観てみたい1作です。同作は謎の変死事件が続くマンモス団地で繰り広げられるサイキックアクションで、実写映画の企画が実現しなかったという経緯があるだけに、改めて映像化されるのを臨むファンも多いようです。
●映画館ならではの過激な作品にも期待
多くの人の目に触れるTV放送では難しいものの、映画という視聴者が限られる場だからこそアニメ化できそうな作品もあります。2021年から2022年にかけて、「少年ジャンプ+」で連載されたタイザン5先生による『タコピーの原罪』はその最たる例でしょう。
ハッピーを広めるため地球に降り立った「ハッピー星人」の「タコピー」と、イジメられっ子の少女「しずかちゃん」によるヒューマンドラマです。同作は衝撃的な展開が多く、さらに全2巻と短いためTVシリーズは明らかに難しそうに思えます。
その反面、映画なら十分に成立しそうで知名度も抜群ですが、まだアニメ化されていないのはあの悲惨な内容を巨大スクリーンで見続けられるか怪しいという判断があったのかもしれません。
ここまでに挙げたのは、いずれも短編で単独で完結しそうな作品ですが、2024年の『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』『大室家』のようにシリーズ展開してほしいという期待も込めてアニメ化してほしいのが、近藤信輔先生の『忍者と極道』です。
現代日本で忍者と極道が抗争を繰り広げる作品で、過激な描写や展開もありますが、とにかくキャッチーな作品でアニメ化していないのが不思議なほどの人気を誇っています。ヒットすれば長く展開できそうなほど原作は続いていますが、どうなるのでしょうか。
ほかにも、先述した『トラペジウム』のように小説のアニメ化も期待したいところです。最近では見事な改変と完結を見せた『響け!ユーフォニアム』や、コミカライズのイメージも強いものの、『薬屋のひとりごと』のアニメは高評価を得ました。
筆者としては、長年「映像化不可能」と言われながら、先日素晴らしいドラマ化を実現してみせた『十角館の殺人』のような名作ミステリーがアニメとなり、多くの人に触れられるとうれしいところです。
昨今のアニメ映画の状況を見ていると、映像化はなさそうと思っていたいろんなマンガや小説がアニメになっても、おかしくないと思わされます。これからも、新作アニメ映画の発表に要注目です。
(はるのおと)
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