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2024年上半期のアニメ映画「No.1」決定か? 1位は『ガンダム』を圧倒した作品【結果発表】

マグミクス / 2024年7月5日 12時10分

2024年上半期のアニメ映画「No.1」決定か? 1位は『ガンダム』を圧倒した作品【結果発表】

■1位は2位にダブルスコア近い大差に

 マグミクス編集部は「上半期終了! 30作品を越えるアニメ映画で『No.1』だった作品は?」と題して、2024年6月24日から7月1日までの期間、読者アンケートを実施しました。今回は総投票数1329票のアンケートから、上位3作品を見てみましょう。

●3位:『クラメルカガリ』(105票)

 3位にランクインした『クラメルカガリ』は、日々迷宮のごとく変化する炭砿町・箱庭を絵地図に記す少女「カガリ」と同業の幼なじみの「ユウヤ」を中心に物語が展開する青春ストーリーです。塚原重義監督による初の長編アニメ『クラユカバ』のスピンオフとして成田良悟さんが執筆した小説を原案とする本作は、塚原監督にとっては2作品目の長編となります。

 なお今回のランキングの4位には、『クラメルカガリ』と同時に劇場公開された『クラユカバ』が104票と1票差でランクインしました。7月上旬現在、どちらも上映している映画館は限られていますが、チェックしたい人は7月24日に予定されている2作を収めたBlu-ray BOXの一般発売を待ちましょう。

【回答者の声】
・塚原重義監督による独特な世界観がいいです。地下のクラガリに潜む謎……ゾクゾク来る人は多いでしょう。
・成田良悟×塚原重義の化学反応。『クラユカバ』と同じ世界観ながら、こちらはさわやかな物語が光る!
・クチナワ老人に代表される過去の暗さに対して、カガリら下の世代が持つ芯のある明るさが良かった。
・レトロフューチャー、スチームパンク、青春……細部まで見逃せない大好きな世界観。
・キャラクターの独特なしゃべり方、繊細な背景と効果、それによる高度な世界設定と、謎を提示し続けることによる物語の面白さと痛快さが絶妙にして大胆。
・『デュラララ!!』のキャラもカメオ出演。成田良悟ファンにも観てほしい。

●2位:『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(218票)

 2位は『機動戦士ガンダムSEED』シリーズにとって待望の新作となった『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』でした。約20年ぶりながら「これぞエンターテインメント」という内容で、最終的には興行収入48億円を超えて歴代「ガンダム」シリーズでも断トツのヒット作となりました。

 回答者から挙がった好きなシーンは多岐にわたり、本作の満足度の高さが伺えます。そのなかでも目立ったのはマイティーストライクフリーダムガンダムの登場シーン(「Meteor-ミーティア-」が流れるシーン)と戦闘シーン、そして衝撃的だったズゴックの登場シーンでした。こうした名場面を振り返りたい人は「Amazon Prime Video」の配信で見直してみましょう。

【回答者の声】
・すべてが最高だった。公開を待ち続けた甲斐があった。
・マイティーストライクフリーダムガンダムの無双シーン。
・ズゴックが初登場でゆらりと立ち上がるところなど、数え切れないほどのオマージュがあり最高でした。
・「Meteor-ミーティア-」が流れた時の鳥肌感!
・後半に笑える場面が散りばめられていて、観終えたあとに「楽しかったー!」と感じられた。
・キラとアスランの殴り合い(?)のシーン。
・破廉恥な妄想……。
・イザークとディアッカの登場シーン。しかもデュエルとバスターにミーティアとは。震えました。

■『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』を圧倒した作品は?

『トラペジウム』ポスタービジュアル (C)2024「トラペジウム」製作委員会

●1位:『トラペジウム』(419票)

 2位の倍近い票を得て1位になったのは、元乃木坂46である高山一実さんの小説家デビュー作を原作とするアイドルストーリー『トラペジウム』でした。興行収入などの成績面こそ『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』や『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』に譲りますが、5月10日の公開後にSNSを中心に口コミに火が付き、上映開始から2カ月近く経っても上映劇場を拡大しているという驚異的な作品です。

 本作には「オールタイムベスト級の本物のアニメ」「『こんな素敵な職業ないよ!』は2024年ネット流行語大賞にノミネートされるべき」など絶賛する声が寄せられました。その魅力はアイドルアニメらしいライブシーンや魅力的なサブキャラクター、衝撃的なシーン、複数回観ても楽しめる仕掛けなどさまざまあるなかで、絶対にアイドルになろうと行動する主人公の「東ゆう」に惹かれた人が多かったようです。

【回答者の声】
・東ゆうのアイドルを目指す執念と、そのために他人を欺く狡猾さ、その自己認識と反した拙さといった人間性が魅力的でした。
・東ゆうの悪いことを考えてるときの顔が大好き。
・夢に手を伸ばすのを諦めた側の人間なので、がむしゃらに夢に向かっている東ゆうが眩しかった。
・94分に詰めるだけ詰めこんだ情報量の多さが素晴らしい。
・大抵のアイドル作品なら、亀裂をなんとか修復して再スタート。絆はより強固になり華々しく幕が引くところなんでしょうけど……。
・劇中の展開の衝撃と、一度迎えた破綻からの再生とその答えがあまりにも綺麗で素敵だった。
・こんな素敵な映画ほかにないよ!
・何回観ても新しい発見があるので、つい観に行ってしまいます。
・「素晴らしいものを作れば観客は必ず見つけてくれるし、必ず2回以上観るに違いない」と確信していたとしか思えない、信じられないほど細かい作りこみ。

●2024年下半期はどうなる?

 4位には先述した『クラユカバ』がランクインし、その後は『劇場版ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』(80票)、『劇場版アニメ「i☆Ris the Movie – Full Energy!! -」』(65票)、『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(62票)が続きました。こうした上位作品以外も投票数が多く、上半期の映画への関心の高さがうかがえます。

 2024年は下半期にも山田尚子監督の『きみの色』やアニメファン待望の『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 〈ワルプルギスの廻天〉』といった注目作の公開が予定されています。ほかの作品も含めて引き続き素敵なアニメ映画ライフを送りましょう。

(はるのおと)

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