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「何そのオチ」「地上波でカット」 万人向けだけどトラウマになった子もいるアニメ映画

マグミクス / 2024年7月16日 21時25分

「何そのオチ」「地上波でカット」 万人向けだけどトラウマになった子もいるアニメ映画

■母親が怪物に変わるのはさすがにトラウマ?

 かわいらしいキャラや楽しい物語で子供たちを夢中にさせるアニメ映画は、人気のコンテンツです。おそらく多くの方が、子供の頃に観たことがあるのではないでしょうか。しかし、そんな子供向けアニメ映画のなかには、「恐さ」を感じる作品もありました。その理由はさまざまあります。

※この記事には『クレヨンしんちゃん伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!』『トイ・ストーリー』『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』のネタバレが含まれています。

●『クレヨンしんちゃん伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!』

 人気アニメ『クレヨンしんちゃん』は、これまで映画も盛況で30作以上の劇場版が作られており、2024年にも最新作が公開予定です。そんな大人気の劇場版「クレヨンしんちゃん」シリーズのなかで、子供の頃に見てトラウマになったという人が多数いるのが、第14作目の『クレヨンしんちゃん伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!』でした。

 物語の内容は、黒幕「アミーゴ鈴木」が街中の人間にサンバを躍らせるため、住民すべてを本物と見分けがつかない「ニセモノ」に入れ替えていくというものです。「サンバを躍らせる」という悪役の目的はコミカルな内容に思えますが、演出はホラー映画のようで、子供には刺激が強すぎるものでした。とくに、「しんのすけ」の担任である「よしなが先生」が夜道で自分そっくりの「ニセモノ」に襲われるシーンや、「風間君」のママの顔が怪物に変わるシーンは衝撃的です。

 最終局面はみんなでサンバを踊る愉快なものになっていますが、そこに至るまでが怖すぎました。TV放送の際には一部がカットされるなど、その恐ろしさはある意味で伝説になっているのです。

 この作品は、子供たちよりもホラーに耐性のある大人の方が楽しめるかもしれません。ホラー映画が好きな方や、異色の『クレヨンしんちゃん』を楽しみたい方におすすめしたい作品です。

●『トイ・ストーリー』

 3DCGアニメ映画「トイ・ストーリー」シリーズは、人間の目を離れた瞬間に命を持つおもちゃたちによる冒険を描いた、世界中で愛されているピクサー制作の大人気シリーズです。しかし、1995年に公開されたシリーズ第1作『トイ・ストーリー』は、一部で「マジでトラウマ」「大人になっても観返せないシーンがある」と、たびたび話題になっています。

 多くの人が怖がっているのは、劇中に登場する不良少年「シド」の部屋に関する場面です。シドが作った「改造おもちゃ」たちが醸し出すホラーな雰囲気は、子供にトラウマを植え付けるほどの恐ろしさでした。

 カウボーイ人形の「ウッディ」の嫉妬が原因で発生したトラブルにより、持ち主の少年「アンディ」の元を離れた、ウッディとアクションフィギュアの「バズ」は、隣家のシドの部屋に連れてこられます。シドはオモチャに爆竹をくくり付けて爆発四散させる趣味を持っている不良少年で、おもちゃたちから「おもちゃ殺し」と呼ばれるほど恐れられていました。

 そんなシドの部屋には、彼の手で頭部と胴体を切り離され、別のおもちゃと繋ぎ合わされた「改造おもちゃ」が多数存在しています。視聴者目線だと、意志を持つおもちゃを改造しており、その恐ろしさは飛び抜けていました。改造おもちゃはどれも不気味ですが、そのなかでも、赤ん坊の頭を取り付けた金属のカニの不気味さはトラウマレベルです。シドがおもちゃたちから「復讐」される場面も、恐ろしい名シーンとして知られています。

『トイ・ストーリー』から始まった同シリーズは、現在『トイ・ストーリー4』まで公開されており、2026年には『トイ・ストーリー5』の全米公開も決定しています。まだまだ人気が衰えない『トイ・ストーリー』を、恐怖シーン込みで振り返ってみるのも楽しいのではないでしょうか。

●『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』

 アニメ映画の大長編「ドラえもん」シリーズには、いくつかかなりの怖さを感じる作品も存在します。とくに「ラストが怖い」といわれているのが、1994年に公開された『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』です。

 ひみつ道具「気ままに夢見る機」を使って、夢のなかでの冒険を楽しんでいたのび太とドラえもんは、冒険にリアルさを求めた結果、夢と現実が入れ替わる「かくしボタン」を押してしまいます。そして、現実の記憶をほとんど失いながら、夢の世界で「妖霊大帝オドローム」が率いる妖魔の軍団と戦うことになるのです。

 一度だけ生き返ることができる「竜のだし汁」の効果もあって、最終的にのび太たちは妖霊大帝を倒して夢から覚めました。しかし、最後に裏山のふもとにあるはずの学校が、なぜか裏山の山頂に建っているという奇妙な状態で、映画はエンディングを迎えます。

 この奇妙な学校の位置に加えて、作中で再び「かくしボタン」を押す描写がなかったことで、多くの観客が「まだ夢から覚めていないのでは?」と感じたのです。作中では、「かくしボタン」を押した状態でも、「キリのいい場面まで進むと自動的に夢から覚める」という説明はあったものの、学校の位置が変わっていることの説明は最後までなく、不気味さを感じる終わり方でした。

 この終わり方に加えて、同作にはのび太と「しずかちゃん」が、妖霊大帝の魔法で泥にされて殺される場面が存在します。「竜のだし汁」のおかげで一度は生き返ることができる状態だったとはいえ、ここまでしっかりとのび太たちが殺される描写は珍しいのではないでしょうか。夢のなかという前置きはありますが、子供にとってはトラウマになりかねない恐ろしい場面です。

 同作は30年前の作品ですが、「現実と変わらない夢」で冒険を繰り広げる物語は、『ソードアート・オンライン』などに代表される五感が再現された「未来のVRゲーム」に近く、馴染みがある方も多いかと思います。子供には怖い要素もありますが、30年経っても色あせない『ドラえもん』の名作を振り返ってみても面白いかもしれません。

(SU_BU)

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