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「開始4分で日本の大半が死ぬ」第1話で死亡者が続出した2024年新作夏アニメ

マグミクス / 2024年7月18日 12時10分

「開始4分で日本の大半が死ぬ」第1話で死亡者が続出した2024年新作夏アニメ

■アニメ開始後、4分弱で日本の人口が1億2千万人→100万人まで人口減少?

 春アニメの最終回ラッシュの興奮も冷めやらぬなか、すでに夏アニメが続々と放送開始されています。1話目からデスゲームで命を落としたり、壮絶な戦いでバラバラに惨殺されたりといった衝撃的な冒頭で視聴者の心をつかんだアニメがありました。

 なお、このコラムでは『多数欠』『NINJA KAMUI』『異世界スーサイド・スクワッド』『この世界は不完全すぎる』それぞれの1話のネタバレを含みます。閲覧にはご注意下さい。

●『多数欠』

 高校生の「成田実篤」は、パソコンのモニターに映る「今 これを 見ている YES or NO」という不可解なメッセージを偶然に目撃します。気にもとめなかったその翌日、なんと学校や街中の住人たちが息絶えていたのです。

 さらに次の問いかけ「東京都に住む日本人 YES or NO」が表示された次の日には、どうやら東京都以外の人間が全滅したらしく、「皇帝」を名乗る謎の存在が言い放ちます。「東京にいる100万人の生き残りのみなさん。試運転は終了しました。多数欠を採ります」

 こうして、ふたつの選択肢で少数派が生き残り、多数派が命を落としてしまう究極のデスゲームが始まりました。日本人の人口(約1億2千万人)の大半が、第1話のAパートである開始3分47秒でほとんど死んでしまったというショッキングな出だしはインパクトが絶大です。

 さらに、この後の展開も強烈でした。親友を失った実篤は、仲間の「藤代紗綾」とともに「皇帝」を倒す決意をしますが、次の設問は「男 or 女」で、1話の最後に実篤が事切れてしまったのです。

 このビックリ展開に度肝を抜かれた視聴者も多いのではないでしょうか? ベテランのアニメファンは『喰霊-零-』の1話を思い出すかもしれません。また往年のギャルゲーファンは『センチメンタルグラフティ2』を連想するかもしれません。続く第2話でも驚愕のどんでん返しが待ち受けており、目が離せない、ぐいぐい引き込まれるストーリーには要注目です。

●NINJA KAMUI

 近未来の大都市。戦闘スーツを身にまとった忍者たちに襲われた「ジョー・ローガン」は、愛する妻と息子を目の前で殺されてしまいます。ジョーは怒りと悲しみを抱えて、組織への復讐を決意しました。そのようなシンプルなストーリーを支えるのは、圧倒的なビジュアルの美しさと、格好よくて残虐なバトルシーンです。

 ジョーは襲いかかる忍者から武器を奪い、敵の手足を斬り落とし、腹部を切り裂いて暴れまくります。指で印を結べば黒い霧が舞い、横並びになった敵の忍びたちの首がはね飛んでしまう……残酷ながらもスタイリッシュで、血湧き肉躍る戦闘シーンに目を奪われます。

 さらにジョーは刺客たちをエレベーターに押し込んで、ひたすらに敵を潰す、叩き斬る、といった激しい暴力の嵐でした。エレベーターのドアが開くと、そこは血の海だった……そんなバトルシーンの凄味とケレン味には痺れます。ド派手な殺陣が興奮必須で、手に汗握るアニメーション映像になっているのです。

■意味深なタイトル名や、有名ヒールたちの異世界転移も

DCコミックスの悪役たちがファンタジー世界でも暴れまくる。『異世界スーサイド・スクワッド』キービジュアル (C)Suicide Squad and all related characters and elements & TM DC (C)2023 Warner Bros. Japan LLC

●異世界スーサイド・スクワッド

 犯罪が横行する都市「ゴッサム・シティ」で、「ハーレイ・クイン」と「ジョーカー」が追っ手のパトカーをバズーカ砲で燃やし尽くして、警察を相手に逃走劇を繰り広げます。警察官たちに犠牲者が出ているであろう、物騒な大立ち回りから始まる『異世界スーサイド・スクワッド』は、DCコミックスのスーパーヴィラン(超人的な能力を持つ悪役)たちが剣と魔法のファンタジー世界に飛ばされる「異世界転移モノ」です。

 異世界に飛ばされて早々、オーク(豚顔のモンスター)の集団に襲われるハーレイ・クインたちですが、手斧で迎撃する「ピースメイカー」、粘土に変身して相手を叩き潰す「クレイフェイス」、サメの頭を持つ「キング・シャーク」がオークを食い殺すなど、持ち前の異能力で見事に迎撃します。ヒールたちが暴れまわる爽快感が、美麗な作画で描かれているのです。

 アクの強いキャラクターや異世界転移というなじみやすい要素もあって、DCコミックスの元ネタを知らなくても『異世界スーサイド・スクワッド』単体で楽しめます。「アメコミは守備範囲外」だとスルーしてしまった人も、今からでも配信で追いかけてみてください。

 他にも、第1話で大量死が描かれている作品があります。ファンタジー作品『この世界は不完全すぎる』は、主人公がドラゴンを退治して小さな村を救うも、なぜか村人たちが炎に包まれて全滅してしまうという、謎に満ちた展開で視聴者を釘付けにしました。

『この世界は不完全すぎる』という意味深なタイトル名につながる、「一本取られた!」と思わず膝を打つタイトル回収がお見事な作品です。作品の内容をネットで検索する前に、情報を遮断して観ることを強くオススメします。

 今期の夏アニメは、アニメ映えするバトルアクションやストーリーで魅せる作品が多数そろっています。以上の4作品は「Amazon Prime Video」ほか、配信サイトで見られます。興味を持った作品をぜひチェックしてみて下さい。

(かーずSP)

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