1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. アニメ・コミック

ゲームやアニメに適した最新イヤホン/ヘッドホンは? 「ポタフェス2024夏」レポート

マグミクス / 2024年7月17日 19時10分

ゲームやアニメに適した最新イヤホン/ヘッドホンは? 「ポタフェス2024夏」レポート

■ゲーマーやアニメファン注目の7ブランドを直撃!

 2024年7月13日〜14日、世界中のイヤホンやヘッドホンが一堂に会するポータブルオーディオ試聴イベント「ポタフェス2024夏 秋葉原」がベルサール秋葉原(東京都千代田区外神田)で開催されました。

「ポタフェス」は、秋葉原に本館を構えるイヤホン/ヘッドホン専門店「e☆イヤホン」が主催するイベントです。会場での試聴や各ブースのブランドスタッフのコメントを通して感じた、ゲームプレイやアニメ視聴に適したイヤホン/ヘッドホンを紹介します。

■注目度No.1!常に人だかりができていたfinalブース

 ゲーミング用途に特化した「VR」シリーズを展開するfinalブースは、今回の開催で一番といってもよいほどの来場者でにぎわっていました。

 注目の的となったのは、ゲーミング用途の有線イヤホンとして高い評価を得ている「VR3000 for Gaming」のワイヤレスバージョンとなる「VR3000 Wireless」です。会場ではカプコンから提供された『ストリートファイター6』の対戦プレイ動画を見ながら、リリース済みの有線モデルとワイヤレスモデルの聴き比べができました。

「VR3000 Wireless」(写真下左)と「VR3000 for Gaming」(写真下右)の遅延を聴き比べることができたが、筆者(蚩尤)では差を体感できないほどの低遅延だった

 ワイヤレス版はUSB Type-C端子のドングルが付属しており、20ミリ秒(0.02秒)の低遅延を実現しています。最近の格闘ゲームは60fps(1秒間に60フレーム)で処理されているものが一般的ですが、60fpsにおける1フレームは0.016秒ですのでワイヤレス版の遅延は実に1フレーム程度ということになります。これは間違いなく、体感できる人の方が少ないヤツです(筆者は遅延をまったく感じませんでした)。

 VR3000ワイヤレスバージョンは今秋のリリースが見込まれています。発売されたら要注目のモデルとなりそうですね。

■「誰がチューニングしたか?」の重要性を思い出させてくれたAVIOTブース

 AVIOTブースで大きく打ち出されていたのは、ロックバンド・凛として時雨のドラムであるピエール中野さんが完全監修するヘッドホンの“ピッドホン3”こと「WA-V1-PNK」と、ワイヤレスイヤホンの“ピヤホン8”こと「TE-W1-PNK」。

 ブースのスタッフに、ゲームやアニメに適したモデルを尋ねてみると「そんなお問い合わせもあろうかと…」と言いながら『アイドルマスター シャイニーカラーズ』や『葬送のフリーレン』『この素晴らしい世界に祝福を!』など人気ゲーム/アニメとのコラボワイヤレスイヤホンを出してくれました。

コラボモデルは、コラボ作品側の作曲者や音楽チームによって、その作品にもっとも適したチューニングを施されているモデルも少なくないとのこと

 こうしたイヤホンは、コラボ作品にちなんだデザインやコラボ作品のキャラの完全新録ボイスなどに目がいきがちですが、作品の楽曲を手がけている作曲家やサウンドチームによるチューニングが施されているのも大きな魅力です。

「特定の作品の楽曲の魅力を最大限に引き出してくれる」というのも、ゲーム・アニメ向けイヤホンの解のひとつといえるでしょう。

■Technicsの「EAH-AZ80」は3点保持で疲れ知らず!

 Technicsブースでオススメされたのは、フラッグシップモデルのワイヤレスイヤホン「EAH-AZ80」です。

 大半のカナル型イヤホンは耳にはめたときにイヤーピースとハウジング部(ユニット部分を覆う外箱のような部分)の2点で保持されますが、このモデルはハウジング部の下部が耳の穴の周辺のくぼみ(コンチャ/耳甲介)にフィットする独特な形状をしており、3点で保持されます。そのため「長時間アニメを見たりゲームで遊んだりすることがあっても疲れづらく、耳が痛くなりづらいんですよ」とのことでした。

独特の形状による3点保持で長時間装着の疲れを大きく軽減する「EAH-AZ80」

 仕事に余裕ができると5~6時間くらいぶっ通しでゲームで遊ぶ筆者には逆に「耳が痛くなりそうな」言葉でしたが、イヤホンを検討するときは確かに快適性も大事だなとあらためて感じさせられました。

■シンプルイズベスト!「有線こそ最強」なAudio-Technica

 Audio-Technicaブースでは、モニターヘッドホンの「ATH-M50x」、ワイヤレスヘッドホンの「ATH-S300BT」、ワイヤレスイヤホンの「ATH-CKS30TW+」がプッシュされていました。

 音楽における「モニター」はミュージシャンなどが「スピーカーから出る自分の楽器の音を確認する行為」のことで、この単語を冠するヘッドホンやイヤホンは「原音を忠実に再現することにとことんこだわっている」のだと理解しておけば間違いありません。

重低音を重視したSOLID BASSシリーズである「ATH-CKS30TW+」

「ATH-S300BT」は「ATH-M50x」を少し手軽にしたワイヤレスヘッドホンで、音だけでなくファッション性にもこだわったモデルです。模様のパターンがひとつひとつ異なるというテラゾー柄(テラゾーはイタリアの人造大理石の建材の名称)や、メーカーロゴをまったく用いていないところなどに攻めの姿勢が現れています。また「ATH-CKS30TW+」はヘッドホンと異なり、重低音に強みを持つシリーズとなっています。

 ブースのスタッフにゲームやアニメにオススメのモデルを尋ねると「ATH-M50x」が一番とのことです。遅延を避けるなら有線が最強! 極めてシンプルですが、まったくその通りです。ワイヤレスのお手軽さも魅力的ですけどね!

■ゲーマーからも熱い視線が注がれている老舗のShure

高音質なスタジオクオリティーはそのままに、ワイヤレス化を実現させた「AONIC 215完全ワイヤレス高遮音性イヤホン(第2世代)」も展示されていました

 ライブイベントやスタジオ収録など、プロユースオーディオ機器の第一人者の名をほしいままにするShureでは、フラッグシップモデルの有線イヤホン「SE846(第2世代)」が一番の注目株。ブースのスタッフにアニメやゲーム用途のオススメを訪ねてみると「エントリーモデルであるSE215が断然オススメです!」との回答を得られました。

 2011年に発売された「SE215」は、1万円前後という手軽な価格も手伝って10年以上愛好され続けてきたロングラン製品です。コロナ禍の巣ごもりでゲームへの需要が拡大した頃から、ゲーマーからも熱い視線を浴びるようになりました。プロに愛好されていることからも分かるように原音に忠実であることをコンセプトとしているので、さまざまなジャンルの曲があるゲームやアニメのサウンドとも相性がよいといえます。

 前述したフラッグシップモデル「SE846(第2世代)」は、市場価格12万~13万円というかなりの高級モデルです。「ポタフェス」来場者はコアな音楽ファンも多いので「SE215」はすでに所持している人が多く、結果として「SE846」の方に注目が集まっているとのことでした。うーむ、レベルが高い! しかしいつかは手に取ってみたい!

■ゲーマー向けブランドとして着実に存在感を増しているソニーの「INZONE」

ソニーのゲーミングギアブランド・INZONEで注目を集めている「INZONE Buds」

 ソニーブースで目を引いたのはワイヤレスヘッドホン「ULT WEAR(WH-ULT900N)」です。左側下部の“快感ブーストボタン”(ULTボタン)を押すと「ソニー製品史上最高の重低音」を堪能できるのが特長で、極上の重低音はなるほど「快感」というにふさわしいものでした。

 アニメやゲームにオススメのモデルがe☆イヤホンブースに展示されているとのことで足を運ぶと、ワイヤレスイヤホン「INZONE Buds」が展示されていました。「INZONE」はソニーが2022年から展開しているゲーマー向けブランドで、イヤホンやヘッドホンのみならずゲーム向けのモニター(ディスプレー)などもラインアップされています。

 会場では「INZONE Buds」をドングル経由で接続したタブレットで『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』をプレイできました。公称「30ミリ秒以下の低遅延」とのことで、やはり相当のガチプレイでなければ遅延を体感するのは難しいレベルです。e☆イヤホンの担当者によると「リズムゲームやFPSを好む人からも『この性能なら選択肢に入る』と注目されている」とのことでした。

■ディスプレー付きケースが独自の楽しみ方を提供するJBL

 アメリカに本社を構え、約80年の歴史を誇るJBLのブースでは、ケースにスマートタッチディスプレーが搭載された「Live Beam 3」や、公式ストア限定製品となる「Live Buds 3」が注目を集めていました。

 ディスプレーではボリュームの調整、曲の再生・停止、ノイズキャンセリングのオン・オフなどに加え任意の映像を流すこともできるようになっており「ケース表面のディスプレーにお気に入りのアニメやゲームの映像を流しておく」のは本機ならではの楽しみ方であるといえます。

ケース上部のモニターで好きな作品にドップリと浸れそうな「Live Buds 3」

 ブーススタッフに性能面でのオススメも聞いてみると「『Quantum TWS』シリーズがオススメです」とのコメントを得られました。こちらも付属のUSBドングルで低遅延を実現しているほか、PCでの使用であれば、プラスアルファとして専用PCアプリから7.1chサラウンド機能を使用できます。

 音質、遅延の有無、価格、快適性…何を重視するかで、ゲームやアニメに適したイヤホン/ヘッドホンは変わってきます。まずは「自分にとってもっとも重要な要素はどれか」を決めるのがよさそうです。

(蚩尤)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください