「いきなり死屍累々」「いいのか」 衝撃の幕開けをした2024年夏アニメたち
マグミクス / 2024年7月19日 12時10分
■本当に地上波放送されたの? と疑うほどの残酷描写も
2024年も7月に入り、夏クールのアニメの放送が続々開始されています。そのなかには、1話目からいきなり刺激の強い描写があり、「子供に見せてもいいの?」と思ってしまう作品もありました。
※以下、それぞれのアニメ作品の1話目のショッキングな展開に触れています。予備知識なく見たい方や、残酷または性的な記述が苦手な方はご注意下さい。
●『逃げ上手の若君』
『逃げ上手の若君』は、原作マンガ(著:松井優征)が「週刊少年ジャンプ」で連載中の作品です。同作は、アニメの1話目から深夜とはいえ地上波放送されたとは思えないほどの残酷な展開、描写が話題になりました。「1333・5 鎌倉幕府滅亡」「北条一族と家臣郎党 八〇〇余名自害」といった、映画『仁義なき戦い』で人が死ぬときの演出のオマージュと思しきテロップとともに、主人公「北条時行」の家族や街の住人が惨殺されます。鞠が「首」へと代わる演出、後頭部から口へと矢が突き抜ける、両手で団子のように串刺しにした首をつかんでいる、といった場面はトラウマ級でした。
それと同時に、『ぼっち・ざ・ろっく!』や『トラペジウム』などの制作会社CloverWorksによる美麗な作画や、躍動感のあるアクション描写は絶賛されています。残酷描写もあの時代にあった暴力を示す必然性を感じさせましたし、ギャグも多めで重くなりすぎないバランスになっていたと思います。
また、弱冠8歳の主人公の、とある場面の表情の「色気」も話題になっていたものの、そちらは口では自らの死を願うも、本当は「命からがら逃げることに喜びを感じる」主人公の特異性(もしくは危うさ)を表現したものだと、個人的には納得できました。今後もどのように主人公が「逃げる」ことで成長していくのか、楽しみにしています。
●『しかのこのこのここしたんたん』
『しかのこのこのここしたんたん』の原作は「マガジンポケット」で連載中のマンガで、YouTubeで公開されたOP映像が1週間足らずで1000万回再生を超えた話題作です。その同作の本編でのギャグは、なかなかに過激でした。
冒頭から、シカの女の子「鹿乃子のこ(のこたん)」が首つり自殺をしたかと見間違えられ、主人公「虎視虎子(こしたん)」から「深夜アニメでよかった!」というメタ的なセリフが飛び出します。さらに血が勢いよく吹き出すさまや、不条理な出来事に青ざめたりするさまもギャグになっていました。なぜか実写のシカがその辺にいる異常さや、のこたんが角で教室の扉を破壊して入ってくる場面の異様に凝ったスローモーション演出、主人公の「クソうぜえ」といったツッコミもワイルドで笑ってしまいました。
一方、ネット上で真面目に批判を浴びているのが、繰り返される「処女いじり」です。のこたんがこしたんに「お姉さん処女だね」と聞いて外野が興味津々となり、涙ながらに顔を赤らめたところに「処女確定」というナレーションが被さったりもします。
「子供に意味を聞かれて説明するのがつらかった」「令和の時代にこれは悪い意味でドン引き」などの意見が並びました。この「処女いじり」は原作でもあったのですが、アニメではオミットしたほうがよかったのではないでしょうか。
●『NINJA KAMUI』
『NINJA KAMUI』は『呪術廻戦』の朴性厚監督が、独立後に監督を務めたオリジナルアニメです。こちらはぱっと見のビジュアルからハードなので、完全に大人向けの作品であることは分かるでしょう。地上波放送の際には「本作には演出上、一部残酷な表現が含まれます。予めご了承ください」というテロップも表示されていました。
1話目から、組織から逃れた「抜け忍」である主人公が家族とともに幸せに暮らしていたものの、ある夜に黒装束の忍者たちに襲われ、妻と子供を惨殺される物語が描かれます。特に妻の首が刀で貫かれるさまが直接的に描かれるため、主人公の絶望と苦悩が伝わりました。襲い来る敵たちが次々に血飛沫を撒き散らす、スピーディーでダイナミックなアクションのクオリティは凄まじく、ぜひ期待して観てみてほしいです。
●その他にも刺激的なアニメが…!
そのほかでは、『異世界スーサイド・スクワッド』も「サメ人間」が人間を丸呑みするなどの刺激的な描写がありますし、『エルフさんは痩せられない。』もぽっちゃり体型のエルフさんがダイエット整体を受ける姿がエロティックだったりしますし、『僕の妻は感情がない』では家事ロボットの女の子から「性的に興奮されている状態なのですか?」と聞かれる場面があったりと、やはりこの夏のアニメには1話目から「子供に見せるにはさすがに抵抗がある……!」と、心配になる作品がいくつかあります。
もちろん、深夜帯に放送されるアニメはそもそも大人向けともいえるのですが、『鬼滅の刃』や『チェンソーマン』の大ヒットや配信サービスの台頭のためか、残酷描写(や性的な表現)のある作品を子供が目にしてしまいやすい機会も増えているとは思います。すぐに「教育上悪いから見せない!」という選択をとるのも極端だと思いますが、やはり親御さんには十分に留意しつつ、見せてあげるかの判断をしていただきたいです。
(ヒナタカ)
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