【漫画】猫はいいなぁという人間に喝！「超ブラック企業！」「忙しいんだよ！」

■「猫になりたい」に猫が反論！

「いいよね、猫って。仕事しなくていいし、寝てるだけだし。ホント、猫になりたいわ～。」という飼い主の言葉を聞いた猫。「猫になりたいだと……！？」と、猫の大変な毎日を切々と訴え始めます。

　2018年と今年の2回にわたり、2月22日の「猫の日」に、卯月ようさん（@yo_yo_yo_u）によるマンガ『猫の漫画を描きました』がTwitterで公開されました。読者からは「確かに……」「今までごめんなさい」「猫様、いつもありがとうございます！」と、猫をねぎらう声が多くあがりました。

　作者の卯月ようさんにお話を聞きました。

ーー卯月ようさんの漫画家としてのデビューのきっかけを教えて下さい。

　双葉社さん主催のカミカゼ賞に投稿し、佳作をいただいたのがきっかけです。その際は、猫ではなく人間が主人公のマンガを描きました。

ーー『猫の漫画を描きました』についてお伺いします。このエピソードをマンガで公開しようと思ったきっかけはありましたか？

　人間から見ると、日々気ままに生きているように見える猫も、実は猫なりに大変な思いをしているのではないか？と考えたのがきっかけです。猫の日にちなんで、猫への感謝とねぎらいを込めて描きました。

ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

　2018年の猫の日に『猫はブラック企業に勤める労働者だ』という内容でマンガを公開した際は、「確かに！」「今まで気軽に猫になりたいと言ってごめんなさい……」と共感してくださる方が多くて、面白かったですし、うれしかったです。

　今年は「猫にとっては寝るのも仕事」という内容で公開しましたが、「うちの子の仕事姿です！」と、お家の猫ちゃんのお写真を送ってくださる方がいて、今日も猫たちがそれぞれの場所で「仕事」を全うしてるなあ、としみじみしました。

単行本が発売中の『ネコホスト』（卯月ようさん提供）

ーー卯月ようさんは他にも『ネコホスト』や『ネコ先輩さすがです！』などの、猫の世界や猫の気持ちにせまった作品を多く発表されています。ご自身も猫を飼っていらっしゃいますが、卯月ようさんにとって猫はどのような存在ですか？

　今の自分を作り上げてくれた存在だと考えています。もし私が猫を飼っていなかったら、だいぶ違う人間になっているのではないかと思います。猫のマンガも描いていなかったと思いますし、子供の頃からの「漫画家になりたい」という夢は、猫が叶えてくれたと言っても過言ではないかもしれません。ここまで導いてくれて、そして私に日々癒しと活力を与えてくれて、本当に感謝しています。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか？

　猫は、それぞれ個性がありつつも、「猫あるある」な習性もあるので、猫好きの方には共感してもらえるような内容を、その他の方にも猫のかわいさと面白さが伝わるようなマンガを描いていきたいです。あと、『ネコホスト』の続きも描きたいと考えています。

（マグミクス編集部）