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「コンプラ突破して」 また「アニメ化」してほしいと言われるジャンプマンガ

マグミクス / 2024年7月19日 19時25分

「コンプラ突破して」 また「アニメ化」してほしいと言われるジャンプマンガ

■最終話が戦いの最中で終わり?

 2024年は、かつて放送されたアニメ作品の「再アニメ化」が続々と決定しています。例えば2024年10月からは、高橋留美子先生の名作である『らんま1/2』の新作アニメの放送が始まり、ほかには、CLAMPが手がけた『魔法騎士レイアース』や、青山剛昌先生の『YAIBA』も再アニメ化することが発表されました。

 こういった「再アニメ化の波」が押し寄せているなかで、やはり「この作品をリバイバルしてほしい」と願うファンも少なくないでしょう。SNS上では、自身が推す作品の再アニメ化を期待する意見も目につきます。そのなかには、かつて「週刊少年ジャンプ」を彩った人気タイトルもありました。

 たとえば、『封神演義』(作:藤崎竜)を改めてアニメ化して欲しいという声は多いです。原作は、仙人界の道士の主人子「太公望」が、悪の仙人を封じるための計画「封神計画」を遂行していくという物語で、中国の古典『封神演義』をアレンジしたストーリーが評価を得た作品です。

 1999年に『仙界伝 封神演義』、2018年にリメイク版『覇穹 封神演義』と計2度アニメ化されていますが、1作目は原作の途中で終わったことや改変が多かったこと、2作目も大幅なストーリー改変やキャラのカットがあり、どちらも視聴者からの反応は芳しくありませんでした。

 ファンからは「駆け足になっていた印象があったので、原作に忠実にアニメ化してほしい」「1年かけてじっくりやってくれたら絶対に見る」といった声があがっています。

 ほかには、平成を代表するギャグマンガとして名を馳せた『ボボボーボ・ボーボボ』(作:澤井啓夫)も、再アニメ化を望む声が見受けられます。

 同作は、300X年、地球を支配するマルガリータ帝国の皇帝「ツル・ツルリーナ4世」による「毛狩り」に抗うため、鼻毛真拳の使い手「ボボボーボ・ボーボボ」や「ビュティ」、「首領パッチ」らが戦うギャグマンガです。

 2003年から2005年まで放送されたアニメ版も原作と同じく、作中の強烈なキャラによる激しいギャグが繰り広げられました。その結果、「日本PTA全国協議会」が実施した「テレビ番組に関する小中学生と親の意識調査」で、「子供に見せたくない番組」に2004年と2005年にワースト上位にランクインしてしまったのです。

 そういった影響か、全国ネットのゴールデンタイムで放送されていた同作は、放送開始後半年ほどでローカルの時間帯へと変更され、さらに、2005年4月からは放送局がテレビ朝日のみとなりました。最終的にはすべてのスポンサーが降板してしまい、そんななかで描かれた最終話は、敵との戦いの最中で幕を閉じます。

 ある意味『ボーボボ』らしい自由なラストでしたが、ファンにとってはモヤモヤが残ったようで、いまだに「深夜枠でもいいから原作通りに最後までしっかり描いてくれ」「この令和の時代にこそ、『ボーボボ』の世界観がマッチするはず」といった声が見られ、再アニメ化を期待するファンは一定数いることがうかがえます。

 原作を描き切れずに終わったジャンプ作品のアニメといえば、ホラーと学園ものを組み合わせた人気作『地獄先生ぬ~べ~』(原作:真倉翔/作画:岡野剛)も当てはまります。1993年からジャンプで連載が始まり、アニメ版は1996年から1997年まで放送されました。

 同作は、主人公で小学校の教師である「ぬ~べ~」こと「鵺野鳴介」が、生徒たちを襲う妖怪や幽霊から守るという物語です。アニメ版は原作が完結する前に終了しています。

 やはり『ぬ~べ~』の終盤の物語をアニメで観たい人は多いようで、「ぬ~べ~とゆきめの結婚はマジで見たい」「メリーさんの回をいまの映像技術で再現してほしい」などの声があがっています。一方で、女性キャラによるお色気シーンも多いため、「現代のコンプラ的に再アニメ化は難しいのでは」という懸念点を語る人もいました。コンプライアンスの問題を回避できるか否かが、『ぬ~べ~』再アニメ化の課題になるかもしれません。

(LUIS FIELD)

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