「妙な納得感」「尾田っち狙ってる？」 偶然が多すぎる『ワンピ』の法則

■ルフィの味方には「法則」がある？

『ONE PIECE（ワンピース）』の物語に秘められた謎をめぐって、ファンの間では数多くの考察が行われてきました。そのなかには「ネタ」としか思えない珍説も少なくありませんが、「言われてみれば確かにそうかも……」と思わず納得してしまう説も存在します。

　まず有名な考察として、「左側に傷のある人物はルフィの味方になる」という法則があります。例えば「麦わらの一味」では「ロロノア・ゾロ」の左目の傷、「ナミ」の左肩のタトゥー、金属の輪とネジで固定された「チョッパー」の左角など、ルフィに味方するキャラクターには、身体の左側に何らかの傷を持っているキャラが多いです。

　ほかにもルフィの身近な人には、左側に傷を持つキャラが多く存在します。兄弟の杯を交わした「サボ」に始まり、父親である「モンキー・D・ドラゴン」、祖父の「モンキー・D・ガープ」、そして恩人である「シャンクス」も、顔の左側に傷が刻まれています。

　そもそも思い返せば、ルフィ自身の左頬にも、幼少期に自らナイフで刻んだ傷跡がありました。果たして単なる偶然なのか、それとも何かの暗示なのか、左側に傷を持つ人物には今後注目してみるといいかもしれません。

　一方で、「数字の法則」という考察も有名です。これは「麦わらの一味」の能力者が食べた「悪魔の実」が、数字の語呂合わせになっているというもので、実際に振り返っていくと、ルフィは「ゴムゴム（5656）」、チョッパーは「ヒトヒト（110110）」、「ニコ・ロビン」は「ハナハナ（8787）」、「ブルック」は「ヨミヨミ（4343）」と語呂合わせで構成されています。

　ちなみにこの法則は現状、「2」と「9」が欠番です。よってファンの間では「ニキュニキュの実」を「2929」と置き換えられることから、元王下七武海であるバーソロミュー・くまが新メンバーになると考えられていました。

　しかし現在くまは改造手術により自我と記憶を失っているうえ、機能停止に陥っている状態です。死んだも同然のくまが仲間入りするとは考えにくいため、ネット上では「数字の法則が崩された」といわれています。しかし、一部の読者は「くまの“娘”が仲間入りするのでは？」「くまが死んでほかの誰かがニキュニキュの実を受け継ぐのではないか」などと考察していました。

　また同じく数字関連の法則でいうと、しばしば「3の法則」が唱えられているようです。というのも『ONE PIECE』では、海軍の三大将や3つの古代兵器、3種類の「悪魔の実」や「覇気」など、多くのワードが「3」と関連付けられています

　加えて物語においても、ルフィが「サー・クロコダイル」や「ロブ・ルッチ」、「シャーロット・カタクリ」を3度目の戦いで倒すなど、やはり「3」が付いて離れません。もちろん単なる偶然である可能性も高いですが、今後の展開を予想するうえで頭の片隅に置いておくのも面白そうです。

　果たしてファンが考察する『ONE PIECE』の法則のなかに、当たっているものはあるのでしょうか。今後の展開がますます楽しみですね。

（ハララ書房）