40年前の夏休み放送アニメ、可愛いヒロインに夢中！ まさかのシーンにお茶の間が気まずくなった？

■1984年の8月は、初日から伝説のヒロイン登場！

　いまから40年前となる1984年には数多くのアニメが放送され、子供たちはTVの前で釘付けになっていました。特に夏休みである8月は、普段見ることができない劇場アニメも放送されており、楽しみにしていた思い出を持つ人も多いはずです。40年前の夏休みに放送されたアニメのなかでも、昭和の少年たちをドキドキさせた、魅力的なヒロインが登場した作品を中心にご紹介します。

※今回紹介するのは関東圏の内容となります。ご了承ください。

　1984年の8月1日は水曜日でした。この時代をご存じの方ならお分りでしょう。フジテレビの19時からは『Dr.スランプ アラレちゃん』、19時半からは2024年にリメイクされた『うる星やつら』が放送されていたのです。「アラレ」ちゃんに「ラム」ちゃん、それぞれ違った意味で「伝説級ヒロイン」のそろい踏みという、いまから思い返せばあまりにも贅沢な時間でした。

　なお、NHKでは17時45分から『スプーンおばさん』の再放送が行われています。オープニングとエンディングを担当した飯島真理さんの歌声と、ミステリアスな女の子、「ルウリィ」の存在に胸ときめかせた方も多かったのではないでしょうか。ただ、1984年はロサンゼルスオリンピックが開催された年であり、甲子園中継もある関係で放送回数はかなり少ない状態だったのが残念です。

　翌2日は、フジテレビが夏休みスペシャルとして19時30分から劇場アニメ『さよなら銀河鉄道999・アンドロメダ終着駅』を放送しています。いまでも心のなかに「メーテル」への永遠の憧れを抱き続けている方も多いことでしょう。

　金曜日となる3日には、日本テレビで18時から『魔法の妖精ペルシャ』が放送されました。先日、続編制作が発表された「ぴえろ魔法少女シリーズ」の第2弾で、野性味あふれる美少女「ペルシャ」の活躍が描かれました。

　4日土曜日は、テレビ朝日で17時半から『重戦記エルガイム』が放送されています。また19時からは『とんがり帽子のメモル』が放送されていました。人間と身長10cmほどの「リルル星人」が交流する心温まるストーリーが展開された名作です。なお、秋からは日曜の8時半に放送時間が変更となりますが、この枠では現在「プリキュア」シリーズが放送されており、40年もの間、女の子のための時間として定着しています。

■唐突なお色気シーンにお茶の間が気まずい状態に？

『機動戦士ガンダム 劇場版III「めぐりあい宇宙編」』でセイラさんのお風呂シーンが登場した　画像は「エクセレントモデル RAHDXG.A.NEO セイラ・マス約200mm PVC製 塗装済み完成品フィギュア」（メガハウス）

　少し飛んで月曜日の6日は、日本テレビで19時から『ガラスの仮面（第一作）』が放送されていました。「北島マヤ」が笑顔で踊るオープニングが印象的な作品です。7日は、テレビ朝日で19時半から『夢戦士ウイングマン』が放送されていました。「アオイ」さんの当時としては極めて挑戦的な衣装を楽しみにしていた人もいたでしょう。

　10日にはTV朝日で19時から『夏だ！ 一番ドラえもん祭り』が放送されています。先日亡くなった小原乃梨子さんが「のび太」を務めていた時期でした。改めてご冥福をお祈り申し上げます。11日は、フジテレビで14時半から映画『ヤマトよ永遠に』が放送されています。「ヤマト」の劇場版としては第3作となる作品です。

　そして14日からは、この時期の大本命といえる作品が登場します。テレビ朝日で15時5分から劇場版『機動戦士ガンダム』ノーカット版が放送されたのです。翌15日には『哀戦士編』、16日には『めぐりあい宇宙』と3日連続で放送されました。お盆ということもあり、もしかしたらおじいちゃんやおばあちゃん、ご両親と「セイラさんのお風呂シーン」を見る羽目になった方は、少々大変だったのではないでしょうか。

　17日金曜日は、TBSで17時から『銀河漂流バイファム』が放送されています。ここまで2週連続オリンピック特集で休止しており、この日が8月最初の放送となりました。独特な雰囲気を持つヒロインである「カチュア・ピアスン」には根強い人気があります。

　月曜日である20日には、テレビ朝日で19時半から『The・かぼちゃワイン』が放送されています。中学生とは思えないほど高身長、豊満なスタイルで美少女の「エル」こと「朝丘夏美」が登場するシーンを凝視していた男の子は間違いなくいたはずです。なおオリンピックの関係で、これが8月初の放送となっています。

　8月も終わりに差し掛かった27日には、TBSで21時2分から劇場アニメ『幻魔大戦』が放送されています。宇宙規模の敵「幻魔」と戦う超能力者たちの物語が描かれた作品で、力の入ったCMがひんぱんに流されたこともあり、当時を知る方には非常に知名度が高い作品です。

　いまもアニメでは魅力的なヒロインが次々と登場していますが、40年前もハイレベルなヒロインたちが当時子供だった人たちの心に忘れ得ぬ思い出を残してくれています。きっと、これからも大切な存在として、彼女たちは心に住み続けてくれるのでしょう。

（早川清一朗）