「スピード感が最高」「CGハイレベすぎ」 1話から作画で圧倒される2024夏アニメ

■細かすぎる書き込みに期待

　2024年夏アニメも早くも多数の作品が話題になり、話の面白さだけでなく作画のクオリティにも注目が集まっています。『【推しの子】』第2期をはじめとした、作画にも力を入れた作品についての反響を見ていきましょう。

●『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』

『【推しの子】』と同じく、「動画工房」がアニメーション制作を手掛ける『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』は、第1話から作画に魅了された視聴者の多い作品です。

　幼い頃の経験からロシア語が理解できる主人公の「久世政近（CV：天崎滉平）」は、高校で隣に座っているロシアと日本のハーフである美少女「アリサ・ミハイロヴナ・九条（CV：上坂すみれ）」こと「アーリャ」の反応を楽しむために、ロシア語が分からないフリをします。アーリャはひとり言で政近への思いをロシア語でつぶやき、政近も内容が理解できるがゆえに振り回されてしまうというラブコメ作品です。

　第1話ではアーリャと政近の関係性が中心に描かれ、日直の仕事をするために朝早く通学した政近に、アーリャが汚れたソックスを替えさせたり、恥ずかしくなったアーリャが政近を蹴り飛ばしたりしました。

　作品のクオリティを高めるために、本来の予定から放送を1クール分延期した甲斐もあってか、「作画とアングルにフェチズムを感じる」「瞳とかまつ毛の細かい描き込みが大変そう」といった声があがっており、制作陣のこだわりが見える作画が好評のようです。

『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』は7月3日（水）23時30分から、「TOKYO MX」ほかにて放送中です。「ABEMA」「Amazon Prime Video」「dアニメストア」といった動画配信サイトでも、順次配信されています。

●『逃げ上手の若君』

　今期は『暗殺教室』『魔人探偵脳噛ネウロ』などで知られる松井優征さんの同題マンガを原作とした、『逃げ上手の若君』も多くの反響を呼んでいます。鎌倉幕府の滅亡から南北朝時代を舞台に、主人公「北条時行（CV：結川あさき）」が、自身の故郷である鎌倉を取り戻すために戦いを繰り広げます。

　アニメ第1話では原作の1話をベースに、時行と少し嫌味な許嫁や優しい兄らとの交流など平和なひと時が描かれました。しかし、中盤以降は雰囲気が一転し、「足利高氏（CV：小西克幸）」が率いた軍によって京都の幕府軍が壊滅、鎌倉も新田義貞の軍に蹂躙され、北条氏の人びとがが次々死んでいく残酷なシーンが続きます。

　幼い子供も殺される容赦のない展開からの、「生き残る才能」を発揮する時行のイキイキとしたアクションも話題になりました。SNSでは「違和感なく溶け込むCGや演出がハイレベルすぎる」「画の質感、残酷描写など、制作陣の意気込みを感じる」などの声があがっており、作画に圧倒された視聴者が多かったようです。

　2話以降も、時代劇の枠にとらわれない原作独自の演出がハイクオリティな作画で表現され評判となっています。作中屈指の「鬼畜」武将「五大院宗繁（CV：伊丸岡篤）」とのバトルの迫力も、話題を呼びました。

『逃げ上手の若君』は7月6日（土）23時30分より「TOKYO MX」「BS11」ほかで放送され、「ABEMA」「Amazon Prime Video」「dアニメストア」といった動画配信サイトでも順次配信中です。

●『杖と剣のウィストリア』

　そのほか、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の大森藤ノさんが原作を手掛ける『杖と剣のウィストリア』のアニメ版も、作画が評判になっていました。

　同作は魔法至上主義の世界で初級魔法も使えない主人公「ウィル・セルフォルト（CV：天崎滉平）」が、弱冠15歳にして「至高の五杖（マギア・ヴェンデ）」と呼ばれる魔導士の頂点に昇りつめた幼馴染「エルファリア・アルヴィス・セルフォルト（CV：関根明良）」との約束を果たすため、困難に立ち向かっていく物語です。

　第1話ではウィルを馬鹿にしていた同級生の「シオン・アルスター（CV：水中雅章）」が、本来ならダンジョンの浅い階層には居るはずのないモンスターに襲われ、現場に遭遇したウィルが彼を助けるために隠された実力を発揮して大立ち回りを演じました。

　激しくぶつかり合う戦闘シーンに、ネット上では「スピード感がとても良かった」「バトルのカメラワークが最高すぎた」「かっこいいアクションの連続でしびれる」と、好評の声が相次いでいます。

『杖と剣のウィストリア』は7月7日（日）16時30分からTBS系全国28局ネットにて放送中で、「ABEMA」「Amazon Prime Video」「dアニメストア」ほか動画配信サイトでも順次配信中です。

※天崎滉平さんの「崎」は「たつさき」が正しい表記

（LUIS FIELD）