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覚えてる? 柔道マンガ『YAWARA!』の結末 アニメ版とは「恋の行方」が違っていた

マグミクス / 2024年7月31日 21時40分

覚えてる? 柔道マンガ『YAWARA!』の結末 アニメ版とは「恋の行方」が違っていた

■女子柔道ブームの火付け役となった作品

 2024年7月27日から、パリ五輪における柔道の競技が連日行われ、日本人選手たちの活躍に注目が集まっています。オリンピックのたびに思い出されるのが、女子柔道ブームの火付け役となったスポーツマンガ『YAWARA!』です。

『20世紀少年』や『MASTERキートン』など、数々の名作を手がけてきた浦沢直樹先生が描いた『YAWARA!』は、1986年から1993年まで「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)にて連載されました。

 祖父に英才教育を受け、並外れた柔道の才能を持つ女の子「猪熊柔(いのくまやわら)」が、オリンピックや世界選手権で世界の強豪と戦うストーリーです。迫力ある試合シーンだけでなく、「普通の女の子になりたい」という柔の葛藤や恋模様も見どころのひとつで、ラブコメ要素も盛り込まれています。

 累計発行部数は3000万部を超える大ヒット作ですが、この『YAWARA!』の結末がどのようなものだったか、覚えていますでしょうか? 実は同作は、マンガとアニメそれぞれで異なる結末が描かれていました。

 原作では、バルセロナ五輪で「48キロ級」と「無差別級」の2階級を制覇した柔に、国民栄誉賞が贈られることが決定します。一方、密かに柔に恋焦がれていた新聞記者の「松田耕作」は、アメリカへの赴任が決定してしまうのでした。

 アメリカ行き直前まで柔に会うことをあきらめていた松田でしたが、国民栄誉賞の受賞会場へ乗り込み、彼女と一緒に空港へ向かいます。そしてついに、ふたりは告白して両想いになり、松田はアメリカへと旅立ちます。遠距離恋愛になるものの、ふたりがようやく結ばれるというハッピーエンドでした。

■アニメ版はバルセロナからアトランタへ?

漫画家の浦沢直樹氏にロングインタビューした公式ガイドブック『浦沢直樹 描いて描いて描きまくる』(小学館)

 それに対し、1989年から1992年まで放送されたアニメ版では、原作よりも早く最終回を迎えたことから、単行本の25巻前半部分の内容で物語が終わっています。バルセロナ五輪への切符をかけた全日本選手権にて、柔はライバル「本阿弥さやか」と決勝で対戦することになりました。苦戦を強いられるも、一本背負いで勝利した柔は試合後、松田とふたりきりで話すシーンが描かれます。

 そして、松田が「おれはずっと君のことが…初めて会った時から」と、柔への思いを伝えるはずが最後まで言うことができず、バルセロナ五輪で試合に向かう柔のシーンへと切り替わります。そんな彼女の心のなかには「いけ、柔さん!一本背負いだ!」という松田の声が響くのでした。

 アニメ版の最終回は、原作が完結していないとはいえ少し中途半端な形で終わった印象がありました。ただ、ファンの間では、「柔だけじゃなくさやかや富士子などのライバルキャラが魅力的」「物語が途中なのは残念だけど登場人物の心理描写が細かく描かれていて感情移入しやすかった」など好評の声が多いようです。

 ちなみに、アニメ版放送終了から4年後の1996年には、同年に開催されたアトランタ五輪に合わせ『YAWARA!Special ずっと君のことが…。』というスペシャルアニメが放送され、原作を一部改変のうえ、松田と柔の恋模様の結末までしっかりと描かれていました。

 アニメ版『YAWARA!』は「hulu」などの動画配信サイトにて全話配信中なので、この機会に見返してみてはいかがでしょうか。

(LUIS FIELD)

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