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『ヒロアカ』堂々完結! 最終章で明かされたヴィランの壮絶な過去に「驚き」と「悲しみ」

マグミクス / 2024年8月2日 18時25分

『ヒロアカ』堂々完結! 最終章で明かされたヴィランの壮絶な過去に「驚き」と「悲しみ」

■ヒーローの責務と悪の根源を描く王道の少年マンガ、ついに完結

「週刊少年ジャンプ」にて10年間にわたって連載されてきた『僕のヒーローアカデミア』が、2024年8月5日発売の「週刊少年ジャンプ」36・37合併号でついに最終回を迎えます。この記事ではこれまでを振り返り、読者を驚かせた伏線展開について紹介します。

※この記事には『僕のヒーローアカデミア』の内容を含みます。ネタバレにご注意ください。

●光が強ければ影もまた濃い

『僕のヒーローアカデミア』は主人公の「デク」こと「緑谷出久(みどりや いずく)」を中心に描かれた王道の成長物語です。特殊能力「個性」を持たずに生まれてきた無能力者ながらもヒーローに憧れ強い心を持つデクは、偉大なヒーローの力を受け継ぎ、心身ともに力にふさわしい存在になろうと奮闘します。そのひたむきな姿勢には多くの読者が胸を熱くしたことでしょう。

 その一方で『僕のヒーローアカデミア』のアイコンであり、物語全体を貫く重要人物といえば「オールマイト」だといえるでしょう。金髪マッチョで明るく気高いオールマイトは、アメコミ(アメリカン・コミック)のヒーロー像を具現化したような存在で、多くの人から信頼され頼られる存在として登場しました。デクの憧れのヒーローでもあります。

 ところが完全無欠のヒーローのオールマイトと最悪のヴィランである「AFO(オール・フォー・ワン)」が兄弟であることが判明します。オールマイトからデクへと受け継がれる個性が「OFA(ワン・フォー・オール)」であることから、両者にはなんらかの関係性が疑われていましたが、まさに光と闇です。

 そして最後にデクが一騎打ちする「死柄木弔(しがらき とむら)」もまた、オールマイトと関係がつながる人物でした。彼の本名は「志村転弧(てんこ)」で、なんと彼の祖母である「志村菜奈」は7代目の「OFA」継承者であり、オールマイトの師匠だったのです。菜奈は夫を何者かに殺害されたことから、息子である「弧太郎」の身を案じて里子に出し、ヒーローの世界から遠ざけていました。

 しかし戦いから遠ざけていたはずの弧太郎の子供である転弧(菜奈の孫)は、崩壊の能力に目覚めて家族を殺め、ついには「AFO(オール・フォー・ワン)」に取り込まれてヴィラン「死柄木弔」として世界を破壊する巨悪へと成長してしまいました。

 本作では光と闇が対立しながらも、本質的に極めて近い存在であることが繰り返し描かれています。死柄木がオールマイトの師の孫という事実は読者に大きなショックを与えました。

■No.1ヒーローには不憫な息子がいた

『僕のヒーローアカデミア 5th DVD Vol.4』初回生産限定版(東宝) (C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

 また、炎を操るヴィランのひとり「荼毘(だび)」もまた光の側の存在でした。荼毘の本名は「轟燈矢(とどろき とうや)」で、オールマイト引退後のナンバーワンヒーロー「エンデヴァー」こと「轟炎司(えんじ)」の息子であり、「轟焦凍(しょうと)」の兄でした。

 あまりにも衝撃的なこの展開は一部ファンの間では「エンデヴァー 曇らせ」などと、話題になりました。エンデヴァーはオールマイトに届かなくともヒーローとしての責務を果たそうともがいていました。そこに、最悪のタイミングで世間を騒がす犯罪者が実は息子だったという事実を突きつけられ、世間に公開されたのです。エンデヴァーのショックは相当なものだったでしょう。

 燈矢がヴィラン「荼毘」へと身を落とした直接の原因は「AFO」による懐柔です。しかしその根本的な原因は家庭内不和であり、家族から愛情を受けられなかった「飢え」によるものでした。

 長男ということもあり、燈矢はエンデヴァーに後継者へと望まれていました。しかし彼は個性を使うと自らの炎で火傷してしまいます。そのためエンデヴァーは燈矢を後継者にするのを諦め、能力を使うことを禁じて、弟の焦凍に期待をかけます。

 その結果、燈矢は無茶な訓練で炎の個性を暴走させ、全身に大やけどを負いました。燈矢が愛されたかった父エンデヴァーの名声を貶め、これみよがしに犯罪行為を繰り返すのは承認欲求や「自己破壊衝動の他者破壊への転化」の典型だと言えるでしょう。荼毘も死柄木も問題の根源は家庭にあったのです。

●完結と合わせてアニメと映画も!

『僕のヒーローアカデミア』は、2024年8月5日発売の「ジャンプ」で最終回を迎えます。実は、その3日前でアル本日8月2日に劇場版『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』が公開されました。

 予告動画では悪のオールマイトのような「ダークマイト」が登場しており、その正体が非常に気になるところです。本映画では作者の堀越先生が自ら総監修・キャラクター原案を務めているため、設定の保管や本編の空白を埋める展開が期待されます。

 またTVアニメでも「デクvs死柄木」のキービジュアルが解禁され、最終決戦が近づいています。原作マンガ、映画、TVアニメの相乗効果でクライマックスに向けて大盛りあがりの「ヒロアカ」をこの機会にチェックしてみてはいかがでしょうか。

(レトロ@長谷部 耕平)

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