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『ワンピース』鍵を握るのはルフィの母? なぜドラゴンは「世界最悪の犯罪者」となったのか

マグミクス / 2024年8月9日 11時40分

『ワンピース』鍵を握るのはルフィの母? なぜドラゴンは「世界最悪の犯罪者」となったのか

■謎多きルフィの父の過去

『ONE PIECE(ワンピース)』に登場する革命軍の総司令官「ドラゴン」は、「世界最悪の犯罪者」と呼ばれ海軍から目の敵にされています。彼はどんな人生を送り、なぜ「世界最悪」などと言われるようになったのでしょうか?

 ドラゴンはルフィの父親で、海軍中将である「ガープ」の息子です。革命軍として天竜人の地位、転覆を図り、世界各地でクーデターを起こしてきました。そのため世界政府から「世界最悪の犯罪者」とレッテルを貼られるに至ります。

 これまでの描写から察するに、もともとドラゴンは海軍に所属していたようです。しかし、すでに辞職しており、海軍では自身が求める「正義」を見出せなかった、と語っています。海軍は世界政府の下部組織で、上の命令が絶対の厳しい縦社会です。海軍大将ですら政府や天竜人の命令に従わざるをえない実態がありました。

 ドラゴンは海兵時代に海軍の裏側を知り、そこで実現できないと悟った「正義」を貫くために革命家を志したと考えられます。そして重罪である天竜人への反逆を繰り返していることが、ドラゴンを「世界最悪の犯罪者」たらしめているのでしょう。

 ドラゴンが掲げる目標は、強者が支配し弱者が淘汰される「世界を変える」ことです。なぜ格差社会に執着するのか、その原動力は明かされていませんが、彼の出生が関係しているとする説があります。

 ドラゴンは「東の海(イーストブルー)」にある、貧富の差が激しい「ゴア王国」出身です。ルフィが生まれ育った「ゴア王国」で、偶然出会ったサボの「貴族に生まれて恥ずかしい」という叫びに、ドラゴンは「とうとう子供にコレを言わせるのか…!! ゴア王国!!」と国に怒りを向けていました。ドラゴンもまた格差社会に絶望した過去があったのかもしれません。

 後にドラゴンは「ゴア王国」を「世界の未来の縮図」と言い表し、そんな世界を変えてみせると誓っています。ドラゴンの革命家としての原点は、「ゴア王国」にあるのは間違いないでしょう。

 気になるのは、「ゴア王国」でのドラゴンの身分です。ドラゴン自身が貴族だったかは定かではありません。しかし「ゴア王国」を嫌い、ルフィが「フーシャ村」で生まれていることから、ドラゴンか、あるいは彼の奥さんが貴族だった可能性はありそうです。

「ゴア王国」の貴族は不都合なものを消してしまう傾向があります。例えばドラゴンが身分違いの恋をしていたとして、ルフィの母親が貴族に抹消されたとしたら、革命の十分な動機となりそうです。

 ただし、ドラゴンの革命家としての活動は22年以上前で、ルフィの出生よりも昔になるため、ルフィの出生とドラゴンの活動は関係がない可能性も考えられます。

 ともあれドラゴンの過去が明かされる際、ルフィの母親の話は避けて通れないはずです。いまだ謎に包まれているルフィの母親が、ドラゴンや革命軍のルーツを解き明かす鍵を握っているのかもしれません。

(ハララ書房)

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