実写『キングダム』は4で終わり? 5作目以降があるなら期待されているキャストは
マグミクス / 2024年8月15日 19時25分
■「ここで完結はもったいない!」の意見多数
2024年7月12日(金)より公開された映画『キングダム 大将軍の帰還』(原作:原泰久)は、8月4日(日)までに動員365万人、興収54億円を突破するヒットを記録しています。
映画の公式サイトでは「集大成にして最高傑作」「シリーズ最終章」と銘打っており、実際に今回で終わりでもおかしくないラストを迎えていますが、SNSでは「たしかに区切りとしては良いけど、もっと観たい」「まだまだ観たいシーンも出てきてほしいキャラもいるのに」と完結を惜しむ声も少なくありません。たしかに、既刊72巻の原作マンガのストックは50巻以上あります。
※この記事ではマンガ『キングダム』の実写化されていない範囲の物語のネタバレを含みます。
実写『キングダム』を手がけた佐藤信介監督による「大型時代劇映画」のエキストラ募集(2024年7月から11月にかけて撮影)が7月に告知されたこともあり、一部では5作目以降の制作もうわさされているようです。
5作目以降の制作はあくまでうわさではありますが、原作ファンの「やっぱり山場だし見せ場も多いから良いのでは」「全員集合のクライマックスが観たい」という意見から、原作で人気の「合従軍編」までを描くことへの期待の声が多数出ています。
秦国に他の中華の国が連合して攻め込んでくる合従軍編では、山界の女王「楊端和(演:長澤まさみ)」が山の民を引き連れて秦軍の救援に駆けつける展開が見どころのひとつとなっており、原作でもアニメでも「アツい展開過ぎて声出た」「鳥肌立った」と興奮の声が集まっていました。長澤さん演じる実写版の楊端和の人気も高く、映像化すれば迫力と感動のシーンとなりそうなため、実写版で観たいという方が多いのも納得です。
では、もし「合従軍編」が実写化されるならに登場するキャラクターは、誰が演じるのでしょうか。SNSなどを中心に、「もし実写化するなら……」とファンが希望するキャストを紹介します。
●桓騎(かんき)
野党の首領という立場から、秦国の六大将軍にまで出世する秦の武将である「桓騎」は、「化け物」と評されるほどの戦の才能を持ち、冷酷な性格から「村人全員の首を切り落とす」といった非道な手段でさえも平然と行うひと癖もふた癖もあるキャラクターです。人物としての評判は悪く、秦への忠誠心も薄いものの、配下の者たちから慕われるカリスマ性が魅力でもあります。
桓騎自ら「相手が嫌がることをやるだけだ」と語っているように、奇襲によって相手の意表を突いて翻弄することも得意とし、合従軍相手でも驚くような作戦に打って出ました。
読者含め、男女ともに夢中にさせる色気がある桓騎役には、キリッとした表情が凛々しく、大人の余裕も感じさせる北村一輝さんや柳楽優弥さん、反町隆史さんをあげる声が多く見られます。どの方であっても、「俺の言う通りにしていれば全部うまくいく」と断言する、桓騎の豪胆な雰囲気を見事に再現してくれるのではないでしょうか。特に、「顔が似すぎ」と言われている北村さんへの期待が多いようです。
ちなみに、芸能活動を休止されていた坂口憲二さんが『キングダム』の5作目に出演するのではないか、という一部報道もあり、「もし出るなら桓騎を演じてほしい」「鍛えているしかっこいい桓騎が見られそう」と期待する人もいました。
●王翦(おうせん)
相手の心理や行動を先読みすることを得意とし、軍略に秀でた「王翦」は、桓騎と同じく将軍「蒙ゴウ」の副官として活躍し、後に六大将軍となるキャラクターです。常に仮面をしているために表情が読めず、ミステリアスな雰囲気を持っています。トリッキーな戦術を得意とする桓騎とは異なり、王翦はじっくりと攻め落とす守備戦を任されることも少なくありません。
恐ろしい仮面と自分が一国の主になりたいという野心を持つ、インパクトのある王翦を演じる場合、仮面に負けない目力と圧倒的なオーラが必須でしょう。そのため、原作ファンからは阿部寛さんや浅野忠信さん、江口洋介さんなど強い目力を持ち、高身長であるキャストの予想が出ています。
●王賁(おうほん)
王翦の息子ながら、戦場以外でもほぼ親子の会話がない「王賁」は、若くして騎馬隊を中心としたエリート騎兵隊「玉鳳(ぎょくほう)隊」を率いた活躍を見せています。
当初は主人公「信(演:山崎賢人)」を見下すような描写もありましたが、共闘を経て徐々に関係性が緩和しており、成長も感じられるキャラクターです。
そんな王賁のキャストは、新田真剣佑さん、神尾楓珠さん、中川大志さんら、きりっとした顔の若手俳優を希望する声が集まっています。たゆまぬ努力から槍を使う才能を開花させ、プライドが高くエリートの風格を漂わせる王賁は、若くて凛々しい表情ができる俳優がぴったりなのでしょう。
●蒙恬(もうてん)
信や王賁と同世代で、蒙ゴウの孫、「蒙武(演:平山祐介)」の息子にあたる「蒙恬」は、人当たりがよいひょうひょうとした性格のキャラクターです。コミュニケーション能力にも長け、最初から信や王賁と良い関係を築いています。
美形であり、ひょうひょうとした蒙恬を演じてほしいキャストとしては、横浜流星さんや板垣李光人さん、菅田将暉さんなど、やはり涼しげな美形の俳優が多く挙げられていました。蒙恬は戦場では鎧の上から鮮やかな色合いの着物を身につけており、華やかな印象もあります。普通なら浮いてしまいそうですが、彼らなら戦場で活躍する蒙恬を違和感なく演じられそうです。
ちなみに『キングダム2 遥かなる大地へ』撮影時のメイキング映像では、信役の山崎賢人さん、エイ政役の吉沢亮さんが映画の続編について、「俺が蒙恬やるかだよね」と笑う吉沢さんに「できるよ! 王賁は俺やるから」と返すやりとりが見られました。さすがにひとり2役は現実的ではないものの、眉目秀麗な蒙恬を吉沢さん、エリートでプライドの高い王賁を山崎さんが演じる『キングダム』も魅力的ではないでしょうか。
●カ燐(かりん)
「カ燐」は、個性的な髪型や露出度の高い服装、大柄な体格が特徴的な楚の国の苛烈な女大将軍です。戦術において手段を選ばない狡猾さを持つとともに、消耗戦に持ち込んで秦軍の弱体化を図ろうとするなど、厄介な面も見せています。
戦略家である一方、コンプレックスである身長に触れようものなら「殺す」と宣言するほか、部下への罵倒、恐喝も珍しくないため、彼女は周囲から恐れられていました。
男勝りで迫力のあるカ燐を演じるのは、菜々緒さんや小池栄子さん、りょうさんなど強いイメージのある女優を希望する人も多いようです。たしかに部下を激しく叱責したり、蹴っただけで男の首をへし折るパワーを持つカ燐を演じ、周りがたじろいでしまうほどの迫力を見せてくれそうです。さすがに原作通りの身長の再現は無理だと思われるので、その分顔が「強そう」な美女キャストが演じるのではないでしょうか。
4作目『大将軍の帰還』はストーリーとしてもキリが良いところで終わるため、ネット上では実写映画の「キングダム」シリーズはもう完結した、と考える意見も多くありました。しかし、人気キャラクターや名場面はまだまだ多く、実写で観たいという声が多数あることも確かです。大変なプロジェクトとなることは間違いないですが、合従軍編やその他のエピソードを実写で観られる日は来るのでしょうか。
※山崎賢人さんの「崎」は正式には「たつさき」
※一部キャラクター名の表記はカタカナにしています
(田中泉)
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