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【漫画】暑い日でも長袖しか着ない、広島に住む祖母 何度も理由を聞いてしまった子供時代「謝りたい」【作者インタビュー】

マグミクス / 2024年8月20日 11時25分

【漫画】暑い日でも長袖しか着ない、広島に住む祖母 何度も理由を聞いてしまった子供時代「謝りたい」【作者インタビュー】

■今でも深く心に刻み込まれた祖母との会話

 子供の頃、おたみさん(@otamiotanomi)は毎年、夏に広島にある祖母の家に行っていました。祖母は暑い日でもずっと長袖を着ていたそうです。おたみさんがその理由をしつこく聞いていると、袖をまくって答えてくれますが……?

 おたみさんによるエッセイマンガ『ずっと長袖だった祖母に謝りたいこと。』がX(旧:Twitter)上で公開されました。いいね数は5.7万を超えており、読者からは「百の言葉よりも説得力ある」「わずかなやり取りでも戦争の悲惨さを感じる」「孫子の代まで末永く語り伝えて行きましょう、風化させてはいけない」などの声があがっています。

 おたみさんは漫画家として活動しており、偶然、おたみさんが隣で飲んで仲良くなった立ち飲み屋のおじさんに教えてもらった言葉集『立ち飲み屋のおじさんが教えてくれたこと 立ち飲み屋のおじさんの一言』がKindleにて無料公開中です。

 作者のおたみさんにお話を聞きました。

ーー今作『ずっと長袖だった祖母に謝りたいこと。』について、このときの状況や、おたみさんの心境を詳しく教えて下さい。

 僕が6歳の頃だった思います。真夏なのに毎日、長袖で台所に立つ祖母に疑問を持ち、何度も聞いてしまいました。子供ながら祖母の腕を見て、悪いことを聞いてしまったな、という気持ちの反面「何かおばあちゃんは自分に伝えたかったのではないか」と思いました。今ではこの話を伝え描くのも、被爆3世の自分の義務だろう、と思い8月6日にポストしました。

立ち飲み屋で知り合ったおじさんの言葉が「刺さる!」 『立ち飲み屋のおじさんの一言』(おたみさん提供)

ーーおばあ様はどのような性格の方ですか?

 80歳を過ぎても、レストランのバイキングでステーキを食べるような元気はつらつな人でした。よく喋り、よく笑う底抜けに明るい人でしたが、原爆や戦争の話を本人の口から聞いたことはほとんどなかったです。それほど悲惨な記憶だったんだと思います。

ーーそのほかに、おばあ様との印象的なエピソードはありますか?

 祖母は広島市内の人間で、近場の公園でゲートボールをよくしていました。そのゲートボール仲間に指の爪が全部真っ黒な人や、顔に大きなケロイド痕のある人がいました。祖母がぽつりと「原爆のせいじゃあ」と言ったことを覚えています。

(マグミクス編集部)

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