何を…やっているのです? けしからん展開に物議をかもしたロボアニメ3作
マグミクス / 2024年8月20日 20時25分
■主人公が力の暴走で元アイドルにけしからん行為!
ロボットアニメというジャンルには、ひと言でまとめられないほど方向性の違う作品があります。例えば2024年だけでも、まっすぐにロボットアニメの格好良さを描いた『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』『コードギアス 奪還のロゼ』と、登場人物のどこかズレた性格など視聴者を良い意味で裏切った『勇気爆発バーンブレイバーン』など、まったく異なるタイプの作品が登場しました。そして、過去にも正統派SFアニメと思いきや、とんでもない展開が待ち受けていたことで話題になった作品もありました。
●『革命機ヴァルヴレイヴ』
2013年に放送された『革命機ヴァルヴレイヴ』は、シリアスながらツッコミどころの多い作風で知られ、特に暴走した主人公の取った行動が視聴者を騒がせました。同作はほとんどの人類が宇宙に移り住んだ世界が舞台で、主要なふたつの大国「ドルシア軍事盟約連邦」と「環大西洋合衆国(ARUS)」が対立を続けています。主人公の「時縞ハルト(CV:逢坂良太)」が通う「咲森学園」は、中立国「ジオール」にあるため平和でしたが、突如として「ドルシア軍」の襲撃を受けます。
襲撃には、ハルトの片思いの相手である「指南ショーコ(CV:瀬戸麻沙美)」も巻き込まれてしまいます。ショーコが死んだと思い込んだハルトは、偶然乗り込んだ「ヴァルヴレイヴ」でドルシア軍に戦いを挑みます。ところが、ヴァルヴレイヴの操縦には副作用があり、ハルトは人間をやめて吸血鬼のような存在「マギウス」になってしまうのでした。
ヴァルヴレイヴに乗ったことにより、戦いに身を投じることになったハルトは、力の暴走に苦しめられるようになります。そして、たび重なる暴走で力を抑えきれなくなったハルトが、元アイドルの経歴を持つ女子生徒「流木野サキ(CV:戸松遥)」の衣服を引き裂き、彼女と肉体関係を持ってしまうのです。放送当時は、そのシーンを家族と一緒に見て、気まずい空気を味わった視聴者もいるようです。
●『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』
2014年に放送された『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』は、お色気やパロディシーンで視聴者を釘付けにした作品でした。物語の舞台では、多くの人類が「マナ」と呼ばれる情報の伝達や物質の操作などが可能な能力を扱えます。しかし、突然変異でマナに適性がない女性が生まれると、「ノーマ」と蔑まれてマナ至上主義である社会から隔離されてしまうのです。
主人公の「アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ(CV:水樹奈々)」も「ミスルギ皇国」の第1王女としてマナを使えるはずが、記念すべき場で実はノーマだったと暴かれます。囚われの身となり、軍事施設「アルゼナル」に送られたアンジュリーゼは、地位や名前をはく奪され「アンジュ」として生きることになります。
1話のラストでは衣類をはがされたアンジュが、アルゼナルの総司令官から「身体検査」を受けます。アンジュの絶叫でフェードアウトし、事後に涙を流して全裸のまま横たわって嗚咽する彼女の姿が描かれます。
またアンジュがいるアルゼナルは、次元を渡って襲ってくる「ドラゴン」を相手に、人型兵器「パラメイル」を使って戦いを繰り広げる拠点でした。そこでアンジュもパラメイルの「ヴィルキス」を与えられ、戦いを余儀なくされます。序盤のアンジュは戦いのなかで自分勝手な行動を取り、犠牲者を出したこと加え、普段のプライドが高い行動や発言で、仲間から孤立してイジメられます。しかし、理解者の存在やアンジュ自身の覚悟によって、いがみあっていた仲間とも次第に打ち解けていきました。
序盤には先述した1話ラストの衝撃シーンや故郷の裏切りなど、目をそむけたくなるハードなシーンも多くあります。ところが、終盤に向かっていくにつれ空気感が一変して、ハメを外すような明るいシーンも増えていくさまに「別の作品?」と勘違いしてしまうほど落差を感じるかもしれません。
■パートナー交代した結果、気持ちが膨らみすぎて?
植物の世話が好きなココロは子供の作り方を知ってしまい……『ダーリン・イン・ザ・フランキス』Blu-ray 4(アニプレックス) (C)ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会
●『ダーリン・イン・ザ・フランキス』
コードナンバーで管理された「コドモ」が、男女ふたり乗りのロボット兵器「フランクス」に乗り、人類を襲う「叫竜」と戦いを繰り広げるという荒廃した世界が舞台です。かつては「神童」と呼ばれていた主人公の「ヒロ(CV:上村祐翔)」は、操縦適性を失って落ちこぼれに転じますが、不思議と動かせるフランクス「ストレリチア」と、角の生えた謎の少女「ゼロツー(CV:戸松遥)」に出会い、戦いへと身を投じます。
物語の当初、ヒロとゼロツーが戦う部隊では「フトシ(CV:後藤ヒロキ)」と「ココロ(CV:早見沙織)」というふたりがパートナー関係を組んでいました。ところが、同じ部隊に所属する「ミツル(CV:市川蒼)」の心優しさに惹かれていたココロが、パートナーシャッフルを申し出たため、パートナーを解消させられます。
新たにパートナーとなったココロとミツルは次第に気持ちを近付けていき、「コドモたち」が孤立するなかで肌を重ね合うことになります。そのきっかけとなったのが「オトナ」が情報操作で隠していた性的知識の情報が書かれた古い本を、ココロが海水浴中に廃病院で見つけ、男女の営みについて知ってしまったことでした。
同作はコミカライズ版もあり、「To LOVEる‐とらぶる‐」シリーズで知られる矢吹健太朗先生が手掛けています。アニメ以上に肌色成分の多い展開が描かれており、違った意味でドキドキさせられるかもしれません。
(LUIS FIELD)
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