『ワンピース』怪しすぎる「麦わら帽子」は何なの？ 込められる意味と予想される今後

■ストーリーが進むほど深まる「麦わら帽子」の謎！

　マンガ『ONE PIECE（ワンピース）』で印象的なアイテムといえば、主人公の「モンキー・D・ルフィ」が被っている「麦わら帽子」ではないでしょうか？

※本記事には『ONE PIECE』コミックス第109巻以降の内容を含みます。ご了承ください。

　ルフィの麦わら帽子には、いまだに多くの謎が隠されています。作中にたびたび登場する「麦わら帽子」には、どんな意味が込められているのでしょうか？

　コミックス90巻906話では、ルフィの物とよく似た麦わら帽子が、「天竜人」の住まう聖地「マリージョア」に保存されている場面が描かれました。この麦わら帽子はかなり巨大なもので、凍った状態であるようにも見受けられます。

　一部のファンからは「この麦わら帽子は、かつて『ジョイボーイ』が被っていたのではないか」という意見が見受けられました。ジョイボーイとは、かつて「ラフテル」に「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」を隠した張本人です。

　謎に包まれたジョイボーイは、かつて「世界政府」との戦いに敗れた「巨大な王国」の人物だといわれています。そのため、マリージョアに冷凍保存されている巨大な麦わら帽子は、ジョイボーイのものだったのではといううわさが生まれたのでしょう。

　ただ、1122話で描かれたシルエットから、ジョイ―ボーイはそこまで長身ではないことが分かりました。そうなると、ジョイボーイ以外の「誰か」の帽子だったのかもしれません。世界政府側が冷凍保存して残しているということは、この巨大な麦わら帽子が今後の物語の大きなカギを握っている、ということなのでしょうか？

　また、現在ルフィの被っている麦わら帽子は、実は「宝の地図」ではないか、という説もあるようです。この説に関しては、いくつかの伏線が存在しています。

　例えば、コミックス2巻9話にて、「ナミ」がルフィの麦わら帽子のことを「もしかして宝の地図!?」とたずねるシーンがありました。何気ない会話のようですが、このセリフによって「ルフィの被る麦わら帽子が『ひとつなぎの大秘宝』の在り処を示す、重要なヒントであることの伏線では」と考えるファンが多いのです。

「麦わら帽子」と「宝の地図」が同時に語られた場面は、もうひとつあります。コミックス59巻580話で描かれた、「四皇」のひとりでルフィの恩人でもある「シャンクス」と、シャンクスと幼少期からの付き合いがある「バギー」とのやりとりです。

「マリンフォード頂上戦争」の終盤で、ルフィの落とした麦わら帽子をバギーに取りに行かせるために、シャンクスが「お前にあげたい宝の地図があるんだが」と持ちかけます。結果的にこの話は嘘だったのですが、このやりとりも「麦わら帽子」と「宝の地図」との関係性を象徴しているものかもしれません。

　このように、麦わら帽子には多くの謎が隠されています。それらの謎がどのように明かされていくのか、今後の展開から目が離せません。

（LUIS FIELD）