あ、その手があったか! 「本人すぎる」と話題を呼んだ実写化キャラ3選
マグミクス / 2024年8月19日 20時25分
■「中の人」がマダオ役って完成度たけーなオイ
映画『るろうに剣心』で主人公「緋村剣心」を演じた佐藤健さんや『テルマエ・ロマエ』で古代ローマ人「ルシウス」を務めた阿部寛さんなど、これまで数多くの俳優たちが驚きの再現力を披露し、人気マンガの実写化を成功に導いてきました。
そしてそれは主人公やメインキャラに限らず、サブキャラクターを演じたキャストも例外ではありません。「本人すぎる!」と原作ファンをうならせた、再現度高めな実写化キャラクターを振り返ります。
まず最近の作品でいうと、Netflix映画『シティーハンター』の「海坊主」こと「伊集院隼人」があげられるでしょう。海坊主は主人公である「冴羽リョウ(演:鈴木亮平)」のライバルで、筋骨隆々な体躯とスキンヘッドが目を引く登場人物です。リョウに並ぶ人気キャラクターでありながら、実写版はリョウとパートナーの槇村香が出会う最初の物語が展開されたため、回想シーンでチラッと映り込む程度に留められています。
ただ海坊主の完成度は、まるでマンガから飛び出してきたかのようなクオリティでした。本作で海坊主を演じたのは、フリーライターのマフィア梶田さんです。サングラスにスキンヘッドという尖ったビジュアルを生かし、俳優としても活躍しており、映画『シン・ゴジラ』では「カヨコ・アン・パタースン(演:石原さとみ)」のSP役を演じて話題を集めました。
『シティーハンター』の海坊主はまさに梶田さんの容姿が存分に生かされた作品で、ネット上には「マフィア梶田さんの海坊主完璧すぎ」「あまりにも海坊主」「海坊主を演じるために生まれたと言っても過言ではない」といった声が広がっています。
また再現度が高いという意味では、映画『ちはやふる』の坂口涼太郎さんにも注目したいところです。坂口さんは「ヒョロくん」こと「木梨浩」役を担当しており、ビジュアルの完成度は、まるで本人さながらのクオリティでした。
ヒョロくんといえば、おかっぱヘアが特徴的なキャラクターで、坂口さんもまたおかっぱ頭がトレードマークとなっています。それだけでも十分ソックリな見た目でしたが、坂口さんはさらにそこから7kg減量し、ヒョロくんの痩せ体型を再現してみせたのです。
そうした努力によって作り上げられたヒョロくんの完成度にはファンだけでなく、主人公の「綾瀬千早」役を演じた広瀬すずさんも舌を巻いており、自身のX(旧:Twitter)を通して「マンガからそのまま出てきた人」と評していました。
一方、前代未聞のキャラクター再現を行ったのが、実写映画『銀魂』(原作:空知英秋)のほかに作られたdTVオリジナルドラマ版『銀魂2 -世にも奇妙な銀魂ちゃん-』です。同作では原作屈指の人気エピソードが3本立てで実写化され、第3話「いくつになっても歯医者はイヤ篇」には、「マダオ」こと「長谷川泰三」が登場しました。
アニメ版のマダオといえば、『新世紀エヴァンゲリオン』の「碇ゲンドウ」役などで知られる声優の立木文彦さんが演じたキャラクターであり、あの渋い声のイメージが強いキャラを誰が演じるのかと話題になっていたところ、なんと立木さん本人が実写版のマダオも演じています。
しかも声や見た目だけでなく、身振り手振りや眉の動かし方からも「マダオ」感がにじみ出ており、ネット上で「声は当然として見た目まで完璧すぎ」「マダオは実在していた……?」「リアルマダオ(笑)」などと驚きの声があがっていました。実写『銀魂』は2018年から6年間続きがありませんが、ぜひ立木さん演じるマダオをまた観たいところです。
実写化作品の成功を左右する原作キャラクターの再現度は、どうしてもメインキャラクターにスポットが当たりがちですが、もしかするとサブキャラクターの再現度にこそ制作陣の熱意が見え隠れしているのかもしれません。
(ハララ書房)
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