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新旧主人公がまさかの仲違い? 衝撃的だった『グレートマジンガー』最終盤の展開

マグミクス / 2024年9月16日 6時35分

新旧主人公がまさかの仲違い? 衝撃的だった『グレートマジンガー』最終盤の展開

■兜甲児とはまったくキャラが違う新主人公、剣鉄也

 スーパーロボットアニメの金字塔『マジンガーZ』には、正統な続編が存在します。それが1974年9月より放送された『グレートマジンガー』です。前作主人公の「兜甲児(かぶと こうじ)」に代わって、「剣鉄也(つるぎ てつや)」という新主人公を登場させたことで当時、大きな話題を呼びました。

 そして物語の最終盤には、新旧主人公の共闘という胸熱な展開が待っているのですが、そこから予想外の方向へと向かいます。放送開始から50周年を迎えるいま、あらためて『グレートマジンガー』の最終回を振り返ってみましょう。

 同作は「マジンガー」シリーズの2作目にあたる作品で、第1作『マジンガーZ』の路線を強く受け継いでいます。永井豪先生お得意のちょっとダークで大人っぽい雰囲気が前面に出た作風で、3部作のなかで一番好きだというファンも少なくありません。

 その物語は、前作の最終回と地続きになっていました。『マジンガーZ』第92話(最終回)「デスマッチ!! 甦れ我等のマジンガーZ」にて、宿敵「ミケーネ帝国」の繰り出した「戦闘獣」が「光子力研究所」に襲来し、マジンガーZはこれを迎え撃とうとしますが、逆に追い詰められてしまいます。そこにさっそうと現れたのが、マジンガーZの後継機であるグレートマジンガーでした。こうして主人公が交代し、新アニメ『グレートマジンガー』が始まるのです。

 グレートマジンガーのパイロットである鉄也は、もともと身寄りのない孤児でしたが、ヒロインの「炎(ほのお)ジュン」とともに「兜剣造」博士に引き取られ、養子として育てられます。剣造博士はマジンガーZが「Dr.ヘル」およびその「地下帝国」と戦っている裏で、次なる戦いの準備としてグレートマジンガーの開発と、鉄也たちパイロットの育成を進めてきたのです。

 子供の頃からミケーネ帝国と戦うための英才教育を受けてきた鉄也は、生粋の戦士として成長します。クールでプロフェッショナルなその雰囲気は、元々ごく普通の少年で、根性全開で戦うタイプだった甲児と対称的だといえるのではないでしょうか。

■新旧主人公による「夢の共闘」かと思いきや……

これが、剣鉄也が操縦する「グレートマジンガー」だ! 画像は「超合金魂 GX-111 グレートマジンガー 革進 -KAKUMEI SHINKA-」(BANDAI SPIRITS) (C)ダイナミック企画・東映アニメーション

『グレートマジンガー』で鉄也やジュンがミケーネ帝国と戦っている間、甲児は科学者になるためアメリカへ留学していました。しかし物語が最終盤に差し掛かった第51話「かがやけ明星!! マジンガーZが帰ってきた!!」で帰国を果たし、新旧ふたりの主人公が肩を並べる展開を迎えます。

 ふたりが共闘すれば向かうところ敵なし……と思うかもしれませんが、ここでまさかの方向へと物語が進みます。甲児と鉄也は、戦闘時の些細な方針の違いから仲違いしてしまうのです。

 しかもその本当の理由は、甲児が帰ってきたことで、鉄也が居場所を奪われたような感覚に陥ったためというなんとも切ないものでした。それに対して甲児のほうも、初代マジンガーZのパイロットとしてのプライドから、なかなか鉄也のことを認められません。そうしたふたりの決裂はなんと最終話まで続き、最悪の結果を招くことになります。

 最終話にあたる第56話「平和の鐘よ 勇者の頭上に鳴り渡れ!!」では、宿敵の「Dr.ヘル」とミケーネ帝国の最高幹部「地獄大元帥」が「無敵要塞デモニカ」に乗り、攻撃を仕掛けてきます。もちろん甲児たちも反撃に出ますが、ふたりが共闘できないうちに剣造博士が犠牲になってしまうのでした。

 最期までふたりの共闘を願った博士の死を受けて、甲児と鉄也はここから一致団結して無敵要塞デモニカとの戦いに挑みます。なかでも甲児が操縦するマジンガーZの活躍は目覚ましいものでした。前作の最終回ではボロボロになっていたところをグレートマジンガーに助けられる展開でしたが、まさに「借りは返した」といわんばかりの活躍ぶりに、多くの少年たちが胸をアツくさせたはずです。

 そしてクライマックスでマジンガーZとグレートマジンガー、ほかの仲間たちが同時に放ったビームは、無敵要塞デモニカの分厚い装甲を打ち破り、ようやく長い戦いにピリオドが打たれました。ラストはマジンガーZとグレートマジンガーがガッシリと握手を交わし、夕日に向かって飛んでいくシーンで幕を閉じます。

 ちなみに2024年7月より放送中のアニメ『グレンダイザーU』は、「マジンガー」シリーズ第3作『UFOロボ グレンダイザー』のリブート作品です。マジンガーZも登場しているので、往年のファンも楽しめるのではないでしょうか。

 総監督に『機動戦士ガンダムSEED』の福田己津央氏、キャラクターデザインに『新世紀エヴァンゲリオン』でおなじみの貞本義行氏と、豪華スタッフが勢ぞろいしているので、逆にこの最新作からシリーズに飛び込んでみるのもいいかもしれませんね。

※記事の一部を修正しました。(2024年9月17日10時48分)

(ハララ書房)

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