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いや「別の機会に」って言われてもさ 「急な終了」で読者呆然の人気マンガ

マグミクス / 2024年8月28日 17時55分

いや「別の機会に」って言われてもさ 「急な終了」で読者呆然の人気マンガ

■あれ、主人公死んで終わった?

 始まりがあれば終わりがくるように、連載中のマンガ作品はいつかは結末を迎えて、その物語に幕を閉じます。いつまでも連載できるわけではなく、人気が低迷すれば、容赦なく「打ち切り」が宣告される厳しい世界です。

 もちろん、「打ち切りのために連載終了」と公表することはなく、その多くは、かけ足に物語をまとめたり、前触れもなく突然の幕切れを迎えたりと、「唐突」と感じざるを得ない終わり方になるものです。

 たとえば1987年から1990年まで「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)にて連載されていた『妻をめとらば』(作:柳沢きみお)は、唐突にラストが訪れたために、「打ち切りによって終わった」とささやかれている作品です。

 同作は、大手証券会社に就職した主人公「高根沢八一」が、最高の女性を見つけて結婚することを夢見て社会人人生をスタートさせ、会社の同僚やホステス、結婚相談所などで知り合った女性など、さまざまなタイプの女性と付き合っていく物語です。

 最終話である15巻の第13章「人生」では、八一が本命の「崎田」と歩いている最中、後をつけてきた女子高生の「あつこ」が「八一さんの恋人です」と声をかけてきて、崎田に二股していたことがバレてしまいます。八一は崎田に謝罪して、その場から立ち去り、帰宅した後には、また交際相手を探さなくてはいけない状況に絶望しながらも眠りにつきました。

 翌日、八一は39.4度の高熱が出るほど重い風邪となり、しばらく寝込んでいると、崎田から電話がかかってきて「会いたい」と伝えられます。無理をして外出しようとするものの、八一は日々の重労働もあって病に勝てずに玄関で倒れてしまいました。

 そして、最後のコマでは、玄関の扉の隙間から出ている八一の手だけが描かれ、物語の幕を閉じるのでした。八一は死んでしまったのか、仮に生きていたとしても崎田との関係はどうなるのか、など多くの謎を残したまま唐突に完結しています。その後、読み切りで掲載された『妻をめとらば 2005』では、結婚できてはいないものの、元気に過ごしている八一の姿が描かれていました。

 打ち切りになる理由といえば、人気の低迷が原因であることがほとんどのなか、2002年から2014年まで「週刊少年サンデー」(小学館)にて連載された『史上最強の弟子ケンイチ』(作:松江名俊)は、人気があったにもかかわらず、唐突な結末を迎えています。

 同作はいじめられっ子だった高校生の主人公「白浜兼一」が、転校してきた武術の達人である美女「風林寺美羽」と出会い、その後に武術を極めた者が集う道場「梁山泊」に入門し、武術を通した戦いで成長する姿が描かれた作品です。

 その『史上最強の弟子ケンイチ』の最終話は、かなりかけ足な幕切れでした。数多くの伏線を残したまま迎えたラストは、主人公が過去を思い出しながら、数々のできごとを文字に書き起こしている場面で終わりを迎えるというものです。兼一は以前から小説家になることを夢見ており、これまでの自身の体験を小説にするというオチになっています。

 ラストのコマでは、兼一が「その後、私は達人への崖を転がり落ち、多くの冒険をするのだが…その話は、いずれ別の機会に。」と語っていました。

 一応完結したものの、多くの読者から「とにかくショックすぎる」「当時の絶望感は忘れられない。しっかりと完結させてほしいし、ずっと続編を待ってる」など、今も不満の声が相次いでいます。

 実は、突然の最終回は、編集部からの相談によるもので、作者の松江名先生は、「サンデー」の55周年をきっかけに新連載を始めてほしいと打診されたそうです。『ケンイチ』の物語は多くの伏線を残していたままだったものの、松江名先生はせっかくの依頼を引き受けることにして、やむなく『ケンイチ』を完結させることになったのでした。やはり、今でも根強いファンがいる人気作品なので、どこかのタイミングで『ケンイチ』の続編、もしくは仕切り直した作品を描いてもらいたいものです。

■ギャグマンガらしい衝撃ラスト?

『魁!!クロマティ高校』17巻(講談社)

 作者がコメントを残さない限り、そのマンガの連載がなぜ終わったのかは判断がつきにくいものですが、2000年から2006年まで「週刊少年マガジン」(講談社)で連載された『魁!!クロマティ高校』(作:野中英次)の最終話には、打ち切りを匂わせるシーンが描かれました。

 同作は普通に暮らしていた優等生「神山高志」が、日本一の不良校「クロマティ高校」に入学し、そこで繰り広げられる日常を描いた脱力系ギャグマンガです。問題の最終話は何ともあっけないもので、ラストに神山のクラスメイト「林田慎二郎」が、夢のなかで編集者に「来週で連載打ち切りです」と告げられ、そのような夢を見たと仲間に伝えたところで幕を閉じるというものでした。

 あまりにもダイレクトな描写に、読者からは「あとがきも特になくて、さすが野中先生って感想」「本当に打ち切りっぽいから、それを描く度胸がすごいって思った」など、潔い最終回を称賛する声があがっていました。

(LUIS FIELD)

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