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スタジオジブリの”幻”の名作『海がきこえる』 1993年当時のファンに刺さるビジュアルブック

マグミクス / 2024年8月30日 8時5分

スタジオジブリの”幻”の名作『海がきこえる』 1993年当時のファンに刺さるビジュアルブック

■TVで放送されない? 幻の名作がビジュアルブックに

 スタジオジブリが、1993年にTVスペシャル用として制作した長編アニメーション作品『海がきこえる』(原作:氷室冴子)のビジュアルブック『海がきこえる THE VISUAL COLLECTION』が2024年10月25日(金)に発売されます。

 アニメ『海がきこえる』は、高知と東京を舞台に、主人公の「武藤里伽子」、「杜崎拓」たち高校生の男女のかけがえのない日々を描いた作品です。「スタジオジブリ若手制作集団」の名義のもと、望月智充監督、近藤勝也作画監督、田中直哉美術監督ら、日本のアニメーションの未来を担う若いスタッフたちが結集し、夢と情熱をこめて作り上げられました。

 1993年5月5日に日本テレビ系で初放映され、関東地区で17.4%という高視聴率を叩き出しました。しかし2011年の再放送以来、TV放送はなく、「伝説の名作」として語り継がれてきました。近年、同作品の魅力を、ネットを中心に若い観客層が新発見しました。2024年3月の東京・渋谷(Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下)での劇場再公開が連日満員でロングランヒットを記録するなど、まさに令和「リバイバル」現象の象徴となりました。

『海がきこえる THE VISUAL COLLECTION』には、望月監督自らが選んだベスト30カットでつづるフィルムストーリー、美麗な画質による各種カラーイラスト、キャラクター設定画、美術設定画などに加え、月刊誌「アニメージュ」での原作連載時に描き下ろされた、140点にも及ぶ近藤勝也氏による美しい挿画が、未使用分も含めて初の全点カラー収録されています。さらに、近藤氏所蔵のスケッチブックから、連載以前に描かれたキャラクター素案や、当時の貴重な資料も初掲載されます。

 巻末ギャラリーでは、当時のポスター、チラシほか宣材類、歴代商品のカバーやジャケット、グッズ類などの絵柄を一挙掲載。望月監督、近藤作画監督、高橋望プロデューサー各氏への、制作当時と、本書のための新規取材インタビューも収録されています。

 また、本書の刊行を記念して、今秋、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下での特別上映も予定されています。

(C)1993 Saeko Himuro/Keiko Niwa/Studio Ghibli, N

(マグミクス編集部)

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