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今年は『ふりふら』の勢いが止まらない! ダブル映画化で味わうべきポイントとは

マグミクス / 2020年3月20日 18時10分

今年は『ふりふら』の勢いが止まらない! ダブル映画化で味わうべきポイントとは

■咲坂伊緒作品の“生っぽさ” が映像化のカギに?

 少女マンガの大人気作『思い、思われ、ふり、ふられ』を原作とした劇場アニメと実写映画が、それぞれ2020年に公開されます。多くの読者の心をつかんできた同作の映像化で注目すべき点について、少女マンガに詳しい芸人の別冊なかむらりょうこさんが解説します。

* * *

 青春少女マンガ『思い、思われ、ふり、ふられ』。『ストロボエッジ』、『アオハライド』に続く咲坂伊緒先生による大ヒット作品で、現在、累計発行部数は500万部を超えています。掲載誌は高校生の日常少女マンガが大集結する、集英社「別冊マーガレット」です。

『思い、思われ、ふり、ふられ』(略して『ふりふら』)は、連載当初から特集やイベントが組まれたりと大いに話題になっていましたが、連載中に映像化の話はありませんでした。

 ところが昨年2019年6月、全12巻で4年の連載をもって完結したと同時に、読者を驚かせるニュースが私たちの目に飛び込んできました。

 2020年、『ふりふら』アニメ版と実写版、2本の映画公開決定。

「アニメかな? テレビかな? 実写かな?」などといった憶測を上回る、まさかの2本同時映像化。完結の寂しさを吹っ飛ばす豪華な発表でした。

 アニメ映画が2020年5月29日(金)、実写映画が8月14日(金)と、公開の日は少しずつ迫ってきています。改めて、『ふりふら』の魅力と、映画はどんな内容になるのか、見ていきたいと思います!

 実写映画に、少女マンガ原作では珍しいアニメーション映画。共通して描かれるであろう『ふりふら』の最大の魅力は、なんといってもその“生っぽさ”です。咲坂先生の描く物語は読んでいて、無理に色付けされた感触を受けません。

 合成着色料不使用。シンプルかつ大胆。

 今回の主人公は、由奈と朱里という、全く正反対の性格を持った女の子ふたりです。このふたりが、理央と和臣という、また魅力の異なる男の子ふたりと関わっていくことによって、それぞれの変化をお互い応援しながら成長していく、Wヒロイン x Wヒーローの物語なのです。

 大きな事件があるわけじゃない。派手な演出が付いているわけじゃない。さまざまな環境で育って出会った4人が、今できることを少しずつ「ありたい自分」になりながら正面からぶつかっていく。

『ふりふら』1巻にて、理央の一言を聞いた恋愛未経験の由奈は、こんな風に思います。
 
「おとぎ話に出て来る様な男の子とは違って 全然女子に都合よくないんだな でもこれがリアルな男の子なのか」

 好きな人の前では、何度でも悩みができてしまう女の子像、かっこよく見えても等身大の男子高校生な男の子像。どこかにいる、これはいつかの自分。

 だからこそ、読者は読んでいて、心臓がもぎ取られるような体験を『ふりふら』から得られるのです。映像という、すでに“生っぽさ”が感じられる空間における『ふりふら』の感触は、ぜひ注目したいポイントです。

■両映画の脚本のプロット段階から参加した咲坂先生

実写映画『思い、思われ、ふり、ふられ』 (C)2020 映画「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会 (C)咲坂伊緒/集英社

 今回のアニメーション制作はA-1 Pictures、映画版では『アオハライド』に続いて、三木孝浩監督がメガホンをとりました。

 そして、今回の映像化に際して、咲坂先生は両映画の脚本のプロット段階から関わっていることを明かしています。

《漫画でしかできないこと、実写にしかできないこと、アニメーションにしかできないこと、この3つすべての視点から楽しんでいただく事で、ふりふらという1つの作品を皆様の中で完結させていただければ幸いです》とコメントされており、今から期待が高まります。

 そして今回の『ふりふら』は、『ストロボエッジ』と『アオハライド』と合わせて「咲坂伊緒青春三部作」とされ、その最終章という位置付けがされているようです。

 ピュアとリアルを描き続けたこの三部作は、公式ホームページによると、

・ピュアがリアルを変えていく『ストロボエッジ』
・リアルがピュアを求める『アオハライド』
・ピュアとリアルがぶつかり、成長する『思い、思われ、ふり、ふられ』

と書かれています。

『ふりふら』は、その始まりである第1話のワクワク感から素晴らしく、マンガ版を読みかえし、今までの作品の映像も確認して万全の態勢で5月の映画公開を迎えたいですね。

 ちなみに「外になかなか出られないよ」というときは、集英社のマンガアプリ「マンガMee」がたいへんオススメです! 咲坂先生の作品も大いに読めます。

 常に、新しい「胸キュン」を作り出し続けてきた咲坂伊緒先生。先生の作る「キュン」は異次元ではなく、あくまで日常にあったもの。なのに、その威力が凄いんです。

 咲坂先生の作品だからこそ動いた、2本の映画! ぜひ楽しみに待ちましょう!!!

(別冊なかむらりょうこ)

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