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「あずきバー」がロボットに←なんで? 理由は“2つ”の共通点からだった【BANDAI SPIRITSに取材】

マグミクス / 2024年8月31日 9時0分

「あずきバー」がロボットに←なんで? 理由は“2つ”の共通点からだった【BANDAI SPIRITSに取材】

■間違えて冷凍庫に入れそうなほどの高クオリティ

 2024年8月29日にBANDAI SPIRITSと井村屋の「あずきバー」がコラボした「超合金 あずきバーロボ」の発売が発表されました。このニュースを知った人は「ネタのように見えてガチでかっこいいのはズルい」「エイプリールフールはもう過ぎましたよ(笑)」と盛り上がり、Yahoo!上でトレンド1位を取るなど話題を集めています。なお商品は、8月29日10時より予約受付中で準備数に達すると受付終了となります。

 そもそも「あずきバー」とは、たった5つのシンプルな原材料で余分なものを一切使用しない、あずき本来の味わいが楽しめるアイスです。ほかのアイスにはない「硬さ」も特徴的で、長年多くの人に愛され続けています。

 ただ、おいしい「あずきバー」が、なぜロボットになったのか、理由が分かりません。どのような経緯で商品化に至ったのか、販売元であるBANDAI SPIRITSさんにお話を伺いました。

* * *

ーーあずきバーをロボットにしようというアイデアはどのような経緯で生まれたのでしょうか?

 超合金の「硬い」「ひんやり(金属が)」という特徴と、あずきバーの「硬い」「ひんやり(アイスなので)」という特徴が合致している!というところから、ロボになる企画をBANDAI SPIRITSから井村屋様に提案、ご承諾いただいてスタートしました。

ーーこだわりの「固さ」について、オリジナルの「あずきバー」に似た硬さになっているのでしょうか?

「硬さ」については先ほどの回答通り、それぞれの特徴の合致、という点でとらえているので、あずきバーロボは「ダイキャストの硬さ」になっています。

ーーロボ形態のときは14cmですが、あずきバー形態のときは何cmなのでしょうか? また実際の「あずきバー」と同じサイズなのでしょうか?

 ロボ形態の際は背中の旗を含めて約14cm、頭頂高で約11cmになっています。そのうえであずきバーモードのサイズは井村屋様から実際のあずきバーのサイズをいただき、かつ実物のスキャンを行って、約14cmの「ほぼ同一サイズ」となっております。

ーー超合金約95%とありますが、残り5%は何なのでしょうか? また、あずきバーの木の部分はほかの部品と異なる物質なのでしょうか?

 超合金パーツが「重量比で約95%」ということで、残りのパーツは関節ジョイントやABSでの造形パーツ部分(顔など)になっております。また木の部分も実はダイキャストで、あずきバーモードのときには「外から見える部分はほぼダイキャスト」になっております。

ーーこのあずきバーロボは飛び道具のような装備はないように見えます。どちらかというと白兵戦タイプの機体コンセプトなのでしょうか?

 あずきバーというアイスの和風な印象や、パッケージに使われている簾(すだれ)モチーフなどを盛り込んだ「武将風」をイメージしたロボットになっております。

ーーそもそも、このロボットは何と戦う想定で作られたのでしょうか?

 BANDAI SPIRITSとしては「あずきバーを超合金化するとしたら、このようなロボットがかっこいいのではないか」という提案であり、何かを倒す、ということは企画としては考えておりません。あずきバーという概念、あずきバーの特徴を超合金で考えるとロボットになったという、あずきバーへの思いが詰まったロボットです。

* * *

 このように「超合金 あずきバーロボ」は、「硬い」「ひんやり」というふたつの共通点がきっかけで、うそのようなコラボが実現したようです。特にあずきバー形態は「あずきバー」の細やかな凹凸まで表現されています。実物の「あずきバー」を詳細まで調べたうえで制作したという、BANDAI SPIRITSさんの「あずきバー」愛に驚きます。

 武将がイメージされたロボ形態と、本物と間違えてしまいそうになるほどそっくりなあずきバー形態がロボット好きにもたまらない逸品です。必殺技「井村一豆流赤搗氷河斬」をかましたり、本物の「あずきバー」と並べたりしてみるのも楽しそうですね。

(マグミクス編集部)

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