君、マジメになったなぁ 時代ゆえに色んな変更をされた「アウト」キャラたち
マグミクス / 2024年9月24日 19時55分
■ナンパはするけれども
往年の人気マンガに登場するキャラのなかには、ヒロインなどにセクハラ行為をする「スケベキャラ」も存在します。しかし、近年の再アニメ化や原作の新装版においては、そういったキャラの問題シーンはカットされたり、表現がマイルドになっていたりすることもあり、たびたび話題になってきました。
●『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』マトリフ
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(原作:三条陸/作画:稲田浩司)は、1991年にアニメ化された後に、2020年には再アニメ化されるなど、今もなお多くのファンに愛されている作品です。その本作の原作や1991年版のアニメには、大魔導士「マトリフ」のセクハラ行為が数多く描かれていましたが、2020年版アニメではカットされています。
たとえば、1991年版ではマトリフがメインキャラのひとりで僧侶(のちに武闘家)の少女「マァム」の胸を前からわしづかみにするシーンがありましたが、2020年版ではこの描写は描かれませんでした。また、その後のマァムのお尻を触るシーンも同様にカットされています。
こういった場面に関して、「カットされるのは当然」という意見もあれば、一部では「セクハラしないマトリフはマトリフじゃない」「大魔導士もコンプラには勝てなかったか」と、物足りないと感じている声もあがっていました。
●『うる星やつら』諸星あたる
高橋留美子先生原作の『うる星やつら』は、1981年からアニメ化された、言わずと知れた大人気作品です。地球だけでなく宇宙や異次元も舞台に、主人公「諸星あたる」と彼を愛する宇宙人の少女「ラム」の恋模様やドタバタを描いた本作は、2022年に完全新作として再アニメ化されました。
1981年版のアニメでは、無類の女性好きであるあたるによる、セクハラシーンが数多く描かれていましたが、2022年版ではコンプライアンスに配慮したのか、改変がたびたび行われています。
たとえば物語序盤で、あたるとラムが鬼ごっこをするシーンでは、あたるが故意にラムのブラを取って胸があらわになる場面がありました。しかし2022年版では、あたるがラムを捕まえた際に、アクシデントでブラが取れてしまうという形に改変されています。
ただし、あたるの女好きという性格自体には変化がなく、人と話している最中にナンパをしたり、突然抱きつこうとするシーンなど、原作に忠実な描写も残されています。セクハラ描写を含む原作を、時代に合わせて適切に改変し、配慮を施した再アニメ化作品となりました。
ファンからは「どこか懐かしさもあって見やすかった」「OP映像にライブ配信とかが出てきて令和って感じで好き」といった声も見られ、現代的なアレンジと原作の忠実さを両立させた点も評価されています。
■「エロジジイ」の愛されキャラもマンガ新装版では一部改変?
シュトレーゼマンが表紙に描かれた「のだめカンタービレ 新装版」3巻 著:二ノ宮知子(講談社)
●『のだめカンタービレ』シュトレーゼマン
『のだめカンタービレ』(作:二ノ宮知子)は女性マンガ誌「Kiss」(講談社)にて2001年から2010年まで連載され、実写ドラマ化や映画化もされた人気作品です。本作は単行本全25巻の物語の内容をそのままに、2021年に一部変更や番外編などを盛り込んだ「新装版」全13巻が刊行されました。
新装版では、天才指揮者の「千秋真一」の師匠「シュトレーゼマン(通称:ミルヒー)」の、セクハラシーンの描写が変更されていました。ミルヒーは、主人公「野田恵(通称:のだめ)」とハグなどのスキンシップするのが恒例で、もともとはパリにいるのだめの元へ現れたミルヒーが、後ろから胸を揉みながら挨拶するシーンが描かれていました。しかし、新装版ではそのシーンが、後ろから肩に腕を回す描写に改められています。
作中でも千秋から「エロジジイ」と呼ばれているミルヒーのこの変更について、原作者の二ノ宮さんはX(旧:Twitter)で「久々に見たら、自分が引いたので、ちょっと直しましたよ。今のわたしの感覚で同等かな」とコメントしています。また、「コンプラとかじゃないです」と続け、あくまでも自身の判断で改変したことを説明していました。
今後、時代に合わせて変えられそうなキャラは、前述の高橋留美子先生の人気作『らんま1/2』の「八宝斎」が代表格でしょう。主人公「早乙女乱馬」たちの師匠にあたり、「無差別格闘流」の開祖にして作中最強のキャラですが、セクハラや窃盗ほか、数々の問題行為を働いており、高橋先生もXで彼について「本気出せば強いですが、人としてはあかん。美しい師弟関係は一切書く気はなかったです。」と語っていました。
『らんま1/2』の完全新作的アニメは、2024年10月5日(土)24時55分から放送開始となります。令和の時代に八宝斎がどんなキャラになるのか、要注目です。
(LUIS FIELD)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
えっちゃんと「断面」描いてるじゃん まさかアニメ化されると思わなかった衝撃作
マグミクス / 2024年11月21日 20時25分
-
ネットで酷評されているドラマ「龍が如く」 龍が如く大好きマンガ家も酷評するこれだけの理由
ITmedia NEWS / 2024年11月10日 12時20分
-
ファンの脳内ではもう付き合ってる? 異様な人気の「非公式カップル」たち
マグミクス / 2024年11月9日 15時45分
-
「独自要素が…」「動くと違和感ない」 観るまで「安心できない?」24年残りの実写化話題作
マグミクス / 2024年11月8日 21時20分
-
朝から“ポロリ”も? 子供がみる時間帯に放送された過激すぎたアニメ3選
マグミクス / 2024年10月28日 12時10分
ランキング
-
1サザエさん&マスオさん 結婚の“意外な真実”にネット衝撃「面白過ぎる」「斬新」「びっくり」
スポニチアネックス / 2024年11月26日 20時9分
-
2「あのクズ」ほこ美(奈緒)に衝撃展開「怖すぎる」「なんの目的?」視聴者戦慄
モデルプレス / 2024年11月26日 23時39分
-
3橋本環奈 昔からの悩みを激白 一方で「毎日の楽しみ」明かしフォロワー反応「乾杯」「似合う」の声
スポニチアネックス / 2024年11月26日 21時15分
-
4「出しちゃダメ」「復活して」純烈、武道館に“DV報道”元メンバー登場で乱れるファン心理
週刊女性PRIME / 2024年11月26日 16時0分
-
5小田和正 77歳7カ月で全国アリーナツアー開催 自己記録更新!全国28公演で31万人動員
スポニチアネックス / 2024年11月27日 6時3分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください