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え、WOWOW以外で観られる? 実写『ゴールデンカムイ』で意外と多い心配な事

マグミクス / 2024年10月1日 19時25分

え、WOWOW以外で観られる? 実写『ゴールデンカムイ』で意外と多い心配な事

■映画版はまだ序盤! さらに過激化、変態化するワールドはどうなる?

 いよいよ2024年10月6日から、実写映画『ゴールデンカムイ』(原作:野田サトル)の続編『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』がWOWOWの独占放送、配信で始まります。すさまじい再現度やアクションのクオリティーでファンも大納得の映画版で描かれたのは、全31巻の原作マンガのうち、3巻の途中までの物語です。

 映画はイントロに過ぎなかったとさえ思えるほど、ここからいよいよ物語は大きく動き出し、「変態的」に濃いキャラクターたちも登場してきます。これはもう期待しかない……ハズなのですが、ファンには心配な部分もあるのです。

※ここから先の記事は『ゴールデンカムイ』のネタバレを含みます。

●放送・配信できるのか!? 各エピソードがヤバすぎる!

 原作マンガ通りに進むなら、ドラマ版からはいよいよ、これぞ『ゴールデンカムイ』といった過激なエピソードが続出してくることになります。物語の中心となるアイヌの埋蔵金の在処のヒントとなる、「刺青」を入れられた網走監獄の脱獄囚たちは、いずれもくせ者ぞろいで、そのほかにもさまざまな「変態」が登場予定です。

 予告編や『ゴールデンカムイ』公式X(旧:Twitter)で定期的に公開されている場面写真を見ると、「札幌世界ホテル」の女将になりすまして宿泊者を殺害していた老人「家永カノ」も、自らも必死に戦って殺されたいという願望を持ちながら人を殺めてきた殺人鬼「辺見和雄」も、愛し合うふたりのヤクザ「親分と姫」も、しっかりと描かれているようでひと安心です。

 さらに、ストーリー上外せないながらも、どう描かれるのかと危惧されていたのが、夕張にて人間の死体の皮を剥いで衣装やさまざまな道具を作っていた剥製職人「江渡貝弥作(通称:江渡貝くぅうん)」のエピソードでした。こちらも事前情報から、彼の作品を披露する「ファッションショー」や、玉木宏さん演じる「鶴見中尉」との美しい「ダンス」まで拝めるようで、さすがはあの映画を作った制作陣だと思わされます。

 予告を見る限り、今回のドラマで描かれるのは「鯉登少尉」が登場した後の原作10巻~11巻序盤の大雪山でのエピソードまでと思われますが、その先はどうでしょうか。なんといっても気がかりなのは、作品中1、2を争う変態と名高い、自称動物学者の「姉畑支遁」先生です。自然を愛するがあまり、見境なく動物や植物と「ウコチャヌプコロ(プとロは小文字)」する姿は実写で描けるのでしょうか。
  
 SNSには「辺見や姫と親分やれるんだから……姉畑支遁先生もやってくれるよね? ね?」「ウコチャヌプコロを実写でぜひ見たいんだ」などと、制作陣に懇願する声もありました。

 同じく心配されているのが、姉畑先生と変態の双璧をなす宇佐美上等兵の「精子探偵」エピソードです。詳細を知らない人でも「なんかヤバそう」と感じるこのエピソードに関しては、SNSでは実写化を熱望する声とともに「精子探偵はいくらなんでもカットされるか」「精子探偵が実写化する時は多分上半身のみ映すのが1番やりやすいんだろうけど」など、諦めの声もちらほら見受けられます。

 そのほか『ゴールデンカムイ』全編に散りばめられた、「男たちの裸祭り」も心配な部分です。「ラッコ鍋」を食べてムラムラし、気を紛らわせるために褌一丁で熱い相撲をとる男たちや、ロシア式サウナ「バーニャ」で全裸ポーズを決める男たち、登別温泉で身体を休める全裸の第七師団、露天風呂に浸かっているところを襲われ「フリチン」で闘うことになった「杉元佐一」一行、などなど、どれもファンが愛して止まないエピソードではあるものの、あまりの裸の場面の多さにバランスをとって減らされないかと心配でならないのです。

 他にも「今のロシアでロケはできるのか?」「『海賊房太郎』の髪の毛アクションは再現できるのか?」「谷垣ニシパと月島軍曹は曲技団でチュチュ姿になってくれるのか?」などなど心配の種は山積みで、だいぶ先になりそうなシリーズ完結まで気が休まりそうにありません。

■鈴木亮平はどこへ行った!?

猿叫をどう演じるかが気になる鯉登少尉役の中川大志 (C)野田サトル/集英社 (C)2024 WOWOW

●神配役だからこそ、次なるキャストが心配すぎる!

 また、ドラマ版では新キャストが続々と登場してきます。高橋メアリージュンさん演じる「インカラマッ(ラは小文字)」、桜井ユキさん演じる家永、萩原聖人さん演じる辺見、古川雄輝さん演じる江渡貝くぅぅんなどなど、いずれも「その手があったか!」と思わず膝を打つ見事な配役でした。発表をじらされた鯉登少尉役も中川大志さんが演じることが再現度の高いビジュアルとともに発表され、鶴見中尉とのからみを想像するだけでもう、今から脳汁があふれ出そうです。

 また9月27日には、陸軍中将であり天才銃器開発者である「有坂成蔵」閣下も浅野和之さんが演じることが発表され、彼が第七師団兵士「二階堂浩平(演:柳俊太郎)」にあるプレゼントを渡す場面も再現されることが確定しました。そして、そのシーンに出てくる謎過ぎる人物、通称「誰なのおじさん」のキャストにも注目が集まります。

 ここまで神がかったキャスティングだと、今後登場してくるであろう、あの人やこの人がいったい誰なのか、早くも気になってきます。この世に、そんなに『ゴールデンカムイ』にぴったりな役者さんがいるものなのでしょうか。精子探偵(描かれるとして)を演じる覚悟が問われる宇佐美上等兵は、人気の中年コンビ「門倉看守部長」とアイヌの「キラウシ」は誰が演じるのでしょう。

 さらに心配なのが、ロシア人の狙撃手「頭巾ちゃん」こと「ヴァシリ」と、同じくロシア人で反ロシア帝国のパルチザンを率いる「ソフィア・ゴールデンハンド」です。特にソフィアは、女性ながらも岩のような肉体で、すきっ歯にタバコを咥え、「乳丸出し」状態もなんのそのという女傑です。樺太アイヌとポーランド人をルーツに持つ「ウイルク」に井浦新さん、「キロランケ」に池内博之さんを配した制作陣ですから、おそらく日本の役者さんを起用すると思いますが、いったい誰が演じられるのでしょうか。

 心配ではなく、多くのファンが「なぜだ!?」と首をかしげていることもあります。それは、ここまでのキャストに鈴木亮平さんがいないことです。実写化発表時や、キャスト情報が出た際も、SNSでは「絶対に鈴木亮平が必要」「鈴木亮平さんがひとり全役やるって聞いていた」「ペラペラ細マッチョじゃなくて、ゴリゴリの筋肉が欲しいのよ! 鈴木亮平が欲しいのよ」などの声があふれていました。

 鈴木さんに関しては「菊田特務曹長」役への期待の声も多いですが、個人的な妄想半分で「ソフィア役」のための隠し球の可能性も捨てきれません。カメレオン俳優と名高い鈴木さんですから、人種も性別も超越してソフィアとして登場する可能性もなくはないという気が……しなくもないです。

 エピソードもキャストもこんなに心配になるのは、それだけ期待が高いということでしょう。ただ、別件でもうひとつ気がかりなのは、今後の実写版『ゴールデンカムイ』はWOWOWでしか見られないのか、ということです。

 SNSでは早くもWOWOWに新規加入したという声もあれば、「ゴールデンカムイだけのために月額2530円(税込み)払うのはキツい」との声も出ています。劇場版はNetflixで配信されており、最近ではWOWOWオリジナルドラマがNetflixやその他サブスクで配信されることも多いので、待っていればWOWOW以外で鑑賞することも期待もできるでしょう。

 ちなみに、同じマンガ原作の『アオハライド』(作:咲坂伊緒)は、2023年にWOWOWで実写ドラマ化された際、初の試みとしてWOWOWでの放送後に最新話がTverで見逃し配信されています。さらに『前科者』(原作:香川まさひと/作画:月島冬二)の実写版ドラマ『前科者 -新米保護司・阿川佳代-』(2021年)は、WOWOWでの各話放送後にAmazon Prime Videoで見逃し配信を観ることができました。

 とはいえ、ドラマ『ゴールデンカムイ』に関しては、1話がサービスに加入していない人でも無料で観られることが発表されている以外、特にそのほかの配信の情報は出ていません。待ちきれないという人はこのドラマ放送期間だけでも、WOWOW加入を決意するしかなさそうです。

 実写版が完結するその日まで、ファンは期待と不安に翻弄されながら、ともに冒険を続けていくしかないのでしょう。

(古屋啓子)

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