一夜をともにした女性がまさかの? 観たら確実に「トラウマ」になるアニメ映画
マグミクス / 2024年9月25日 20時45分
■胸糞な黒幕にトラウマ必至?
近年のアニメ映画は、子供と一緒に鑑賞できるファミリー向けなものから大人がひとりで楽しみたい過激なものまで、多くの作品が制作されています。なかには子供どころか、大人もゾッとさせる恐ろしい作品もありました。
●『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』
漫画家の水木しげる先生の生誕100周年記念作品『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は、直接的な描写は少ないものの、おぞましい設定にトラウマになった人も多いでしょう。
舞台は、日本で政財界を牛耳っていた龍賀一族が支配する「哭倉(なぐら)村」です。出世を目論む「血液銀行」に勤めるの主人公「水木」は、龍賀一族の当主「龍賀時貞」が死去したことから、次期当主と目される「龍賀克典」へアピールするために哭倉村へ向かいました。そこで跡目争いに巻き込まれた水木は、行方不明の妻を探すもうひとりの主人公「ゲゲ郎」と出会い、一緒に龍賀一族が抱えている秘密を知ることになるのです。
本作のトラウマになるポイントはなんといっても、龍賀一族のおぞましい事実や黒幕の醜悪さです。特に黒幕は近年稀に見る、いわゆる「胸糞キャラ」で、種族が違うものを家畜扱いするうえに、身内であろうとも道具のように使い捨てます。その振り切った悪役としての設定に、おぞましさと同時に怒りを覚えた人も多いでしょう。
公開当時から「横溝正史とか京極夏彦みたいな脚本で、子供が見たらトラウマになりそう」「これは子供観ちゃダメでしょ。大人が観たってトラウマになる」と、子供を心配する声が数多くあがっていた本作は、レーティングがPG12に指定されていましたが、2024年10月4日に公開予定の『真生版』では「R15+」に指定されています。追加シーンがあるわけではありませんが、327カットをリテイクして、音も再ダビングし、当初やる予定だった恐怖演出を復活させたそうで、どれだけ過激になっているのか注目です。
●『傷物語』
「物語」シリーズはたびたびグロテスクな描写が描かれており、特にシリーズの原点である『傷物語』は特に過激な描写で多くの人にトラウマを植えつけました。本作は全3部作の劇場版が制作され、後に総集編として3部作を再構築した『傷物語 -こよみヴァンプ-』(2024年)が公開されています。
主人公「阿良々木暦」はある日、両手足を切り落とされた吸血鬼「キスショット・アセロラオリオン・ ハートアンダーブレード」と出会います。命乞いをするキスショットに情が移った阿良々木は、自身の命と引き換えに彼女へ血を与えて助けました。
しかし、血を分けたことで意図せず吸血鬼になってしまい、人間へ戻るためにはキスショットを手足を取り戻した完全体にする必要があります。そして、阿良々木が自分のために、彼女の手足を切り落とした3人の吸血鬼ハンター「ドラマツルギー」「エピソード」「ギロチンカッター」へ戦いを挑むという物語です。
本作の戦闘シーンでは、四肢がもげたり臓器が露わになったりなど凄惨な描写があります。そのなかでも特に過激なのは、阿良々木とキスショットがおたがいの首をもぎあう場面でしょう。
物語終盤、ふたりはとある理由から戦うことになり、拳で殴ったり蹴り飛ばしたりして、おたがいの首を千切る激しい戦闘を繰り広げます。攻撃を受けても再生してしまうふたりの戦いのなかで、千切られて落ちた生首が笑いながらコロコロと転がっていく姿は、トラウマ級の映像です。
攻めた演出の同作を高く評価する人は多く「ここまでグロかったかとびっくりしたけど、ただグロい演出も映画を制作したシャフトにかかると独特なものになるので不思議」「ラストの戦闘描写は作画が素晴らしすぎて忘れられない」といった声が出ています。
■美女がおぞましい姿に変身
エログロ描写が好評『妖獣都市』Blu-ray(東映)
●『妖獣都市』
菊地秀行先生による同題小説をアニメ映画化した『妖獣都市』(1987年)も、おぞましい妖獣の姿に恐怖した人が続出しており、今もなおトラウマ映画として語り草となっています。本作はもともとOVA作品として制作されており、OVAの発売日と劇場公開日が同日でした。
舞台は人間界と魔界の間で不可侵条約が結ばれ、共存している世界です。条約の期限が近付き人間界と魔界は更新しようとしますが、魔界の過激派がこれを阻止するために、条約締結に必要な大魔導士「ジュゼッペ・マイヤート」の命を狙います。そして、共存を妨げる存在と戦う「闇ガード」である人間の主人公「滝蓮三郎」は、魔界側の闇ガード「麻紀絵」と一緒にマイヤートの警護を任され、魔界の過激派と死闘を繰り広げるのです。
本作はバトルが激しいだけでなく、魔界の過激派は艶やかな女性に扮して近付いてくるため、性的かつグロテスクな描写がたびたび登場します。そのなかでも、特に視聴者へトラウマを植え付けたのが、滝とベッドをともにした女性が本性を表すシーンでしょう。
滝が一緒に寝ていた女性は、魔界の過激派である「蜘蛛女」だったのです。行為を終えた後に本性を現し、性器が牙の生えた口に変わって6つの手足で地を這う姿は、何度見てもゾッとします。
このシーンには、「動きや背景の丁寧さ、画としての見せ方や色の使い方などクオリティが高いけど、蜘蛛女のシーンは何度見てもトラウマ」「10年前に見てトラウマになったけど、今見ても十分に怖い」などの声があり、公開から何十年も経った今でも恐怖を覚える人が後を断ちません。
※本文を一部修正しました(9月26日11時45分)
(LUIS FIELD)
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