子供の頃、夢中で観てたな… 懐かしさ込み上げる2024年秋アニメ3選

■声優続投で30年ぶりにリメイク

　いよいよ放送が迫ってきた2024年秋アニメは「粒ぞろい」と評判で、どの作品を見るか悩む視聴者も多いことでしょう。特に今期の秋アニメには2024年夏アニメで、70年代の『UFOロボ グレンダイザー』が『グレンダイザーU』としてリメイクされたように、平成初期や昭和に生まれた懐かしの作品が数多く放送されます。

●『らんま1／2』（2024年版）

　漫画家の高橋留美子さんが手がけた人気作『らんま1／2』が新作アニメとして発表され、待ち望んでいたファンを喜ばせました。

　中国にある不思議な温泉の効果で水やお湯をかぶると性別が変わる体質になった「早乙女乱馬（CV：山口勝平／女性時CV：林原めぐみ）」が、許嫁の「天道あかね（CV：日高のり子）」の家に居候して繰り広げられるドタバタ活劇が描かれます。

　1989年から1992年にかけて放送された旧アニメ版放送時は、原作が連載中だったこともあり、物語は結末まで描かれずに終わりました。そのため、今回の再アニメ化はまさに待望の復活であり、主要な声優陣がほぼ続投されるという旧作ファンにとってはうれしいサプライズもありました。

　旧アニメ版の記憶を思い出した人からは、「子供の頃、夢中になって見ていたアニメが現代によみがえるとは……」「リアタイで見てたわけじゃないけど、小さい頃から見ていたずっと大好きな作品」といった声があるように、思い入れもひとしおのようです。

『らんま1／2』は10月5日（土）24時55分から日本テレビ系列で放送されます。

●『るろうに剣心 －明治剣客浪漫譚－ 京都動乱』

　待望のリメイク作品としては『るろうに剣心 －明治剣客浪漫譚－ 京都動乱』も控えています。同作では幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられた「緋村剣心（CV：斉藤壮馬）」が、京都を主な舞台に仲間たちの協力を得て、因縁の相手「志々雄真実（CV：古川慎）」の野望に立ち向かいます。

　旧アニメは1996年1月から1998年9月にかけて放送され、のちに剣心の過去を描いた『追憶編』とアニメ独自の結末を描いた『星霜編』がOVAとして制作されました。今回の『京都動乱』は、2023年にキャストを一新して放送された新アニメ版の第2期で、連続2クールの放送となることが発表されています。

　新たにおてんば娘の「巻町操（CV：山根綺）」や、志々雄の部下である「瀬田宗次郎（CV：山下大輝）」といった人気キャラクターも登場するため、彼らの活躍を待ち望んでいるファンも多いようです。

　第2期とあって旧作を懐かしむ声は少ないものの、作品への期待は高いようで「細かく掘り下げされなかったキャラのアニオリとかありそうで楽しみ」「昔のアニメも京都編はすごく良かったから今回も期待してる」と、待ちわびているファンが目立ちます。

『るろうに剣心 －明治剣客浪漫譚－ 京都動乱』は10月3日（木）より、毎週木曜日24時55分からフジテレビ系列で放送開始予定です。

※日高のり子さんの「高」は「はしご高」が正しい表記です。

■大先生が最後に遺した作品に涙

TVアニメ『ドラゴンボールDAIMA』第2弾メインビジュアル　(C)バード・スタジオ／集英社・東映アニメーション

●『ドラゴンボールDAIMA』

　2024年3月に亡くなられた鳥山明さんが最後に手がけた作品である『ドラゴンボールDAIMA』も楽しみに待つファンが多いです。同作は1986年の1作目から数えてアニメシリーズ6作目にあたり、前作『ドラゴンボール超（スーパー）』が2018年3月に放送を終えてから約6年ぶりの新作TVアニメとなります。

　同作では主人公の「孫悟空（CV：野沢雅子）」たちが何者かの陰謀によって子供の姿に戻ってしまいます。詳細は不明ですが、新たに「パンジ（CV：ファイルーズあい）」や「グロリオ（CV：内山昂輝）といった仲間を加え、「大魔界」を舞台に大冒険が繰り広げられるようです。

　また、悟空が成長してから使わなくなった如意棒での戦闘も同作では久しぶりに描かれるようで、本予告映像でも如意棒を敵に向かって振り回し、機敏に戦う姿が確認できます。

　鳥山さんのこともあって作品に対するファンの思い入れも強く、本予告映像には「新作のドラゴンボールがTVで見られるだけで泣ける」「放送前に鳥山先生があの世に旅立たれたのが本当に悔やまれる」「鳥山先生が最後に残してくれた宝物を見ないわけない」など、それぞれの思いがあげられています。

『ドラゴンボールDAIMA』は10月11日（金）23時40分より、フジテレビ系全国ネットで放送開始予定です。

（LUIS FIELD）