1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. 面白ネタ

『ドラクエ4コマ』魔神ぐり子先生インタビュー 強烈な「楽屋裏」でインパクト大

マグミクス / 2020年3月31日 16時50分

写真

■登場時から切れ味抜群だった、魔神ぐり子先生

 1990年にコミックス第1巻がエニックス(現:スクウェア・エニックス)から発行された『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場』(以下、ドラクエ4コマ)では、投稿者から多数のプロ作家が生まれました。

 そのうちのひとり、魔神ぐり子(まがみ・ぐりこ)先生はネタの切れ味もさることながら、作者のあとがきにあたる「楽屋裏」で強烈なインパクトを残しました。『ドラクエ4コマ』執筆後、他誌でエッセイマンガ『楽屋裏』を連載するほどの人気。

 キラキラ瞳の縦ロール、姫のような自画像はどのように生まれたのでしょう。魔神ぐり子先生に、当時の思い出を聞きました。

* * *

ーー『ドラクエ4コマ』をどのように知りましたか?

 どうしよう、記憶にないですね……雑誌で見かけたか4コマ本を買って知ったかのどっちかですよね。後者かな多分……。

ーー『ドラクエ4コマ』を投稿し始めたきっかけはありましたか? 『ドラクエ4コマ』の前から、マンガを描かれていたのでしょうか。

 募集してたから投稿してみた。みたいな感じでしたね。投稿したのが載った瞬間、だーっと続けました。ハガキ職人みたいな感覚……マンガ自体は小学生の頃から、交換日記で描いてました。棒人間で、キャラの気がいきなり狂うようなやつ(笑)。

ーープロデビューした経緯を教えて下さい。どのように編集部から連絡が来ましたか?

「エニックス出版(編集部注:当時のエニックスの出版部門)です、ねぇ、うちで描かない?」って電話でしたね。うれしかったなあ。描きますやりたいですって涙ダラッダラでした。あの時のピュアな自分に戻りたい……。

■「楽屋裏」のインパクトに、読者は驚愕!

その後エッセイマンガ『楽屋裏』として連載されるほどの人気に(画像:講談社)

ーー「魔神ぐり子」というペンネームと、キラキラ瞳で縦ロールの自画像はどのように生まれたのでしょう?

 悪魔と神が合体した名前が「かっこいい」と本気で思っていた時期がありました。ぐり子はお菓子の「グリコ」。なぜ拝借したのかは分からず……自画像がお姫様だったのは「面白いかもしれない」と単純に思ったからですね……。

ーーファンレターで、印象的だったものはありますか?

 当時私がよく描いていた、キレた顔とかを真似て描いた絵が添えられてる小さいお子さんからの手紙などですね。小さい子のガチャガチャした文字に私の描いた絵が模写されてるのは、なんだろう、「好き」が伝わってきますよね。あの子たちは元気かな。元気だといいなあ。

ーー『ドラクエ4コマ』のあとに描かれた『楽屋裏』(一迅社)で、編集さんに「原稿が遅い」と言われているシーンが多いですが、『ドラクエ4コマ』執筆当時はいかがでしたか? ネタ出しも苦しかったと思いますが……。

 さほど遅くはなかった(はず)です。『ドラクエ4コマ』のネタ出しは過酷だ鬼だ人の心がないのか鬼畜の所業だって言われていると思いますけれど、そんなことはないです。鬼どころではなく、それ以上なので(笑)。

ーー現在の漫画家としての活動について教えて下さい。

『事故物件より愛を込めて』ってマンガを「主任がゆくスペシャル」という雑誌で描いています。水面下でコチョコチョしてるのがいくつかあるので、始まったらよろしくお願いします。いつだってお仕事募集中です……!

 他には、2019年にコミックス『楽屋裏-講談社地獄篇-』(講談社)が発売されました。こちらもよろしくお願いします!

ーー最後に、魔神ぐり子先生にとって『ドラクエ4コマ』とはどういう存在でしょうか?

 当時、若かったので『ドラクエ』という作品に関わる仕事をするということがいかにとんでもないことか気付かなかった。

 今思えば本当に光栄なことで、「昔『ドラクエ4コマ』で描いてたよ」なんて言えば一定の年齢の方が「エッ! あの!?」と驚いてくれるほど知名度が高いんですよね、あのシリーズ。みんなが読んでた。ほんとに。今の自分があるのは誇張でもなんでもなくドラクエ4コマのおかげです。

 4コマって楽しいんです。それを教えてくれましたね。

(C)ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

(マグミクス編集部)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください