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アニメ『MFゴースト』2期で注目したい「ケイマン」と「アルピーヌ」ってどんなクルマ?

マグミクス / 2024年10月6日 21時55分

アニメ『MFゴースト』2期で注目したい「ケイマン」と「アルピーヌ」ってどんなクルマ?

■2nd Seasonはこのライバル車に注目!

 TVアニメ『MFゴースト 2nd Season』が始まりますね。本作は2023年秋アニメとしてTV放送された1期の続きで、第2戦「芦ノ湖GT」の決勝からスタートです。ここから注目したいライバルが、引き続き「ミハイル・ベッケンバウアー」の「ケイマン」と「沢渡光輝」のアルピーヌ「A110」です。

 特にアルピーヌは、ルノー傘下とはいえ、日本ではあまり見かけないクルマかもしれません。ではなぜ沢渡は、わざわざそのようなクルマを選んでレースに参戦するのでしょうか。

●アルピーヌ「A110」って、こんなクルマ

 ライバルたちも認めるドライバーとしてのポテンシャルの高さを秘め、アルピーヌの「A110」を愛車とするのが沢渡光輝です。「17歳の女子高生愛好家」というのも特徴でしょう。

 アルピーヌとは、フランスのルノーの傘下となるスポーツカー・ブランドです。もともと独立した自動車メーカーとして1950年代から90年代にかけて活動していました。特に有名なのが、1963年年にデビューした「A110」です。

「A110」は、クルマの軽さとハンドリングの良さが特徴で、60年代から70年代のラリーの世界で大活躍しました。これが沢渡の愛車となる現在の「A110」のルーツとなります。現在の「A110」は、かつての名車を現代の技術とデザインで復活させたモデルなのです。

 その現代版「A110」の特徴は、エンジンを車体の真ん中、つまりミッドに搭載するミッドシップレイアウトを採用しているところになります。また、クルマの軽さも特徴のひとつで、2024年現在、販売されている「A110」のスタンダードなグレードで車両重量は1120kgしかありません。最強グレードとなる「A110R TURINI」は、通常モデルより48馬力もパワーアップされ、エアロも追加されながら、車両重量は逆に1110kgにまで減っています。

 そして「A110」のパワートレインは、1798ccの直列4気筒ターボに7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)というもの。最高出力はスタンダードで185kW(252馬力)、パワフルなグレードで221kW(300馬力)となっています。

●ポルシェ「ケイマン」の特徴

 そのような沢渡や、主人公「片桐夏向」の前に立ちふさがる最強のライバルとなるのが、ミハイル・ベッケンバウアーで、愛車はポルシェの「ケイマン」、正式名は「718ケイマンGTS」です。

 ポルシェといえば長い歴史を持つ「911」が看板モデルであり、正直、「ケイマン」は弟分的な存在になります。つまりベッケンバウアーは、わざわざ弟分の「ケイマン」を選んで参戦しているのです。

「911」は、MFゴーストの作中でも、ディフェンディングチャンピオンである「石神風神」の愛車として登場しており、高性能なマシンとして描かれています。石神の愛車である「911GT3(991型)」は最高出力500馬力を誇り、スーパーカーが多数登場する作中でも、パワフルさは負けていません。ちなみに、「911」のエンジンの搭載位置は後輪よりも後ろになるためRR方式と呼ばれます。

 一方で、ベッケンバウアーの「ケイマン」のエンジン搭載位置は運転席のすぐ後ろ。つまり、「ケイマン」は「A110」と同じミッドシップレイアウトであることが特徴です。搭載されるエンジンは2497ccの水平対向4気筒ターボで、最高出力は269kW(365馬力)。トランスミッションは6速MTと7速DCT(ポルシェはPDKと呼ぶ)が採用されています。

■「A110」「ケイマン」「86」の違いと共通点

ポルシェ「718ケイマンGTS」 (画像:ポルシェ)

 こうしたライバルと戦う、片桐夏向の駆るトヨタ「86GT」は、1998ccの水平対向4気筒エンジンです。ターボがないため、最高出力は152kW(200馬力)しかありません。トランスミッションは6速MTで、エンジンをフロントに置いて、後輪を駆動するFRレイアウトのクルマとなります。

 では、「A110」「ケイマン」「86」の違いと共通点は、どのようなものなのでしょうか?

 異なるのはエンジンの搭載位置です。「A110」と「ケイマン」がミッドシップなのに対して、「86」はFRレイアウトを採用しています。

 ミッドシップレイアウトは、F1をはじめとするフォーミュラーマシンなどの本格派レーシングカーが採用するように、走行性能の高さが特徴です。この「走行性能の高さ」とは、大まかにいうと、同じ重さ&同じタイヤのクルマ同士で比較したとき、ミッドシップレイアウトのクルマが最も高い速度でコーナーを曲がれるというもので、いわゆる限界が高いということです。

 その点、FRレイアウトはミッドシップよりも限界は低いものの、扱いやすいというメリットを持っています。ドリフトしやすいというのがFRレイアウトの大きな魅力でしょう。

 一方で3台の共通点となるのが、どれも「コーナーが得意」というところです。

「A110」と「ケイマン」はミッドシップレイアウトですから当然ですし、「86」はドリフトを含む運転のしやすさで勝負するマシンになります。3台のあいだで馬力の大小という違いはありますが、作中には500馬力や600馬力級というレベル違いのパワフルマシンが数多く登場しており、それらと比べれば、「A110」「ケイマン」「86」の3台はすべて非力なマシンといえます。こうした非力なマシンで、数倍以上の馬力を持つモンスターと対峙する! それが『MFゴースト』の面白さです。

 また、本作が掲げるテーマのひとつ「公道最速理論」の紐解きも、こうしたクルマの特徴を念頭に物語を追っていくと、楽しく、わかりやすいのではないでしょうか。

(鈴木ケンイチ)

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