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『呪術廻戦』完結も残された伏線が大量に 宿儺の過去が明かされる日は来るのか?

マグミクス / 2024年10月7日 18時15分

『呪術廻戦』完結も残された伏線が大量に 宿儺の過去が明かされる日は来るのか?

■気になる謎に「まだ何かあるんじゃないか?」と期待も

 2024年44号の「週刊少年ジャンプ」(集英社)で『呪術廻戦』がついに大団円を迎えました。最後の最後に大ドンデン返しのバッドエンドがあるのではないか、と気をもんだ方もきっと胸をなでおろしたところでしょう。しかしなんだかモヤモヤした気分も残ります。この記事では、結局回収されなかった伏線や謎について振り返ります。

※この記事では『呪術廻戦』最終回についての記述があります。ネタバレにご注意ください。

●虎杖の両親はなぜ死んでしまったのか?

 最初に気になるのは主人公「虎杖悠仁」の両親です。彼は生まれつき高い身体能力を持っており、「宿儺」の器になれる素質の持ち主ですが、その家庭環境は謎に満ちており、父親(仁)や母親(香織)の影はまったく見えません。いったいどんな両親のもとに産まれたのか描かれていないのです。

 しかし物語が進むにつれて衝撃の事実が判明します。もともと双子として生まれるはずだった宿儺は、飢餓状態になることを避けるため出生前に双子の片割れを喰らっていました。その魂が生まれ変わったのが虎杖悠仁の父親「仁」だったのです。

 そして母「香織」は仁との間に子供を授かることなく死亡した後、「羂索」に肉体を乗っ取られ、その状態で仁との間に悠仁をもうけます。つまり仁は中身が羂索と知らずに香織(の死体)と子供を作ったことになります。

 もしかしたら仁は香織が死んだことを受け入れられず、蘇った香織が別人だと知っていながら知らないフリをしていたのかもしれません。ここには相当に業の深いドラマがあったはずです。悠仁の身体能力の高さや宿儺との相性は、羂索によって出生前からそうなるべくして仕組まれたものでした。

 そこで気になるのが両親のその後です。羂索にとっては宿儺の器になる悠仁が産まれたことで、仁と香織が不要になったことは間違いありません。しかし彼が成長するまでは母親として香織の肉体を乗っ取ったまま近くにいたほうが、コントロールしやすく都合が良かったはずです。しかし仁も香織も死亡しているということは、何らかのトラブルがあったと思われます。

 もしかしたら「宿儺の片割れの生まれ変わり」である仁にも強い呪力や才能があり、そのせいで香織の正体に気付いて消されたのかも、とか、香織が死んでいないという嘘を維持できなくなって家庭が破綻したのでは、などと想像が膨らむところです。結局、悠仁の両親については最後までほとんど語られないままでした。

■天使と堕天とは

TVアニメ『呪術廻戦』の両面宿儺の姿 (C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

「来栖華」は「天使」を名乗る術師を受肉した「死滅回遊」のプレイヤーです。天使の目的は「堕天」の撃破であり、堕天の正体は宿儺でした。宿儺は平安時代の日本で活動していた術師であり、天使と堕天というキリスト教的な構図にミスマッチさを感じます。

 しかも来栖華には文字通り天使の羽があり、あらゆる術式を消滅させる術式「邪去侮の梯子(ヤコブのはしご)」を使います。ヤコブの梯子は天使の梯子ともいわれ、旧約聖書に登場するヘブライ人の族長、ヤコブが夢に見た天国へ続く梯子のことです。天使は明らかに日本にルーツを持つ術師ではないでしょう。

 キリスト教はフランシスコ・ザビエルによって1549年に日本に伝わってきたとされています。しかし聖徳太子の時代に日本やってきた渡来人の一派「秦氏(はたし)」が古代キリスト教の一派であるネストリウス派(景教)のユダヤ人だった、という説もあります。

 術式の名前が旧約聖書由来だったり、宿儺を堕天と呼んだのも天使という術師が秦氏の末裔だったりしたと考えれば辻褄(つじつま)が合います。吹き出しひとつで断片的に出された情報からの推測なので真実がまったく不明のままなのは残念なところです。

●宿儺の過去と人生を変える2度の機会

『呪術廻戦』において圧倒的強者であり、傲慢なポーズを崩さなかった宿儺は、最終回でついにその本音をあらわにしました。実は異形の忌み子として産まれ、虐げられてきた宿儺は復讐者であり、臓腑(ぞうふ)にうごめく呪詛に焼かれないよう暴れまわっていたのです。復讐者という生き方は弱者のポジションですから、それを悟らせないよう傲慢な絶対強者のポーズをとっていたのでしょう。

 では復讐者としての人生を選ばなかった場合はどうなるのでしょうか? 生き方を変える機会は2回あったとされ、そこにはふたりのキーパーソンがいるようですが、どんなドラマがあったのかは不明です。

 どうやらひとりは「裏梅」らしいのですが、もうひとりの巫女は背を向けたまま顔も名前も分かりません。ふたりとも女性ということで、もしかしたら宿儺には恨みを忘れ、自分を愛してくれる女性とともに静かに暮らす、という選択があったのでしょうか。

 こうしてみると『ONE PIECE』が過去の因縁をしっかり描くのに対し『呪術廻戦』では過去のエピソードがほとんど描かれていないことが分かります。特にすべての起源である平安時代は謎だらけです。続編や番外編として復活する際の布石でしょうか?

 もしそうだとしたら、ぜひ宿儺が生きていた時代を描いてほしいところです。『呪術廻戦』平安京編とかあったらうれしいですね。

(レトロ@長谷部 耕平)

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