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「え、整形しました?」 初期からの「絵柄変化」に驚く長期連載マンガ

マグミクス / 2024年10月14日 9時25分

「え、整形しました?」 初期からの「絵柄変化」に驚く長期連載マンガ

■初期と後期で見違えるほど絵柄が変化?

 長期間にわたり連載されていたマンガのなかには、初期と後期で大きく絵柄が変化した作品も多々あります。その変貌の度合いは、「まるで別人が描いたのでは」と読者を驚かせるほどです。そこには画力の上達はもちろん、「モデルの変化」などの要因もあったのかもしれません。

●『BANANA FISH』

 連載中に絵柄が劇的に変化したマンガといえば、吉田秋生先生の『BANANA FISH』は外せません。本作は1985年から1994年まで、「別冊少女コミック」(小学館)にて連載された人気作です。

 日本人の少年「奥村英二」はカメラマンの助手としてニューヨークを訪れ、ストリートギャングのボス「アッシュ・リンクス」と出会います。アッシュは謎の言葉「バナナフィッシュ」の真相を追っており、英二も彼と一緒に調べることになりました。そして、ふたりは「バナナフィッシュ」を追ううちに、マフィアとの激しい戦いに巻き込まれていくのです。

 本作は少女マンガながらハードボイルド的な作風で、初期の絵柄は線が太く舞台に合ったアメコミを思わせるタッチでした。しかし、次第に線が細くなっていき、繊細なタッチの絵柄に変化していきます。特にアッシュが変貌しており、途中でモデルをテニス選手のステファン・エドベリさんから、俳優のリヴァー・フェニックスさんへ変えた(『オフィシャルガイドブック BANANA FISH REBIRTH』での吉田先生の談)のが関係しているのかもしません。

 ネット上でも、「絵柄が変わった作品といえば真っ先に浮かぶ。大友克洋先生を彷彿とする初期の絵柄も少女マンガ然とした中盤の絵柄もどっちも好き」「初期のアッシュは素朴な感じがしたけど、どんどん洗練されていって後期は端正な美少年に変わった」「一気読みするとアッシュが整形したのかと思うレベル」などの声があがっています。

●『天上天下』

 1997年から2010年まで「ウルトラジャンプ」(集英社)で連載されていた大暮維人先生の『天上天下』も、絵柄が変化した作品として有名です。

 主人公「凪宗一郎」と凪の相棒「ボブ牧原」は、武道家が集う統道学園に入学します。ふたりはケンカ最強を自負していましたが、入学してからさまざまな生徒たちと勝負を繰り広げ、己の弱さを自覚しました。ふたりは強くなるために柔剣部へ入部しますが、柔剣部を疎ましく感じている執行部が動き出し、彼らとの戦いに巻き込まれていくのです。

 初期の絵柄は女性キャラの目が大きく描かれていたり、顔の輪郭がやや下膨れていたりして、かわいらしい絵柄でした。しかし、次第に目が小さくなってリアルタッチの美しい絵柄に変化していき、終盤では別人が描いたのではと思うほど一変しています。

 その変貌に関しては、ネット上でも「1巻と最終巻の絵柄の変わりようは何回見てもすごいし、ちゃんと過程を見てみると違和感なく変化している」「最初と最後で絵柄が変わり過ぎてて、過去編くらいからもはや芸術レベルに作画が上達してる」と長年話題になっており、絵柄が変化したマンガといえば本作を真っ先に思い浮かべる人も少なくありません。

 この変化について、大暮先生も「『天上天下』を連載しながら、『エア・ギア』の連載が始まるタイミングで絵がうまくなったと周りの人によく言われる」と、講談社のアプリ「マガジンポケット」でのインタビューで語っていました。また、絵が上達した要因として、アシスタントをたくさん雇って彼らの生原稿を観察できたのが一番勉強になったと、当時のことを振り返っています。

●『東京喰種トーキョーグール』

 石田スイ先生のデビュー作『東京喰種トーキョーグール』も、絵柄が変化したマンガ作品としてあげる人も多いです。本作は第1部の『東京喰種トーキョーグール』が2011年から2014年、第2部の『東京喰種トーキョーグール:re』が2014年から2018年まで「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載されました。

 舞台は、人間を食料とする「喰種」が潜む東京です。主人公「金木研(以下、カネキ)」は美女の喰種「神代利世」に騙されて襲われるも、事故が起きて利世が死亡し、彼は一命を取り留めました。しかし、重症を負っていたカネキは知らぬ間に利世の臓器を移植されて「半喰種」となり、生活が一変してしまうのです。

 今でこそ石田先生は画力の高さが有名ですが、本作の連載当初はそこまで高く評価されていませんでした。しかし、連載中にどんどん上達していき、瞳の描き方が変わったり服や髪への描き込みが増えたりしたことで、終盤には見違えるほど美しい絵柄に変貌しています。

 本作を最初から追っている人からは「連載初期は絵がちょっとうまいくらいだなって感じなのが、第2部にはもう神絵の領域に達している」などの声があがっており、第1部と第2部を見比べて絵柄の違いを感じる人は多いようです。また、2016年の「メンズノンノ」10月号にて、石田先生が「まだ作品を読んだことがない人へ改めて何か発信できないか」と第1話のリメイク描いた別冊付録「東京喰種トーキョーグール [悲劇]#001-2」も、その絵柄と画力の変化が大きな話題を呼びました。

(LUIS FIELD)

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