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「地味だね」 7つ集めたら完結予定だった『ドラゴンボール』鳥山先生を奮起させた一言

マグミクス / 2024年10月10日 20時5分

「地味だね」 7つ集めたら完結予定だった『ドラゴンボール』鳥山先生を奮起させた一言

■人気獲得のきっかけは「天下一武道会」?

 鳥山明先生のマンガ『ドラゴンボール』といえば、今では国内にとどまらず、世界的に有名な作品です。しかし、1984年から「週刊少年ジャンプ」で連載が開始された当初は、人気低迷期を迎えたこともありました。しかし、連載中のある時期以降、高い人気を獲得していくことになるのです。

 そもそも『ドラゴンボール』は、1980年から連載が始まった『Dr.スランプ』を終わらせる代わりに、さらに面白いマンガを描くことを条件に誕生した作品でした。『DRAGONBALL大全集』第2巻に掲載された鳥山先生へのインタビューによると、当初は『西遊記』をもとにした話にする予定で、ドラゴンボールを7つ集めた段階で完結させようと考えていたそうです。

 しかし、連載が始まってからは、しばらく人気が出ませんでした。そして、担当編集者だった鳥嶋和彦さんに「キミの主人公は地味だね。だから人気がないんだ」と指摘され、奮起した鳥山先生は「じゃあ人気出しますよ」と、物語の方向性を変えることにしたのです。

 確かに、連載が始まった1984年第51号から1985年4・5号までは、掲載順が1番目や2番目だったものの、ドラゴンボールを集め終えて「亀仙人」との修行に入る前のエピソードにあたる其之二十三「ドラゴンチーム解散」を掲載した1985年23号では、10番目になっていました。

 そして、鳥山先生は鳥嶋さんのひと言をきっかけに、「強くなりたい」という部分を全面に出した「孫悟空」を描くこと、さらに『Dr.スランプ』で人気だった「ペンギン村グランプリ」やミニイベント、トーナメントを参考に、「天下一武道会」を登場させることにしたのです。

 当時のことを振り返った鳥山先生は、『ドラゴンボール大全書』のインタビューで「いったん悟空以外のキャラをひっこめて、亀仙人を再登場させて、クリリンという新キャラをたてて、そうしたら、いきなり人気が出てきちゃって」と語っていました。

 また、掲載順を見ていくと、天下一武道会が始まった1985年32号では8番目で、それから2番目、10番目、3番目、7番目と推移します。天下一武道会をきっかけに、徐々に掲載順位を上げていき、次第に上位のランキングに落ち着くようになるのです。鳥山先生も自覚しているようで、前述のインタビューで「天下一武道会を始める前までは、あんまり人気がなかった」とも述べています。

 その後、『ドラゴンボール』はマンガだけでなく、アニメ、映画、ゲームにも展開して人気が拡大し、今では世界的なコンテンツとなっています。鳥山先生を焚きつけた鳥嶋さんのひと言で、転換期ともいえる天下一武道会が誕生したと考えれば、鳥嶋さんのアドバイスなくして『ドラゴンボール』の成功はなかったとも言えるでしょう。

 TVアニメ最新作『ドラゴンボールDAIMA』の放送は、フジテレビ系列で2024年10月11日(金)23時40分から始まります。悟空たちが今度はどんな冒険を繰り広げてくれるのか、楽しみに待ちましょう。

(LUIS FIELD)

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