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「神」じゃなく悪魔の所業…『ワンピース』天竜人の凶行を挙げたらキリがない

マグミクス / 2024年10月12日 11時40分

「神」じゃなく悪魔の所業…『ワンピース』天竜人の凶行を挙げたらキリがない

■あまりの理不尽さに初登場時から読者震撼…?

 マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』にはさまざまな悪役が登場するなか、最も悪名高いのが世界貴族「天竜人」でしょう。彼らは800年前に世界政府を創設した「創造主」の末裔であり、圧倒的な権力を持ちます。

※この記事には『ONE PIECE』の最新話に関する記述が含まれています。ネタバレにご注意ください。

 自らを「神」と称し、天竜人以外の人に対して殺害や拉致といった非人道的な行為を行っても咎められることはなく、危害が加われば海軍大将が駆けつけるほどの手厚い保護を受ける人物です。

 その天竜人の住む聖地「マリージョア」は、現在、革命軍による兵糧攻めが原因で空腹にあえぐ姿も見られ、ネット上では「いい気味だ」などと言われるほどの嫌われようです。窮地に立たされても同情されない天竜人は、これまでどのような悪行を重ねてきたのでしょうか?

 天竜人の初登場は「シャボンディ諸島編」です。天竜人が通る道では人びとがひざをつき、奴隷が脱走を試みるも首輪を爆発させられてしまいます。また、天竜人のひとり「チャルロス聖」が看護師の女性「マリィ」を13人目の妻にするために強制連行を試み、それを止めようとした彼女の婚約者は銃殺されました。

「シャボンディ諸島」でのチャルロス聖の蛮行は、その後も続きます。主人公「モンキー・D・ルフィ」が奴隷オークションで、チャルロス聖が5億ベリーで買おうとしていた人魚「ケイミー」を救おうとしたときでした。

 天竜人に逆らうルフィを制止しようとした魚人族「ハチ」を銃で撃ち、「魚人を仕留めたえ~!!」と子供のように飛び跳ねてはしゃいだのです。このシーンに対しては、チャルロス聖への嫌悪感を超えるほど悪印象なキャラはいない、と不快感を示す意見があがりました。

 さらに、その後、明かされた「ゴッドバレー事件」の真相も、天竜人の非道さや理不尽さを一層際立たせています。「ゴッドバレー事件」は、海軍の英雄「モンキー・D・ガープ」と海賊王「ゴール・D・ロジャー」が手を組んで、天竜人とその奴隷を守り、「ロックス海賊団」を打ち破った事件として知られていました。

 しかし、実態は「ゴッドバレー事件」では天竜人による「先住民一掃大会」と称した人間狩りだったのです。天竜人がゲーム感覚で島の住民を次々に殺していく様子は、まさに地獄絵図でした。

 天竜人は多くの人たちの人生を狂わせてきましたが、最も被害を受けたのは元王下七武海であり革命軍の一員でもある「バーソロミュー・くま」でしょう。

 幼少期に天竜人の奴隷とされていたくまは、天竜人が原因で両親を失っています。また天竜人から逃れた後も愛する女性を拉致され、その女性は病気を治してもらうことなく死を迎えました。

 なお、拉致された際に天竜人との間に生まれた子供が「ボニー」です。くまは、遺されたボニーを娘として愛情たっぷりに育てますが、彼女もまたジニーと同じく難病を発症し、くまは天才科学者「Dr.ベガパンク」のもと訪ねました。すると天竜人の最高位である五老星のひとり「ジェイガルシア・サターン聖」から、ボニーを治療する代わりにくまへ人間兵器になるよう交換条件を出され、それを受け入れました。

「エッグヘッド編」でボニーとサターン聖が対峙した際、そもそも彼女たちがかかった難病はサターン聖がジニーに対して行った薬物実験の副作用だったことが明かされます。サターン聖は、くまやジニー、そしてボニーの人生を狂わせた元凶ともいえるでしょう。

 現在の天竜人周辺では兵糧攻めのほかにも、最高権力者「イム様」によってサターン聖が消されるという不穏な空気が広がっています。天竜人は今後、どのように物語に関わってくるのでしょうか。

(LUIS FIELD)

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